キングクルール(")は、レアが開発したキャラクター。任天堂が発売元となる『スーパードンキーコング』シリーズを中心に登場する。開発元であったレア社が2002年にマイクロソフトへ吸収された後も、キャラクター版権自体は任天堂が引き続き保持している。ここでは、キャプテンクルール、バロンクルールについても記述する。王冠と赤いマントを身につけた二足歩行をする大柄なワニで、血走った大きな左目が特徴(キャプテンクルール、バロンクルールも同様)。巨体で緑色の体に金色の腹をしており、ワニだが大きなヘソのようなものをもつ。英語では King K. Rool と表記される。よって、「キング・ク・ルール」と区切って表するのが正しいのだが、日本では特に意識されておらず、正しく呼ばれたのは『ドンキーコング64』内での1回(ボクシングでの対戦者紹介時)に留まっている。一人称はゲーム版及びアニメ版では基本的に「俺様」だが、ゲーム版では作品によっては「ワシ」や「ワガハイ」と言うときもあった。語尾は主に「〜じゃ」と付けることがある。常に笑みを浮かべており、『64』以降はよく高笑いをするようになった。大抵の作品には説明書や話の序盤の時点で姿を見せることが多い。肩書や体格は作品によって多少異なり、肩書は『64』では“クレムリンの王”、『ぶらぶらドンキー』と『ジャングルクライマー』では“ボス”、『たるジェットレース』では“総帥”と紹介されていた。体格は『スーパードンキーコング』や『ぶらぶらドンキー』のようなドンキーの2倍程の大きさの時もあれば、『64』のようにさらに数倍に巨大化した時もある。ただし『64』の隠しエンディングではドンキーと同じ大きさになっており、同じく『スーパードンキーコングGB』や『ドンキーコンガ』、『たるジェットレース』でもドンキー程の背丈である。以上のように、体格はとくに決まっておらず、マリオシリーズのクッパのように作品によって大きく変化する。彼の各作品での目的は主に何かを盗む事であり、そのほとんどがバナナに関係している。作品によっては何かしらの目的を達成させるために必要な物を奪取したり、コング達を捕えるということもする。『64』ではDKアイランドの破壊を、『ジャングルクライマー』では世界征服を実行しようとしていた。彼の率いるクレムリン軍団は高い技術力を有しており、部下共々機械の扱いに長けている。その技術力は、作品によっては宇宙や異次元にまで及ぶ。拠点は主に海賊船や戦艦が登場している。アニメ版での声優は小杉十郎太。ゲーム版では開発スタッフのケヴィン・ベイリスが担当していたが、『ドンキーコング たるジェットレース』以降は土屋トシヒデ。レア社の開発したゲームではクルールにワニらしく尻尾がある(普段マントや衣装に隠れているが走る時などに尻尾が見える。『ドンキーコング64』では多くのシーンで見えている)のだが、アニメ版では尻尾が無い(このアニメでは、クルールのマント、ディディーの尻尾、ディクシーやキャンディーの髪なども短くなっており、3Dの動きをつける作業量の関係での変更のように思われる)。後年のパオンやバンダイナムコなどの開発したゲームに登場する際には、この尻尾が無いデザインが基本的に使われている。本作でラストボスとして初登場。2代目ドンキーコングおよびコングファミリーの敵役として、バナナ泥棒軍団クレムリンを率いてバナナを盗んでいった。攻撃はブーメランのように戻ってくる王冠を投げつける他、地響きを起こして鉄球を落としてくる。驚異のジャンプ力も見せてくる。一定のダメージを与えると死んだフリをする。敗北したフリをしてから流れる偽のスタッフロールのテロップでは、スタッフ紹介を意味する「CREDITS」の表記が「KREDITS」となっているほか、「C」で始まる役職の全てが「K」に改竄、スタッフもクレムリン軍団の名前が当てられ(例:KOMMANDER(監修)…KING K.ROOL)、終わりの表示も「THE END?」になっている。この偽スタッフロールは20秒ほどで終わる。終わった瞬間に起き上がり、ジャンプしながら突進してくる。GBAリメイク版ではセリフがあり、ジャンプ力は衰えている。SFC版と同じくラストボスとして登場。ドンキーとディディーの度胸を試すためにバナナ泥棒を再び決行し、コース内に新たな仕掛けや罠も用意したが、これは全て「モノクロでスペックの低いゲームボーイを媒体にした冒険でユーザーを楽しませることができるのか」という挑戦状をドンキーに叩きつけたいクランキーコングによる提案であった。最終面のコースが飛行船になっており、新たな攻撃パターンが追加されているなどSFC版との違いが多い。戦闘時のBGMは他のボスと同様のものだが、SFCのラストバトルで流れたBGMは、アレンジされたものが海賊船関連のステージで流れる。『スーパードンキーコング2』では直接の登場は無いものの、海賊船「バッドクルール」の船内に絵が飾ってある。GBA版も同様。新兵器・ブラストマティック砲を移動要塞に搭載し、DKアイランドを消滅させようと目論んだものの、操縦ミスで要塞が島に衝突し、衝撃でブラストマティックが故障。修理の時間稼ぎとしてゴールデンバナナを盗み、ディディーコングら4匹のコングを誘拐する。また、計画に反対したクランジーを巨大なオリに幽閉している。間の抜けた言動や、自分の姿をベニヤ板で表現した「キング・カットアウト」というボスを作るなど前3作での滑稽な面が残っている一方で、「俺様は『しっぱい』が嫌いだ」、「しぬ前にリクエストは?」などと大ボスらしい凄みを見せており、計画のリーダーだったイタチのスナイドを信頼せずに解雇したり、逃げ帰ってきたボスに激怒したり、逃げ出した部下を無言のままに処刑するなど、冷酷な面も際立つ。また、この作品から高笑いをすることが多くなっている。結局、差し向けたボスキャラなどをコング達に悉く撃破されブラストマティックも機能停止する。最後の勝負の際には、脱出用の小型飛行機の中に何故か豪勢なリングを展開し、ボクシングスタイルで勝負を仕掛けてくる。アッパーや衝撃波、グローブをブーメランのようにとばして攻撃してくる他、自分の姿を消すなどの特殊な力も行使する。最後は5人ともにダウンを奪われた挙句、幽閉していたクランジーに痛めつけられるという悲惨な目を見ることになった。『ドンキーコング2001』は『スーパードンキーコング』の移植作なので、戦い方も基本的に同じ。ミニゲームの「ガリオンガンマン」では船の大砲を撃ってくる。SFC版で乗っていた海賊船と同じものであり、この船で攻撃するのは今作が初めてである。BGMは「スーパードンキーコングGB」の海賊船関連のステージで流れたものが流用されている。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では直接の登場は無いものの、フィギュアが存在する。フィギュア説明文は桜井政博が担当。その説明文の中では大食漢と表記されている。なお、フィギュア名が「キングクルールー」になっている。『ドンキーコンガ』ミニゲーム「沈め! クルール」にて登場。いわゆるモグラ叩きのモグラ役で、穴から腕組みをしながら出てくる。BGMは何故かハンガリー舞曲が流れる。他、オープニングではタルコンガを初めて見たディディーにクルールの罠だと警戒されたり、フリーセッションではノリノリで踊ってるなど妙に存在感がある。ドンキーたちがジャングルの祭典「ジャングルピック」を開催しようとしていた所に、空飛ぶメカに乗って現れ、ウィナーメダルを奪い去る。但し運搬途中で大半を落としてしまっており、彼が最終的に持っていたのはたったの3枚であった。また、「キングクルーザーIII」という巨大な飛行艇も作っていたが、船内にトラップを作っているのみで、直接これを使って攻撃することは無かった。今作から高笑いする際には腰に手をあてるようになった。勝負は2回行われ、2回目の勝負はライフ制で、攻撃はドンキーと同じ様な行動をするのみで、武器などを使うことは無かった。その点では今までで最も潔かったと言える。また、倒すとジャングルピック内で使える様になる。クルールを操作できるのはこれが初めてのことである。クレムリンの精鋭たちと共にプレイヤーキャラクターとして登場。腰に付ける従来のものではなく特製の飛行機のように乗り込む大型たるジェットに乗り込み、アタックは珍しく爪による攻撃を繰り出す。アニマルフレンドに乗るのは今作が初めてとなる。この頃からデザインが少々変わってきている。バナナ星人からスーパーパワーを秘めた「クリスタルバナナ」を奪い、このパワーを利用して最終的に宇宙征服をも企んだ。各ボス戦では部下のクリッターをパワーアップさせてドンキーらを足止めさせた。ワープ装置や飛行艇「キングクルーザーIV」、大型ロボット「メガンプ」などの兵器を繰り出す。彼自身が戦う時は高速で動き回り、力を溜めて長時間回転攻撃したり触れると爆発するトゲ付き鉄球を投げてきたりする。最終決戦では自らクリスタルバナナで巨大化し、炎を吐いたり、隕石や暴風を呼び起こす技を繰り出してくるなど、シリーズで初めて自然環境を操る能力を身につけた。なお、彼らが「クリスタルバナナ」を奪ったのは「キングクルーザーIV」の完成前であり、どのような手段で強奪したのかは明らかにされていない(ワープ装置を使った可能性もある)。『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、フィギュア名鑑とシールの出演。フィギュア名鑑の説明文では、特技は「死んだフリ」と書かれている。なお同文内のキャプテンクルールとの関係が書かれた部分については後述参照。リンクリーコングのフィギュア説明では、キングクルールがリンクリーの学校の生徒であったと書かれている。『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』にてついに、隠しキャラではあるがマリオシリーズ初進出を果たした。おなじみのマントは着用せず、軽装で参加。宝石付きの杖をバット代わりに使う。チャレンジモードではクリッターを率いDKジャングル球場を占拠していたが、打倒クッパのため仲間を集めているマリオやドンキーたちと勝負するも敗北。パワーは全キャラクター中1,2位を争う実力だが、スピードは全キャラクター中最も遅い。脅威のジャンプ力も全く使っていない。野球の試合中のみという条件はあるものの、初めてドンキーたちに協力することに。マリオシリーズのラストボスであるクッパとは仲が悪い模様。『ルイージマンション』での登場キャラ・キングテレサとは相性が良い設定になっている。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でもフィギュアが存在する。また、ダウンロードコンテンツにてMii専用のコスチュームに彼の姿(モデルは『スーパードンキーコング』版)を模したものが登場。海賊の格好をしたクルール。後述のように『スーパードンキーコング』シリーズ開発のレア社の設定ではキングクルール・バロンクルールと同一人物として扱われているのだが、ソラが開発した『大乱闘スマッシュブラザーズX』のフィギュア紹介のみにて「キングクルールの兄」と紹介されている。設定が変更された可能性もあるが、具体的なことは不明。自らの部下にも同じ様な格好をさせている。英語では 「Kaptain K. Rool」 と「C」が「K」に改竄されて表記される。大きなラッパ型の銃を所持しており、それを使い、コング達を攻撃する(後に『ドンキーコング トロピカルフリーズ』では、似たような特徴を持つロード・フレドリックやホーンペンゴーが登場している)。『スーパードンキーコング2』のリンクリーの学校にてリンクリーから、キャプテンクルールやクレムリン軍団が、ごく最近に生徒として授業を受けたような発言が聞ける。またその際、「クルールちゃん」と呼ばれている。ラストボスとして登場。ドンキーコングを誘拐し、バナナとの引き換えを要求してきた。前作のキングクルール同様に死んだフリもするが、スタッフクレジットなどは使わず、キングクルールほど手は込んでいない。1度目の戦いの場となるデビルクルールは空中戦艦であるが、これ自体を戦闘に使ったことは無く、戦いの末に捕らえていたドンキーによって戦艦から吹き飛ばされて島の頂上から落下、サメに襲われて行方不明となる。さらにゲームを進め条件を満たすと、ロストワールドの中心にて生き延びた姿を目撃することになり、再戦するも再び敗北。ラッパ銃の暴発でロストワールド中心部のエネルギー炉に落ち、その影響でエネルギー炉が不安定となった結果、島は沈むことになる。それでも生き延びてはいるようで、高笑いをあげながら海賊船に乗り去っていった。前述のデビルクルールの他、海賊船「バッドクルール」も所有しており、クレムリン島の山の頂上に構えた砦「クロコブルグ」を拠点としている。GBA版では台詞が追加されている。直接の登場は無いものの、「ガリオンとうだい」の沈没船内や「クリスタルどうくつ」の小屋内に絵が飾ってある。白衣を着用した科学者のようなクルール。英語版では(バロン・ク・ルーレンシュタイン)という、のような名であり、他の姿のクルールと体型は同じだが、フランケンシュタインの怪物のように頭部が縦長である点・髪の毛が生えている点などが異なる(ただし映画がモチーフであろうことや、頭につけた額帯鏡より下は変わらないので、額帯鏡から上が作り物のカツラの可能性がある)。背中にプロペラ式の発動機を背負っており、それを使い空中を飛び回ることができる。『スーパードンキーコング3』および系列の作品のみ登場。ラストボスとして登場。前二作のクルールとは異なり、最初はその存在を明かしておらず、表向きのボスとして、自ら製作した戦闘ロボット「カオス」を代理に据えている。ドンキーとディディーを連れ去り、「カオスの隠れ家」と呼ばれる城に潜伏していたが、カオスが2度の戦いに敗れて完全に機能停止したことを確認すると遂にその姿をあらわす。部屋に電極をはじめとする無数の仕掛けを施しており、手持ちのリモコンで自由に発動させることができる。背中の発動機に衝撃が加わると一時的に機能が停止してしまうことをコングたちに突かれ、仕掛けによる自滅や発動機の暴走によって戦闘不能となる。その後は島中央の湖地下に隠された島「クレマトア島」へ逃げ延び、島の地底湖の奥深くに設置した潜水艦に潜伏していたが、コングたちにクレマトア島の各コースで手に入るギアを使用されたことで、海底の温度が異常に上昇し、潜水艦は潜行不能となり水上に現れたところをコングたちに侵入される。再戦では同じく仕掛けを巧みに使うも戦いの末に敗れ、潜水艦の舵に巻き込まれて戦闘不能となった。ドンキーとディディーを誘拐したことにとどまらず、物語が始まった時点で、すでに舞台であるクレミス島にいる女王「バナナクイーン」を封印し、封印を解く力のある15羽の子供「バナナバード」の多くを洞穴の水晶に封印しており、「ゲーム中に繰り広げられる物語以外の場面で明確な活動をしている」ことがわかる。しかしコングたちによってこの封印が解かれると、バナナクイーンに自ら出動され、2度の戦いで敗れながらもファンキーからホバークラフトを盗んで逃げようとしたところを巨大な卵の殻に閉じ込められ、活動不能に追い込まれた。『ドンキーコングGB』でもラストボスとして登場。ブリキの渓谷・ロストワールドのボス。本作では「クルール」と表記されている。『スーパードンキーコング3』ではコース内の仕掛けで登場していた電流を、本作では彼本人が放つ。2回目の戦いでは爆弾も投げてくる。『スーパードンキーコング3』においてバロンクルールが、カオスの材料が自宅にあった「カミさん」の調理用具などであり、それが壊されたことで「カミさんにおこられちまう(英語版では“my wife's going to kill me”)」という発言をする。ただし妻らしき人物はゲーム中に登場しない(日本の漫画版の『ウホウホドンキーくん』では登場しており、ディクシー達をパンチ一発でコング島へ飛ばすなどの恐妻家だった)。この発言に関しては、1999年にレア社の旧公式サイト(『スーパードンキーコング』シリーズのストーリー制作にも関わったがサイト制作や質問に対する回答も担当した)にて、「“my wife's going to kill me”はによるイギリスのコメディである」、「クルールに妻がいるのか(制作者である)我々も知らない」という回答をしており、これがイギリスのコメディ番組「」にもとづいたジョークであることを明かしている。『ドンキーコング64』に登場するクランジーは、日本版ではキングクルールの弟という設定。日本国外版では単にクルールの手下という設定。『大乱闘スマッシュブラザーズX』のフィギュア名鑑のキングクルールの説明文では「キャプテンクルールは彼の兄」と表記されている。しかしこれはこのフィギュア説明文のみに書かれる設定であり『スーパードンキーコング』シリーズ本編にそういった描写は無い。それよりも前に発売されたGBA版『スーパードンキーコング2』のオープニングではキャプテンクルールはキングクルールと同一人物のように語られている(日本版・英語版ともに同様)。上記のレア社の旧公式サイトにおいても、ほとんどの場合で(上記の妻がいるのかという回答のようなときでも)キングクルール・キャプテンクルール・バロンクルールを区別せず「K. Rool(三人称単数として)」と呼んでいたり、ギャラリーページで、キングクルール・キャプテンクルール・バロンクルールの公式画像を一枚にまとめた画像を、「The Many Faces of K. Rool」(クルールの持つ多くの顔)というタイトルで展示しているなど、キングクルール・キャプテンクルール・バロンクルールを同一人物として扱っている。また、英語版『ドンキーコング64』の取扱説明書では、キャラクター紹介のページでクランキーコングがキングクルールについて、「While K. Rool may have ditched his ridiculous disguises, his intentions are as evil as ever.(クルールが馬鹿馬鹿しい変装をやめたのかもしれないが、相変わらず悪だくみをしている)」と語っている。
出典:wikipedia
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