『バンジョーとカズーイの大冒険』(バンジョーとカズーイのだいぼうけん)は、レアが開発、任天堂から発売されたNINTENDO64用コンピュータゲームである。英語版の名称は"。本項では、後にマイクロソフトから発売されたXbox 360(Xbox LIVE アーケード)版についても記述する。『ディディーコングレーシング』に登場したクマのバンジョーと本作初登場の鳥のカズーイが冒険に出る物語。2匹が文字通り一心同体となって行動するという冒険形態が特徴の作品である。アクションゲームであるが、アクション性より謎解き・人助けといった要素を重視した作風はその後の同社作品の基となった。基本的なシステムは『スーパーマリオ64』を参考に作られており、箱庭タイプのステージ内に散らばった「ジグソー」「音符」を収集し、一定数を集めると次のステージへの道が開く。また、使うたびに残量が減るアイテムなどスーパーマリオ64には存在しない独自のシステムも多い。本作はレア社がスーパーファミコン用ソフトとして製作していた、『Project Dream』というゲームが前身となっており、BGMがマッドナイトまんしょん等に再利用されている他、『2』で登場するキャプテン・ブラックアイは『Project Dream』で登場する予定のキャラクターであった。また、日本では後述するCM放送やJR西日本と提携してのラッピングトレインの運行(使用車両は0系ファミリーひかり)が行われ、話題となった。特に後者はゲームの販売戦略としても新幹線の営業戦略としても異例で、同方法を取った最初の存在となった(2例目となったのは2008年7月からの約2ヶ月間、東北・秋田・山形・上越・北陸各新幹線の車両にポケモンをラッピングした『ポケモン新幹線』)。積極的な宣伝活動も知名度は上がったが売り上げにはあまり繋がらず、2回目が行われることは無かった。後年、レア社はこの作品のシステムを発展させて『ドンキーコング64』を開発した。そのため、両作品の間には「パッド」「消費型アイテム」「CボタンとZトリガーを組み合わせた操作」など類似点が多い。TVCMは15秒バージョンと30秒バージョンがあり、アクションのおケツタマゴ・キツツキアタックを強調したものが放送された。またCM冒頭の歌は西城秀樹が担当している。本作はCEROレーティング「12才以上対象」(新区分の「B」)であり、これは本シリーズでは初となる(XBOX360版のみ)。2008年12月11日には、本作のポリゴンなどを再利用したゲーム『バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦』が発売された。このゲームは「全年齢対象 (A)」である。非常に精密で繊細に描き込まれたグラフィック、多彩で画期的な音楽演出、完成度の高いゲーム性により、本作品は非常に高い評価を得ている。北米を基軸とした海外では大ヒット商品であり、日本とアメリカ合衆国を合わせて180万以上のセールスを記録した。Metacriticでは100中92点の高評価を得て、それは「当然の評価だ」と称された。では「本作はスーパーマリオ64よりも更に進化しているより魅力的なゲームである」と評価された。ジャーナリストのピア・シュナイダーがIGNに書いた記事では、10中9.6の評価を与えている。彼はこの記事内にて「最高の3Dゲームであり、十二分にスーパーマリオ64と取って変わることが出来る立派な作品である」と称している。グラフィック面に関しては多方面の評論家からも高く評価されている。GameSpotのジェフ・ゲルストマンはこう評価している。「この作品のグラフィックはスーパーマリオ64よりも更に一段階上のレベルにある。ポリゴンの作りそのものはマリオ64と変わらないが、マリオ64はポリゴン表面がフラットでせいぜい陰影がつけられている程度であるのに対して、バンジョーとカズーイはとても密度の高いテクスチャーが貼り巡らされている。」非常に長いフレームレート、ドローディスタンスが非常に長く、遠景を霧でごまかさない(N64のゲームではほとんどない)キャラの近くに着色光源を置いた動的なシェーディングなどのレア社の高い技術力を持ってしてのグラフィックには特にハイライトがあてられた。また、エリアごとにBGMがそのエリアの雰囲気に合わせた曲調にアレンジされて変化する等の画期的な音楽演出も主に高く評価されている要因であり、ゲームジャーナリストのピア・シュナイダーはこれに対して「プレイヤーがどのような雰囲気の場所に行っているのかを音楽演出で伝えてくれる、それは非常にディズニー風である。」と述べている。また、キャラクターがセリフを喋る時に発する独特の声の演出に関しても同じく良い評価を得ている。本作はしばしばスーパーマリオ64の姉妹作品として上げられることがある。GameSpotのジェフ・ゲルストマンは「本作の基本的なゲーム性はマリオ64のそれとあまり変わらない。しかし、その他の細部に関してはマリオ64よりもより優れていて進化している作品である」と称している。では本作とマリオ64の類似点が多い中、本作のほうはプラットフォーム式のゲームスタイルにより、練られた世界観が存在する中でのゲーム操作がより別世界を冒険をしているという感覚を起こさせてくれると記述している。ピア・シュナイダーは「バンジョーとカズーイは作品内に登場する動的なキャラクターがより多く、いたるところに登場し、世界観をより深くて面白いものにしている」と述べる。Allgameのコリン・ウィリアムソンも類似した評価を述べた。「シンプルかつ楽しく、創造力に富み、印象的なキャラクターが多く存在している。」と、ステージの構造を評価した。このようなキャラクターとシナリオの面白さやグラフィック面などが主にスーパーマリオ64と差別化出来る特徴であるとされた。唯一批判された点はカメラアングルの性能のみであり、ではジャンプの際などにカメラアングルの角度が悪いことがたまにあるということを唯一の批判点として上げた。1999年、本作はAcademy of Interactive Arts & Sciencesから芸術・グラフィックスに関する二つの賞を受賞した。同様に、2000年にIGNは1998年のゲームにおけるベストグラフィック、1998年のベストテクスチャーデザイン、そして1998年のベストゲーム音楽の賞を与えた。2000年には、IGNによるベストゲームトップ25のランキングにおいて空前の7位を記録した。2009年にはによる全ゲームのベストランキングトップ100において71位にランクインしている。N64版のリメイク作品。2008年12月3日に1200マイクロソフトポイントで有料配信開始。画面が高解像度化されたほか実績システムにも対応し、『バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦』ともリンクする。Xbox LIVE アーケードとして配信された作品であり、Xbox 360マーケットプレースから購入するため、入手にはインターネット接続環境が必須である。画面が高解像度化以外の変更点は、画面は従来の4:3と16:9が選択可能、画面表示されるステータスなどのグラフィックは作り直しで新規、高解像度化になったことでN64版よりグラフィックが向上してより細かく表現出来るようになったこと、ステージ中でミスをしても音符がリセットされずにそのままでハイスコアが廃止になったなどが挙げられる。なお、オリジナル版の発売元の版権は任天堂であったため、ゲーム内にあった任天堂に関係したグラフィックと演出など全て削除、差し替えで変更されている。『バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦』の初回生産分1万本には、この製品が無料でダウンロードできるチケットが封入された。クルクルやまのふもとにある不気味な砦に住む悪の魔女グランチルダは、ある日鍋のディングポットに「この世で一番綺麗なのは誰?」と占った。ディングポットはグランチルダが綺麗と言い、彼女を満足させる。しかしディングポットは偶然チューティと言う女の子を見つけ「チューティこそが一番綺麗」だと言い変える。それを聞いたグランチルダは激怒し、チューティが本当に自分より綺麗なのか確かめるべく、愛用のホウキにまたがって外へ飛び出して行った。当のチューティは兄のバンジョーと冒険旅行に行く為彼の家にやって来た。その時グランチルダが現れる。チューティを見つけたグランチルダは彼女の方へ飛んで来た。チューティの抵抗はむなしく彼女はグランチルダに誘拐されてしまう。バンジョーはこの騒動に全く気付かず気持ち良く眠っていたが、逆に騒動に気付いていた鳥のカズーイに叩き起され共に外に出た。現場に居合わせていたモグラのボトルズからチューティがさらわれた事を聞き、バンジョーとカズーイはグランチルダの砦へ向かう。その頃砦の中では、グランチルダが自らが開発した他人の若さと美しさを吸い取る機械を使ってチューティの美しさを自分のものにしようと企んでいた。機械のエネルギーが貯まるまでにバンジョーとカズーイはチューティを助け出せるのだろうか……。声優関連の出典はこちらを参照。アクションは最初から使えるものもあるが、ほとんどはボトルズから教わらなければならない。カッコ内はアクションを教わる場所。攻撃手段に関しては、敵や対象によって相性の良し悪しがあり、一方に対して強力な攻撃も他方に対してはそうでないなどがある。マンボの魔法による変身の一覧。呪文はそのステージ内およびグランチルダのとりで内にあるそのステージの入口付近の一定範囲にしか及ばず、その範囲を出ると呪文が自然に解ける(魔女スイッチで手に入るジグソーの一部はこの変身を利用する)。洗濯機を除いた変身は共通でどんな高い所から落ちても落下ダメージにはならない。このゲームには普通にゲームを進めていくだけでは遊べない仕掛けが用意されている。これらはゲームのクリアとは関係ないが、全く無意味というわけではない。次作ではジグソーゲームはステージに入るための試練として、隠しアイテムはゲームを進めていく上での重要アイテムとしてそれぞれ登場しており、次作の製作に大きな影響を与えている。また、これら以外にも様々な裏技、隠し要素の類(新ステージ出現など)がインターネット上で噂されているが、それらは不正な改造やバグを利用したものであったり、デマであったりするものが多いのでここでは割愛する。
出典:wikipedia
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