ハギ(萩 )とは、マメ科ハギ属の総称。落葉低木。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。「萩」は本来はヨモギ類(あるいは特定の種を挙げる資料もある)の意味で、「はぎ」は国訓である。牧野富太郎によるとこれは「艸+秋」という会意による国字であり、ヨモギ類の意味の「萩」とは同形ではあるが別字という。「芽子」「生芽」とも字を当てる。東アジア、南アジア、北米東部、オーストラリアの、温帯・亜熱帯。数種あるが、いずれも比較的よく似た外見である。背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出る。直立せず、先端はややしだれる。葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。荒れ地に生えるパイオニア植物で、放牧地や山火事跡などに一面に生えることがある。ハギ属は当初、Maximowicz (1873) により、現在のハギ属・ハナハギ属 ・ヤハズソウ属 にわたる範囲に定義された。現在それらは3属に分けられ、それらをまとめる分類群としてハギ亜連 がある。ハギ属は、北米のハギ亜属 と、アジアのヤマハギ亜属 に分かれる。芽生えの第1節の葉が、ハギ亜属では互生、ヤマハギ亜属では対生する。従来は、アジア・北米のハギ亜属とアジアのヤマハギ亜属に分けられていたが、この分類は系統を反映していない2亜属は、それぞれ2節ずつ、計4節に分かれる。それらには計44種(および43雑種)が含まれる。代表的なものをあげる。このほか、マメ科植物で、ハギの名を持ったものにはメドハギ・ヤブハギ・ヌスビトハギ・ネコハギなど多くのものがある。他に、ヒメハギはマメ科ではなく、ヒメハギ科に属するが、花の外見がややマメ科に似る。ハギは、マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで、痩せた土地でも良く育つ特性がある。この特徴を買われ、古くから道路斜面、治山、砂防など現場で緑化資材として活用されている。現在では、ヤマハギ、メドハギの種子が、斜面緑化のための吹付資材として用いられている。日本では戦後まもなくまでは、家畜の冬季の飼料として、萩の葉が利用された。秋に山から枝ごと刈ってきて、乾燥させて葉だけを取り、干し草などに混ぜ込んで与えた。古くから日本人に親しまれ、『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。秋ハギと牡鹿のペアの歌が多い。皇族・高円宮家の承子女王のお印である。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。