『武蔵伝II ブレイドマスター』("むさしでんツー BLADE MASTER")は、2005年7月7日にスクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 2用アクションRPGゲームソフト。『ブレイヴフェンサー 武蔵伝』以来、七年ぶりの『武蔵伝シリーズ』第二弾作品となった。しかし前作との話の関係性はほとんど無く、ストーリーとしては独立しており、主人公の名前も前作と同じ「ムサシ」だが同一人物ではない。また、前作の主人公「ムサシ」は、日本に実在した剣客・宮本武蔵との関係性は明言されなかったが、今作の主人公「ムサシ」は「後に日本でもっとも有名な侍「宮本武蔵」になる少年剣士」という設定がなされている。日本市場に先駆けて2005年3月15日に『MUSASHI SAMURAI LEGEND』として北米にて先行発売された。キャラクターデザインは前作に引き続き野村哲也が担当している。前作では野村はメインキャラクターのみのデザインだったが、今作ではメイン・サブキャラクター、敵キャラクター、舞台背景設定など、ほとんどのデザインを担当している。キャラクターをアメコミ風にはっきりと描き、背景を日本のアニメに見られる淡い色遣いで描く、同社が『マンガシェーディング』と呼ぶトゥーンレンダリング技術を採用している。また、オープニングのアニメーションムービーはガイナックス、金田伊功が担当した。音楽は濱渦正志と仲野順也。時は「魔蒸世紀」。「魔蒸機関」の発明により絶大な権力を得た武装勢力「ガンドレイク社」。その首領ガンドレイクは、この世界のすべてのエネルギーの源「魔蒸石」の力を独占し、世界を牛耳ろうと企んでいた。一方、神獣とともに暮らす民「ミスティック」の姫君はガンドレイクの企みから人々を救おうと、究極魔法「英雄召喚」を執行する。「英雄召喚」によってこの世界に召喚されたのは、少年剣士「ムサシ」だった。しかし、ムサシを召喚した姫はすでにガンドレイクの手に落ちており、ムサシが元の世界に戻るには、彼女を助けなければいけなかった。ムサシは元の世界に戻るため、姫を救出し、ガンドレイクに立ち向かうことを決心する。本作にはイージモード、ノーマルモード、ハードモードが存在し、さらに一度クリアしての二週目も存在する。モードによる違いは敵の攻撃力や一度に出現する敵の数など。そして二週目のプレイでは一週目ではできなかったいくつかのサブイベントやアイテムが入手できる。ムサシは通常時に二本の刀と剣及びアクセサリを装備して戦い、必要に応じて必殺技と見切り技というものを使って戦闘を展開していく。刀は「兼重(かねしげ)」。小ぶりで連続攻撃ができる反面攻撃力が低く、何度も敵にヒットさせなければ倒せないが、「カジノモト」というアイテムで鍛える事ができ、攻撃力が上昇する。剣は大振りで一撃あたりの攻撃力が高く、各種五輪剣の秘奥義は対応した剣を装備する事で発動できる反面素早さに乏しく、振りかぶって当てるまでが遅いのでその間に攻撃される事も多い。また、R1ボタンにてガード状態となり一定の敵の攻撃を受け止めて防御できる。アクセサリは戦闘に直接関係は無いが装備する事でさまざまな効果を得る事ができ、攻撃力が上がったり一定の攻撃に耐性を持ったりする(ダメージが0になる事は無い)。五輪剣は地、水、火、風、空の剣がありそれぞれのボスが守護し、手に入れてから対応する巫女にその封印を解いてもらう事で「秘奥義」と呼ばれる本来の力を得る。それぞれに別個の秘奥義が存在する。秘奥義は基本的に攻撃性能があるが、秘奥義は主に仕掛けを解いたり道を切り開くために利用する事が多く、これは前作ブレイヴフェンサー 武蔵伝と通じるものがある。敵の使う攻撃をロックオン状態で見切って自分のものにするという技で、前作の「ゲット・イン技」とは異なり一度見切った技はリスト化されてその後いつでも使えるようになる。多くは攻撃性能を持った技が中心だが、「無敵」「回転受け」などの防御性能を持った技や、「攻撃力アップ」などの補助的な技、「ジャグリング」などのイベントで使う技など多岐に渡る。敵を見切るにはムサシの眼力がある程度必要となり、ロックオンして画面左の眼力ゲージが満タンになると見切れる状態になる。その状態で見切れる技を受ける瞬間に□ボタンを押し、指定されたコマンドを正しく入力すると見切りが成功する(制限時間は無い)。敵の強さによっては絶対に見切れない場合もあり、この見切り動作中はムサシは相手に全神経を集中している状態なので他の行動はできなくなる。アイテムは消費アイテム、市販アイテム、キーアイテム、伝説の武具及びアクセサリ、その他ガラクタや鑑定・収集品に分類される。ムサシの召喚された神獣の村の住民はその大半がガンドレイク社の手の者に各地のカプセルに幽閉されている。これらを救助していくのもムサシの役目となり、救助すると村に新たな施設ができたり村人からの情報収集ができるようになる。このカプセルは剣でなければ破壊できない。巫女も同様にして連れ去られたり幽閉されたりしているが、巫女の場合は何らかの事故が原因で必ず気絶した状態でムサシがお姫様抱っこをして連れて帰るシチュエーションとなり、その際にムサシはダッコ状態になる。この状態ではムサシは通常の見切り技などは発動できないが、ダッコ中のみ使う事のできる特別な攻撃や防御姿勢が可能となる。ムサシには「HP」「力」「眼力」「運」といった六種類のパラメータがある。ムサシがレベルアップに到達する経験値を取得すると37ポイント前後のポイントが加算され、それをメニュー画面でプレイヤーが任意のパラメータに割り振る事でレベルアップとなる。任意に振り分けるほか強化したいポイントを指示して自動で振り分けてもらう事も可能。さらにプレイヤーが割り振らずにそのままにする事も可能で、その場合次のレベルアップ経験値に到達すると連続してレベルアップさせる事も可能。ムサシには称号というものが自動で設定され、どの称号になるかは現時点でのムサシの状態やクリアしたイベントに準拠する。称号は「○○の」「○○」というように二分割されており、前半部分は主にクリアしたイベント・サブストーリーに影響され、後半部分はムサシのステータスやレベルに影響される。これらの称号はステータス画面で確認できるほか、セーブデータに記入される。大空を泳ぐ神獣「白鯨」の頭部に存在する村。「ミスティック」という種族の人たちが住んでいる。魔蒸機関を発明し、圧倒的な権力を手に入れた巨大企業。ガンドレイク社の幹部5人の総称。ゲームの進行に直接関係しないサブイベント。対応するキャラと会話したり情報を聞いていると体験できる事が多く、ほぼ全てのサブストーリーでは報酬としてアイテムやホロカードを手に入れる事ができる。称号に影響が出る場合もある。ストーリーが進むと消滅するイベントばかりであり、神獣の村内部でのみ発生し終了するものからダンジョンに足を運ぶものまでさまざまである。ボスモンスターなどと戦う事ができる施設。登場するのはストーリー中で戦闘するボスモンスターが主だが、制限時間が存在するために難易度は飛躍的にアップしている。ボス以外にも風の巫女マキとの戦闘や百人斬り、連続ボス戦など面白いものが多く、単純に該当するボス戦に慣れるために利用もできる。賞品として手に入るのは特殊なアイテムやホロカード、ジュール(お金)で、二回目に勝利した時には別のものがもらえる。姫、巫女はチーズの名前、ガンドレイク社の幹部たちはワインの名前からつけられている。本作発売前に配信された、携帯専用アクションRPG。NTTドコモのFOMA900i、901iシリーズでプレイが可能で、方向キーと決定ボタンのみ使用のミニゲーム。ムサシの旅立ち前に行われた、7日間の「ノラ式荒行」の様子が描かれている「ストーリーモード」、好きな敵と対戦ミニゲームのみが楽しめる「トレーニングモード」、記録を残して好成績を狙う「チャレンジモード」の3モードが搭載されており、対戦では大元となる武蔵伝IIでも行う「見切り」や「反撃」といった戦闘システムも存在。
出典:wikipedia
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