『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』 ("Mighty Morphin Power Rangers")(邦題 - パワーレンジャー(第1 - 63話)、新パワーレンジャー(第64 - 100話)(ビデオ版))は、アメリカ合衆国のテレビドラマ。日本の『スーパー戦隊シリーズ』の英語版ローカライズとして制作された『パワーレンジャー』シリーズの第1作目である。『恐竜戦隊ジュウレンジャー』、『五星戦隊ダイレンジャー』、『忍者戦隊カクレンジャー』がベースとなっている。1993年8月28日から1996年2月17日までフォックス放送内のFox Kidsで放送された。略称は「MMPR」。ある日、宇宙飛行士が月に封じられていた銀河の魔女リタ・レパルサを長とした悪の軍団の封印を解いてしまう。善のパワーを司るゾードンはエンジェルグローブ高校に通う正義感の強い若者たち、ジェイソン・リー・スコット、ザック・テイラー、ビリー・クランストン、トリニー・クワン、キンバリー・アン・ハートの5人に正義のパワーを与え、パワーレンジャーに任命した。戦いの最中、エンジェルグローブ高校に転校生トミー・オリバーがやって来る。ジェイソンに匹敵する戦闘技術を持つトミーに目を付けたリタはトミーを洗脳し、悪のレンジャーの力を与えたが、パワーレンジャーの活躍でトミーは洗脳から解放され、6人目のパワーレンジャーとなった。だが、リタの策略により、トミーはパワーを失って戦線離脱。パワーレンジャーは再び5人になってしまうが、トミーのパワーはジェイソンに受け継がれた。そして、ゾードンの尽力により、トミーにパワーが戻り、6人のパワーレンジャーが再結成された。リタの宮殿に悪の首領ロード・ゼッドが現れた。ゼッドは失敗続きのリタに見切りをつけて彼女を追放、自らの手で地球の攻撃を開始する。ゼッドに対抗するために新たなゾード、サンダーゾードが誕生し、ゼッドのモンスターと戦って行く。戦いの最中、不安定な状態だったトミーのパワーはゼッドの執拗な攻撃で完全に消失してしまう。だが、トミーはゾードンにより新たなパワーを与えられて新生復活を果たし、パワーレンジャーの新たなリーダーにもなった。その直後、ジェイソン、ザック、トリニーが青少年平和会議に出席するためにスイスに留学することとなり、パワーレンジャーを引退。ふとしたことから彼らの正体を知ったアダム、ロッキー、アイーシャの3人がその後継者に選ばれた。新たなパワーレンジャー6人はゼッドのモンスターと戦っていく。その最中、追放されたリタが帰還し、ゼッドに惚れ薬を投与、彼と夫婦となる。2人の悪の首領とパワーレンジャーの戦いはこれからも続いていく。リタの弟のリトの攻撃により、サンダーゾードは破壊されてしまう。レンジャーたちはパワー神殿に向かい、神殿の主であるニンジャーにより新たなパワー、忍者パワーを与えられる。その後、キンバリーがパワーレンジャーから抜け、リタによって操られた過去を持つ転校生キャサリンが後任となる。その後、リタの父親であるマスター・ヴァイルも月に現れる。彼は、月に封印された魔力を秘めたクリスタル。ジオ・クリスタルを使い地球を支配しようとするが、パワーレンジャーによりジオ・クリスタルは五つに分かれ何処かへ消え、ヴァイルの計画は阻止された。しかし、ヴァイルの魔力によりレンジャーたちは子供にされてしまう。この事態に、惑星アクエィターを守るエイリアンレンジャーたちを地球に呼び出し、パワーレンジャーが新たな力の源を得るまでの間の地球防衛を任せる。レンジャーたちは新たなパワー源にするため、行方不明になったジオ・クリスタルを探す旅に出る。旅の途中でアイーシャがメンバーから抜け、彼女から後を託された少女、ターニャが新たなメンバーとなる。苦労の末、五つのクリスタルを集め、トミーたちは元の年齢に戻った。しかし、リトとゴルダーにより基地は破壊されてしまう。トミーたちは間一髪基地から脱出、彼らの目の前には瓦礫と化したコマンドセンターがあった。物語は『パワーレンジャー・ジオ』に続いていく。パワーレンジャー第1作。1話あたりの制作費が15万ドルという低予算番組であるが、放送開始から5週間ほどでFox Kidsの歴史の中でも最高クラスのヒット番組となる。さらにグリーンレンジャー登場編ではアメリカの子供向け番組史上最高の視聴率を記録。本来は40話程度で終了予定だったが、その人気により60話までの延長と第2シーズンの放送も決定。そのため、追加エピソード25本分の映像とモンスターのスーツが日本で制作された。人気を得た理由として当時のアメリカは目新しい種類の番組であったことと、本作品以前から恐竜、武術、変身ヒーローと言う要素がアメリカの子供に人気を得ていたことが作用したとされる。シーズン2ではグリーンがホワイト(キバレンジャー)に変わった以外はジュウレンジャーのスーツが引き続き使用されており、ダイレンジャーのコスチュームは全く登場しない。これは特撮ヒーロー番組の基本が確立されている日本と違い、アメリカでは同じヒーローキャラクターが数十年以上、変化せずに続いている影響とされる。東映側は複数の作品を掛け合わせることについて、「それで良い番組ができるならかまわない」と述べている。シーズン2からは巨大ロボットの戦闘シーンの流用が中心となり、戦闘シーンのアメリカでの撮影比率が増していった。流用映像の関係上、一部の話では、戦っているレンジャーとモンスターが同一画面に映らないなど、少々強引な編集が行われた。シーズン途中でメンバーが交代するが、これは予定されておらず、突然の出来事だったとされる。物語上でメンバー交代が起きるより前に俳優達は降板しており、その間の話は、代役による後姿などで凌いだ。シーズン3では、巨大戦以外の殆どの戦闘シーンは現地で新撮されることとなった。パワーレンジャーが子供に戻り戦えなくなった代わりにエイリアンレンジャーが闘う第146話から第155話までタイトルがマイティ・モーフィン・エイリアンレンジャー("Mighty Morphin Alien Rangers")に変更された。1994年10月には2歳から11歳までの視聴率が91%という非常に高い数字を記録し、関連商品の売り上げが全世界合計で16億ドルを記録するなどしたが、1996年に入ると関連商品の売り上げが停滞し、打ち切り検討などもあったとされる。レンジャー役の俳優には格闘技や体操の経験者が起用され、役者が変身前をアクションをこなす事を前提に作られており、後のシリーズでも受け継がれている。アメリカで撮影されたアクションシーンはアメリカ人スタントマンが担当していたが、現場から「スタントマンが良くない」という声が上がり、日本からスタントマンを招聘する事が決定し、6人の日本人スタントマンが製作に参加した後、シーズン2の終盤にはさらに補充が行われ、前田浩、こしげなみへい、横山誠など、長期にわたってシリーズに参加するスタントマンが参加した。日本人スタントマンが製作に参加した後もアクション監督はアメリカ人のジェフ・プルートであったが、彼のアクションにプロデューサーが難色を示した事や、日本人スタントマンからプルートに対する不満が出たことなどから、シーズン2終盤から坂本浩一にアクション監督が変更された。下の項目をそれぞれ参照。日本語版の声優の変更は特記のないものに限り、第49話以降。モンスター役の声優の詳細は下の項目をそれぞれ参照。カッコ内は出演話数。テレビ朝日での放送時は第7話までは原語版の映像と音楽に日本側で映像と音楽(OPの一部)を追加したものが使用され、第8話からは曲が日本独自のものに変更された。これら3曲はビデオソフトや再放送等では第7話までの曲に差し替えられている。邦題が複数あるものは下段がテレ朝チャンネル放送時に変更されたもの。登場モンスターについてはマイティ・モーフィン・パワーレンジャーの登場モンスター (シーズン1)を参照。登場モンスターについてはマイティ・モーフィン・パワーレンジャーの登場モンスター (シーズン2)を参照。登場モンスターについてはマイティ・モーフィン・パワーレンジャーの登場モンスター (シーズン3)を参照。登場モンスターについてはマイティ・モーフィン・パワーレンジャーの登場モンスター (シーズン3)を参照。すべて日本未発売。販売はサバン・ホーム・エンターテイメント。1992年の秋に制作された。基本的な内容は第1話と同じであるが、固有名詞やトリニー役のオードリー・デュボイズなど、一部配役が異なる。1995年にはテレビシリーズの成功により、劇場版が製作された。パワーレンジャー・映画版を参照。特記のないものに限り、日本では発売されていない。1994年にハミルトンコミックスから第一期6冊、第2期3冊の全9冊で発売された他、SAGAシリーズとしてテレビシリーズのコミカライズも行っている。1995年にはマーベルコミックスからも発行された。マーベル版にはオリジナルキャラクターとしてゼッドにより選ばれた5人の犯罪者が変身するダークレンジャーが登場している。メンバーは、ファライ・ジュクワ/レッドレンジャー、オサム・テヅカ/ブラックレンジャー、スタンフォード・ウィナー/ブルーレンジャー、ネリダ・バレンシス/イエローレンジャー、マリー=クレア・ル・モンド/ピンクレンジャー。1995年までに50カ国で放送されている。ノルウェーではTV3で放送されていたが、1993年にパワーレンジャーごっこをしていた子供が他の子供の腹を蹴って死亡させるという事件が起こったことを受けて放送が禁止され、ニュージーランド、デンマーク、カナダ(YTVで放送)、スウェーデン(TV3で放送)でも放送が打ち切られた。アメリカでの人気を受けて、テレビ朝日にて、1995年10月5日から1996年9月21日まで放送。スーパー戦隊シリーズの展開の邪魔にならないようにしなければならないという判断から深夜枠での放送となり、当初は半年間の放送を予定していたが、後に深夜1時40分から、土曜朝6時に放送時間が移転し、第48話まで放送された。また、関西地区では朝日放送ではなく、独立UHF局であるサンテレビとKBS京都で放送された。前者は野球中継の雨傘及びシーズンオフ番組扱いとして放送されたため、放送期間が1年半近くに渡っている。地上波で放送した際の視聴率は良かったが放送枠が取れなくなったため、CSでの放送が決まり、第49話から第100話まではスーパーチャンネルにて、1999年1月17日から同年7月12日まで放送された。日米のタイムラグを減らして、新しい作品を放送したいという意向から、第101話以降は放送されなかった。2005年11月4日からテレ朝チャンネルで再放送。こちらでは第64話以降はパワーレンジャー・セカンドシーズンのタイトルで放送され、一部のエピソードの邦題が変更された。アメリカ合衆国日本リリースはすべて東映ビデオ。本作の玩具展開はバンダイアメリカの他、多数のメーカーが手がけている。バンダイアメリカより1993年に発売されたメガゾードの玩具は180万個売れるなどしたが、関係者も予想外の人気により商品供給が遅れ、1993年のパワーレンジャー玩具の売り上げは全世界合計で27億円と、高い数字ではなかったとされる。1994年には生産体制も整い、同年に発売された頭部が回転して人間からレンジャーに変身するオートモーフィン・シリーズのフィギュアは1,680万個販売という大ヒット商品となる。1994年のバンダイアメリカのパワーレンジャー商品の売り上げは前年の10倍以上の320億円(350億円とも)を記録し、全世界合計では400億円を超えた。女児向けのピンクレンジャーとイエローレンジャーの着せ替え人形も販売され、100万個の大ヒット商品となっている。コレクト・A・カード社からトレーディングカードが第2シーズン時期まで発売され、バンダイアメリカからもカジリオンが1994年12月から1996年3月まで展開された。サバン・フーズよりパスタなどが発売されている。ヨーロッパのチュッパチャプス社より、パワーレンジャーシールが封入されたチュッパチャプスが販売されたほか、トンボラ(チョコエッグ型の食玩)も発売された。歯ブラシやTシャツなどの生活用品も数多く発売された。2009年『パワーレンジャー・RPM』を持ってパワーレンジャーの製作は終了となる。2010年1月2日から同年8月28日までABCキッズにて本作のリマスター版が放送。全32話。玩具展開も新規に行われた。
出典:wikipedia
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