黒板(こくばん)は、連絡事項あるいは伝達事項を記入もしくは掲示によって表示する器具。文字や絵を繰り返し書いたり消したりできる。学校や企業の事務所などで使われる。黒板という名称は、英語の の直訳である。日本へはアメリカから伝えられたが、アメリカへはフランス人が伝えた。黒板には室内の壁面に取り付けられるもののほか、キャスター付で室内での移動可能なもの、小型で持ち運ぶことができるものなどがある。書くときにはチョーク(白墨)、消すときには黒板消しを用いる。チョークや黒板消しは、黒板の下部に取り付けられた粉受けやチョークボックスに収納する(ただし、小型で持ち運びできる黒板はフレームのみのものが多い)。木製や鉄製などがあるが、多くは鉄製で磁石が張りつく性質がある。これを利用して紙などを張り付けたりする。板の表面は以前は文字通り黒っぽいものだったが、緑色のものが多くなっている(#歴史を参照)。最近では日程表などで用いられる黒板には最初から日付や予定などを書く欄が白色や黄色の枠で描かれている。日本では、ポケットベルや携帯電話が普及する以前は、待ち合わせの連絡用として、黒板でできた伝言板を改札口付近に置く鉄道駅もあった。チョークの粉が周囲に飛び散ったり、手が汚れることが嫌われ、企業やOA教室などではホワイトボードにほぼとって代わられている。一方、大量に使用する学校現場では(コストや見やすさを考慮して)現在も黒板が主流である。日本では、明治時代初期に寺子屋などで使われていた塗板が原点と言える。大正初期、それまで黒板は仏壇屋や漆工芸屋などが作っていたが、このころ黒板専業メーカーが出現し、その技術の高さから朝鮮や満州など海外にも多く知られるようになった。太平洋戦争前後、黒板の命ともいえる輸入品の漆が入手困難となり、黒板メーカーが材料調達に苦労した。現在、黒板は以前より簡素化し、以前は手作業で製造されていた研ぎ出し黒板は、板面が焼付け塗装・ホーローのものが主流になってきている。フレームも木枠からアルミ枠に変化し、より使い易く、耐久性に優れたものになっている。小学校など生徒と教師の身長差が大きい場合や、車椅子での使用を考慮し、教育機関では壁に設置された黒板をハンドル操作により上下に動かすことができる可動黒板が採用されることも多い。この場合、最終帰宅者若しくは日直が黒板を一番上(もしくは一番下)に移動させてから帰宅する習慣となっている場合があり、その理由として可動装置の延命をあげる場合があるが、この習慣と可動装置の寿命との因果関係は明らかではない。現在、JIS規格(指定品目)JIS S6007研ぎ出し黒板を製造する場合、改正後の塗料を使用することでJISマークの表示が可能となる。現在、電子黒板の全体的な市場は伸び率が安定しており、この傾向は今後も継続すると考えられる。
出典:wikipedia
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