ゲームボーイカラー("GAMEBOY COLOR")とは、1998年10月21日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。同社のゲームボーイの上位互換機。略称はGBC。ゲームボーイの上位互換機として開発され、ゲームボーイ用のソフトも動作する。画面が4階調モノクロだったゲームボーイに対し、32,768色中最大56色表示可能になった。ただし、56色まで表示されるのはゲームボーイカラー専用もしくはゲームボーイ&カラー共通として発売されたソフトのみで、以前のソフトは4-10色のカラーが割り当てられる(後述)。表示画面として、シャープが開発した反射型カラー液晶「スーパーモバイル液晶」を採用、従来のカラー液晶と比べてバックライトを持たないため省電力化されたほか、屋外での視認性が向上した。また、追加された機能として、モノクロ用ソフトにおける起動時の配色選択と、赤外線通信機能がある。後者の赤外線通信機能はゲームボーイアドバンスに継承されなかった唯一の機能である。従来の機種にあったコントラスト調整ダイヤルは液晶の視認性が向上したため、ユーザーが調整する必要がなくなり、ユーザーが触れにくい位置に移動している。カラー液晶ディスプレイ搭載の携帯ゲーム機としては、日本国内では1990年のセガのゲームギア、NEC-HEのPCエンジンGT以来8年振りのリリースとなる。また、ストラップホールがはじめて実装された任天堂のハードでもある。2016年現在、修理サポートは終了しているが、ゲームボーイカラー専用カートリッジの電池交換は継続中である。モノクロ用カートリッジを挿して起動した際に、モノクロ4階調に対してハード側で4-10色のカラーを割り当てる機能がある。背景の配色が4階調、キャラクター表示などに用いられるスプライトが3階調+透過色の配色を2パターン持つため、4+3×2で最大10色である。背景とスプライトの表示色を変えることによって従来背景に埋もれてしまっていたキャラクタが見やすくなる反面、本来意図されていない見え方になることも多い。配色は12パターンあり、十字キー4方向とA/Bボタンの押し方により選択できる。一般的なソフトでは背景が緑系統でスプライトが赤系統の配色がデフォルトだが、任天堂のソフトは種類によってデフォルト配色は異なり、コマンド入力では出せない特定のソフト専用の配色が用意されている場合がある。例えば『ポケットモンスター 赤・緑』ではそれぞれ赤・緑を基調とした配色が選ばれ、『星のカービィ』では専用の紫調の色彩になる。スーパーファミコン向けのスーパーゲームボーイシリーズの色選択機能の後継ともいえるが、両者に互換性はない。1998年当時、任天堂はゲームボーイの次世代型携帯ゲーム機としていきなりゲームボーイアドバンスを開発するつもりだったが、ソフトメーカーからの「カラーでの携帯機種を」との要求から急遽開発、発売されたものである。本来は、1998年1月21日に発売が予定されていたが、急遽発売予定日が延期された。前年に発生したポケモンショックの影響とみられる。本体の標準色はアメリカ合衆国の市場調査で最も人気のあった色として青紫(パープル)が採用された。この色は、ゲームボーイアドバンスとニンテンドーゲームキューブの標準色として受け継がれる。また、青紫は「男性的な青」と「女性的な赤」を合わせた、「中性的な色」という意味合いもある。日本国外向けには、本体色はパープルとクリアパープルだけにする予定だったが、後には海外でも日本向けと同じ色の本体や、海外版限定色であるキウイ色の本体が発売された。また、発表当初の試作品と製品版では液晶部分のデザインがやや異なっている。ゲームボーイカラーの発売以降、タイトルによって例外もあるが、ゲームボーイ&カラー共通ソフトは黒色のカートリッジ、カラー専用カートリッジはスケルトンとなり、従来の灰色カートリッジと見分けがつくようになっている。初のゲームボーイ&カラー共通ソフトである『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』は1998年9月25日と本機に先駆けて発売されている。このカートリッジには、発売時期によって従来の灰色カートリッジとカラー対応を表す黒色カートリッジの2種類がある。画面描画中にカラーパレットを書き換えることで56色以上の表示が可能である。NINTENDO64用周辺機器としてスーパーゲームボーイ3(仮)が出る予定だったが、展示会出展用の専用機器が作られたのみで市販はされなかった。そのためゲームボーイカラー専用ソフトは、ゲームキューブの周辺機器であるゲームボーイプレーヤーが発売されるまでの4年間、据置型ゲーム機では遊べなかった。例外として『ポケットモンスター クリスタルバージョン』のみ、カラー専用ソフトながら『ポケモンスタジアム 金・銀』と64GBパックの組み合わせにより、NINTENDO64上で遊べた。以下の他ゲームボーイポケット用周辺機器も使用可能。※CGB-001は1999年5月23日に価格改定、発売当時は8,900円(税別)※CGB-005は2001年7月19日に価格改定、発売当時は5,800円(税別)
出典:wikipedia
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