南部鉄道(なんぶてつどう)とは、かつて青森県八戸市の尻内駅(現・八戸駅)とその西方にある三戸郡五戸町の五戸駅との間を結んでいた鉄道路線およびその運営会社である。昭和初期に開業したが、1968年5月16日に発生した十勝沖地震によって全線に壊滅的な被害を受け、復旧しないまま廃止となった。会社は鉄道廃線後、社名を南部バスに変更し、バス専業の会社として存続している。なお、マスメディアなどで南部縦貫鉄道(現・南部縦貫)のことを「南部鉄道」と誤記することがあるが、両社の間に全く関係はない。1930年8月20日改正当時1967年9月10日当時※鉄道事業に関する内容のみ。バス事業に関しては、「南部バス#沿革」を参照のこと。創業当時の社名は五戸電気鉄道であったが、開業から廃線まで電化されたことはなかった。同様のケースとしては水戸電気鉄道、善光寺白馬電鉄、阿波電気軌道がある。尻内駅は八戸駅新幹線ホーム付近(旧・八戸運輸区近く)にあった。また五戸駅跡地は南部バス五戸営業所となっている。1968年5月16日に発生した十勝沖地震によって、路盤の沈下・決壊・亀裂・土砂流出などの路線被害が49箇所に上り、停車場・待合室・倉庫・ホームの損壊などの鉄道設備被害が16箇所、電柱の倒壊30本、傾斜80本と2億円以上に上る被害を受け、数年来の赤字も勘案され、同年5月18日には復旧を断念、翌年4月1日での廃線が決定した。廃線から48年が経った2016年5月31日にNHKで放送されたドラマ「トットてれび」第4話では1971年の連続テレビ小説「繭子ひとり」の場面が再現されたが、同シーン内の尻内駅のホームにある駅名標は両隣の駅が南部鉄道の張田駅と八戸線の八戸駅(現本八戸駅)となっており、当路線の駅名が登場している。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。