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タイフーン型原子力潜水艦

タイフーン型原子力潜水艦(タイフーンがたげんしりょくせんすいかん)は、ソビエト連邦で開発された原子力潜水艦に対し北大西洋条約機構(NATO)が付けたNATOコードネームである。ソ連およびソ連崩壊後にこのシリーズを継承したロシア連邦では専ら 941 「アクーラ」設計戦略任務重ミサイル潜水巡洋艦(941 「アクーラ」せっけいせんりゃくにんむじゅうミサイルせんすいじゅんようかん;)と呼ばれ、()の代表的なシリーズであった。ソ連海軍での正式分類は、当初は巡洋潜水艦、1977年7月25日以降は重ミサイル潜水巡洋艦であった。ロシア連邦海軍でも当初は重ミサイル潜水巡洋艦であったが、1992年6月3日付けの分類法改正でこの分類は廃止され、かわって新設された戦略任務重原子力潜水巡洋艦へ編入された。すなわち、日本の報道メディアで普通「ミサイル潜水巡洋艦」と呼ばれている艦種に当たる。941 設計は、ソ連ではロシア語で「鮫」を意味する「アクーラ」という設計暗号で呼ばれた。これは、別の原子力潜水艦に NATO が というコードネームを付けていたことに関連し、混乱を狙ってわざと付けられた名称である。設計は、「ルビーン」海洋工学中央設計局、主任設計師I.スパスキーが担当した。ソ連海軍の戦略原潜に搭載される弾道ミサイルは、液体燃料主体であり、固体燃料ロケットは、ヤンキーII型で試作されたR-31(SS-N-17)のみであった。本型は、新型の固体燃料弾道ミサイルR-39(SS-N-20)を搭載するために計画された艦である。R-39は、約9,000kmの射程距離を持つ長射程ミサイルで、それ以前のR-31に比べると性能は大幅に向上したが、重量が100t近くなったため、それまでの667B 設計(デルタ級)シリーズには搭載できない「マンモス」ミサイルになってしまった。そこで、同ミサイルを搭載するために、新たに大型の原潜を設計する事になり、建造されたのが941 設計であった。このためもあってか、941 設計は、水中排水量が48,000tに達する空前絶後の超巨大潜水艦となった。タイフーンは、これまでの潜水艦とは異なる革新的なデザインで当時の西側諸国を驚かせた。本型は、セヴェロドヴィンスク市の第402造船所(現セヴマシュ・プレドプリャーチェ、北方機械建造会社)で6隻が建造された。むろんこれは、同造船所で「竣工」した最大の艦船であった。同造船所で「起工」された最大の艦船は、1938年に起工された6万トン級戦艦ソビエツキー・ソユーズ級戦艦であったが、独ソ戦勃発により建造中止となっている。それまでの667B 設計シリーズよりも遥かに大きい941型は、既存の港湾設備での運用は無理が有り、1980年代、原潜基地ザーパドナヤ・リーツァのニェールピチャ湾に本型専用埠頭が建設された。本型に対し、NATOは当初、「S(シエラ)型」のコードネームを割り当てる予定であったが、当時(1980年)のソビエト連邦軍参謀総長ニコライ・オガルコフソ連邦元帥が「この度、我が海軍に、新型原潜"タイフーン"が就航した」と発表したため、「タイフーン」型というコード名で呼ばれる事になった。だが上記のように、本型のソ連海軍での設計暗号は「アクーラ」であり、「タイフーン」とは呼ばれていない。「タイフーン」は潜水艦ではなくそれに搭載されるミサイル、R-39のニックネームであった模様である。オガルコフ元帥は「この度、"タイフーン(ミサイル)"を搭載した新型原潜が就航した」と言ったのが、「原潜"タイフーン"」と誤解されて伝わったのか、あるいは陸軍出身のオガルコフ元帥が、艦とミサイル名を勘違いして発表してしまったのかのいずれかと思われる。一番艦TK-208は、後にロシアの英雄ドミートリー・ドンスコイに因みドミートリー・ドンスコイと命名されている。941 設計は6隻建造され、R-39(SS-N-20 Sturgeon)潜水艦発射弾道ミサイルを20基備える世界最大の潜水艦であったが、財政難によりすでに5隻が退役し、TK-208は、1992年以降改装工事に入り、新型潜水艦発射弾道ミサイル3M14ブラヴァー(Bulava)(SS-NX-30)のテストプラットフォームとなるための改造を施され、2003年に工事を完了し、2005年9月、ブラヴァーの発射テストに成功した。なお、ブラヴァー試験艦に改造されて以降は941U 設計、941UM 設計と呼ばれる。ソ連崩壊後も、ロシア海軍は本型と667BDRM 設計(デルタIV級)を維持する方針であったが、極度の財政難により、維持運用に多大な費用が掛かる本型のようなマンモス原潜は、ロシア海軍の手に余る存在となった。加えて、主要コンポーネントである第1段ロケットをウクライナで生産していた搭載ミサイルのR-39は、ソ連崩壊で製造が途絶え、1990年代以降、寿命が尽きる事が予測された。代替となるR-39UTTkhバルクの開発も1998年には中止され、941 設計は搭載ミサイルの供給を絶たれる事になった。1990年代末期以降、3隻の941 設計が除籍された。これらの退役艦は、衛星打ち上げロケットの洋上プラットフォームや運送船への転用がルビーン設計局より提案されたが、結局解体された。解体工事の資金は米国から援助された。残る3隻も現役を退くのは時間の問題と見られていたが、元首相のセルゲイ・ステパーシンは、残る3隻を現役に留める為、率先して活動を行ない、3隻の除籍を食い止めた。TK-17アルハンゲリスクは、2004年初頭に行われた戦略原潜のミサイル発射演習においてプーチン大統領が乗艦し、演習を視察した(この時のミサイル発射は、全て失敗した)。2008年12月、ロシア海軍総司令部は、予備役のTK-17、TK-20の2隻を巡航ミサイル搭載艦あるいは機雷敷設艦、もしくは特殊作戦用に改装する構想が有る事を明らかにした。2009年6月26日、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは、3隻の941 設計が、今後もロシア海軍の編制に留まり続けると記者団に伝えた。2011年12月、ルビーン設計局取締役アンドレイ・ジャチコフは、TK-208をブラヴァー試験艦からボレイ級の試験艦として運用すると明らかにした。2013年6月、ボレイ級及びヤーセン級の試験のため、TK-208が出航した。3隻の941 設計は、書類上はザーパドナヤ・リーツァの第18潜水艦師団に所属していたが、実際には、3隻ともセヴェロドヴィンスクに回航されており、TK-17、TK-20の2隻は同市の白海海軍基地に係留され、TK-208は、セヴマシュ造船所の係留所に居る。2016年、TK-17とTK-20の2隻の解体が決定された。

出典:wikipedia

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