メンソレータムとは、元来アメリカ合衆国のメンソレータム社 ("The Mentholatum Company, Inc.") が19世紀に開発し、同社または同社とライセンス契約を結んだ会社が製造・販売していた塗り薬の商品名で、現在は同社を買収して親会社となったロート製薬が製造・販売する、OTC医薬品(一般用医薬品)の外用薬を含めたスキンケア商品のブランド名である。名前の由来は"menthol"(メンソール)と"petrolatum"(ペトロレータム、ワセリンの別名)の組み合わせによる。 日本では、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが率いた近江セールズ株式会社(のちの株式会社近江兄弟社)がライセンス(商標・輸入・販売権)を保有し製造・販売していたが、経営破綻により返上。その後ロート製薬がこれらのライセンスを取得し、資本・技術の全面提携を経て、1988年にメンソレータム社を買収して自社の海外拠点とした。現在、「メンソレータム」の製造・販売・商標権やマスコットキャラクターのリトルナースまたはナースちゃんの使用権はロート製薬が独占的に保有しており、その商標はルーツの塗り薬に限らず同社が製造・販売するスキンケア商品群全般のグローバルブランドとして商品名のみならず、各国の現地法人の社名やロゴマークに至るまで使われている(メンソレータム社の社章とは異なる)。リトルナースは、米国メンソレータム社が雑誌広告(1917年から1923年までの7年間)および金属容器(1917年から1930年代)に使用していたキャラクターである。かつて天才子役として世界的に人気のあった女優シャーリー・テンプルがモデルではないかとの説が広まっているが、1928年生まれであり、時代が合わない。メンソレータム社のDavid Mooreは、創業者A.A.ハイドの孫がモデルらしいと噂されている、と同社の1997年春の社内報で述べている。このキャラクターは後に日本で復活するが、オリジナルは右向きの顔で描かれているのに対し、日本版は左向きになっている。近江兄弟社が日本でメンソレータムの販売権を持っていた時代に商業デザイナーの今竹七郎がデザインしたものといわれる。リトルナースには家族の優しさや奉仕という意味が込められている。近江兄弟社が製造・販売権をメンソレータム社へ返還した際、リトルナースの商標権もメンソレータム社へ売却した。近江兄弟社メンターム(おうみきょうだいしゃめんたーむ、略称メンターム)は、近江兄弟社が会社再建のためにメンソレータムの販売権をメンソレータム社へ返上した後、残ったメンソレータムの製造設備などを活用して新たに製造・販売した塗り薬である。主原料や効能はメンソレータムとほぼ同じで容器のデザインも酷似しているが、メンソレータムが黄色ワセリンを使っているのに対し、メンタームは白色ワセリンを使っているため色合いが若干異なる。かつてはメンタームは医薬品、メンソレータムは医薬部外品とされていたが、今日ではいずれも医薬品(主に第三類医薬品)とされる製品と医薬部外品とされる製品がある。製品パッケージの大きな違いは、シンボルだったリトルナースの代わりに、メンタームキッド(こちらも今竹七郎デザイン。ギリシア神話の医術神アポロンをモデルとしている)が描かれているところである。医薬品・医薬部外品・化粧品の製品が混在するが、医薬部外品や化粧品の製品は、薬局・薬店やドラッグストアのほか、医薬品を取り扱わないスーパーやコンビニエンスストア・ホームセンターでも取り扱っている。以下の製品は日本国内向けのもので、海外にも日本でのブランドは存在するもの、日本では発売されていない製品もある。「メディクイック」・「アクネス25」・「エクシブ」・「フレディ」・「ヒビプロ」・「カブレーナ」には上から「ROHTO」のロゴマーク、メンソレータムのシンボルマーク、MEDICALの順に配列し、赤で囲まれた治療薬専用のサインが表記されている。同社HPによると、メンソレータムのラブは1976年に発売された外用消炎鎮痛剤で、ラブは「RUB」すなわちすり込むという英語の意味を持つ。
出典:wikipedia
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