三沢飛行場(みさわひこうじょう、)は、青森県三沢市にある飛行場。航空自衛隊とアメリカ空軍が使用し、同時に民間空港でもある飛行場である。「三沢基地」「ベース」とも呼ばれるが、一般に三沢空港として知られる。三沢飛行場(三沢空港)は、青森県の太平洋岸東南部にある三沢市の市街地の外れ、市域のほぼ中央に位置し(三沢市中央部までバスで約15分)、青森県東部の玄関口となる空港である。飛行場の施設については日本政府(防衛省装備施設本部・東北防衛局三沢防衛事務所)が設置し、アメリカ軍が日米地位協定第3条に基づき管理している。民間定期便が乗り入れるため使用されているエプロン、航空旅客ターミナル等(民航ターミナル地域)については国土交通省東京航空局および民間事業者が設置および管理を行っている。国土交通省が管轄する総面積約10.7 haの民航ターミナル地域が「三沢空港」である。民間航空機の駐機スポットと滑走路・誘導路との間は電動ゲートで仕切られている。滑走路は東西に近い10/28方向に3050 mであり、滑走路の両側に2本の平行誘導路を有する。着陸帯の幅は300 mであり、計器進入に対応している。ILSは滑走路10および28に、カテゴリIが設置されている。2002年12月1日に東北新幹線の盛岡 - 八戸間が開業。新幹線「はやて」が八戸駅 - 東京駅間を最速2時間56分で運行している。運行(運航)便数の差や八戸市内へのアクセスの利便性では東北新幹線に劣るため、東京国際空港線は減便・機材の小型化(A300から新幹線開業当時はマクドネル・ダグラスのMD-81/MD-87/MD-90に変更、現在はボーイング737-800。2014年4月以降はEMBRAER170も)がされ、旅客数も約4割減少している。()。近年の旅客数は東北新幹線の競合とされる影響から減少傾向にある。2013年度は、国内265,399人、国際582人。一方で、2013年には大阪・札幌・函館線が新規(または復活)就航している。アメリカ空軍の戦闘機部隊が駐留しており、主にロシアや北朝鮮への備えを行っている。三沢に駐留するアメリカ空軍を「北の槍」と呼称することもある。。また、近くに天ヶ森射爆場 (Ripsaw Range) や広大な訓練空域があるため、航空自衛隊や在日米軍の訓練で頻繁に使用される。もともと軍民共用で使用されていたが1965年(昭和40年)、民間機の利用中止に伴い、民間航路は海上自衛隊航空基地八戸飛行場に移転した(同飛行場は新たに軍民共用となった)。10年後の1975年(昭和50年)、、民間航路が八戸から三沢飛行場に再移転され、再び軍民共用として利用されている(八戸飛行場は再び軍用に戻っている)。この後、三沢飛行場には隣接して青森県立三沢航空科学館が整備された。として、。。なお、軍民共用という特性から、空港施設(ターミナルビル)や敷地境界付近からの飛行機等の撮影には制約が多い。航空自衛隊では三沢基地と呼称し、基地司令は航空自衛隊第3航空団司令が兼務する。北部航空方面隊隷下航空総隊直轄航空支援集団隷下防衛大臣直轄自衛隊共同機関第35運用群 - 35th Operation Group敵防空網制圧(SEAD)を任務とした第5空軍第35戦闘航空団が駐留。F-16C/Dを使用。対潜哨戒・電子情報偵察などを任務とするアメリカ海軍の飛行隊も駐留している。近くの姉沼の畔には、姉沼通信所(三沢安全保障作戦センター (MSOC) 、旧三沢暗号作戦センター、通称セキュリティー・ヒル)があり、アメリカ空軍の電子保安中隊が管理し、アメリカ軍とアメリカ国家安全保障局 (NSA) が使用している。直径450 m、高さ36 mにも及ぶ世界最大級の外周を持つ「象の檻」(, Wullenweberアンテナ,現在解体中)があり、日本の周辺国の通信の傍受を行っていた。また、姉沼通信所、飛行場、天ヶ森射爆場内には多くのレーダードームが点在し、米国の軍事衛星との交信や軍事衛星通信の傍受、受動型マイクロ波レーダーにより人工衛星を追跡している。欧州連合や専門家は、これらの一部が、インテルサットなど民間衛星通信の傍受にも用いられ、アングロ・サクソン諸国の世界的通信傍受ネットワーク「エシュロン」に関わっている可能性を指摘している。米国政府は「エシュロン」の存在自体を認めていない。八戸市には、八戸貯油施設があり、タンク8個に、三沢飛行場で使用する航空燃料8万バレルを貯蔵している。航空燃料は、パイプラインを使って八戸貯油施設から三沢飛行場まで直接運ばれる。2006年6月までは本八戸駅から三沢駅まで八戸線・東北線を経由し、三沢駅から基地までの専用線を経てのジェット燃料輸送貨物列車(米タン)が不定期ながらも設定されていたが、同月廃止された。つがる市車力地区の航空自衛隊車力分屯基地内に設置・運用されているアメリカ軍の弾道ミサイル早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」は、2006年6月に三沢基地から搬入された。三沢基地がレーダー運用の後方支援の拠点となる可能性も指摘されている。基地内にAFNMisawa放送局がある。1575 kHz(600 W)で三沢市周辺でもAMラジオ放送の聴取が可能。米軍の福利厚生施設として飲食店やスーパーマーケット、映画館等の他、ジムや大型の体育館が基地内に併設されており、。基地内に自衛隊及び米軍関係者のみが利用できる移動売店が存在しており、いわゆるアメリカンサイズと呼ばれる大きめのジュース、菓子類の他、サンドイッチ等の軽食を買うことが出来る。アメリカ軍三沢基地報道部によると、F-16戦闘機12機と整備要員100人が2007年1月16日、イラク戦争に出動。中東地域の作戦に参加し、同年10月に帰還した。イラク出動中の2007年8月12日に同部隊のF-16戦闘機4機がイラクから直接アフガニスタン東部の反政府武装勢力タリバンの拠点を夜間に精密誘導爆弾で攻撃する作戦を行なったことがわかった。この作戦は13回にわたって空中給油を受け往復約6800 km、6カ国の上空を通過する11時間に及ぶ小型の戦闘機としては異例の長距離飛行で、このことは日本の駐留部隊が米空軍の世界戦略である「グローバル・ストライク・システムズ(全地球規模での長距離先制攻撃)」の役割を担っていることの証明であるとされる。2007年11月6日には、ミサイル防衛システムの地上構成要素である、アメリカ軍の早期警戒衛星からの情報を受信する設備JTAGS(Joint Tactical Ground Station)が設置された。2014年5月30日、三沢基地に配備される米軍グローバルホークの機体が公開された。毎年初秋の9月頃に航空祭を実施され、三沢基地所属機による展示飛行、「ブルーインパルス」の展示飛行の他に、他基地からの外来機の地上展示、各種イベント等が実施される。1994年は35年ぶりの来日となるアメリカ空軍曲技飛行チーム「サンダーバーズ」の『西太平洋ツアー』に合わせ、当初9月15日であった開催予定を早め8月10日水曜日に実施、「ブルーインパルス」と「サンダーバーズ」が初共演した。2004年の『西太平洋ツアー』で来日した「サンダーバーズ」は三沢基地を日本拠点として、百里、浜松へ展開したが、悪天候でフライトディスプレイはキャンセルされ、三沢でも航空祭とは別にフライトディスプレイの予定があったがこちらも悪天候でキャンセルされた。2009年は10月18日に開催され、「サンダーバーズ」が『西太平洋・東アジアツアー』の一環でフライトディスプレイ(展示飛行)を行った。空港ターミナルビルは、滑走路南東側の民航用エプロンに接して1棟あり、地上3階建て。内部は国内線の設備のみ備えている。ボーディングブリッジは1基を備える。自治体および運航会社と三八五企業グループなどの地元企業が出資する「三沢空港ターミナル株式会社」が運営している。駐車場は、有料駐車場が約300台設置されている。かつての定期就航路線
出典:wikipedia
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