オートレースとは、日本におけるモータースポーツの1つで、プロのオートレース選手達が競走車(二輪車。過去には四輪車もあった)によって行う公営競技である。監督省庁は競輪と同じく経済産業省(製造産業局)。小型自動車競走法に基づいて財団法人JKAが運営し、指定自治体がパリミュチュエル方式により勝車投票券(車券)を販売する。2016年度現在は川口市、伊勢崎市、浜松市、山陽小野田市、飯塚市の5市が主催している。オートレースの競走(レース)は通常1日12レース行われる。1競走の出走数は通常8車で、1周500メートルのオーバルコースを規定の周回数走行することで行われる。スタートラインはゴールラインの100m後方に存在し、走行距離が100mプラスされる。一般レースは6周回 (3100m)、GI・GIIは優勝戦が8周回 (4100m)。SGは準決勝戦が8周回、優勝戦が10周回 (5100m) で行われる。選手間に技量差があるためレースの大半がハンデレースで行われる。近況の着順やタイムを参考に番組編成委員によって距離によるハンデが選手へ与えられる。スタートラインを0線(通称ゼロせんまたはゼロハン)と呼び、以下10m毎に最大110mまでのハンデが選手へ課せられる。このため、ハンデレースは有力選手による後方からの追い上げ、比較的軽いハンデ位置からの逃げ切り、2つのレース展開が同時進行する。選手の技量差が僅差のレース(主にグレードレース)は、0mまたは10m線から8車横一列でスタートするオープンレースで行われる。オープンレースは主にスタート力に優れた選手が逃げ切る展開が多い。SG「日本選手権オートレース」は、全レースがオープンレースで行われる。開催は3日、4日、5日間の連続開催、勝ち上がり方式で行われレースは一般戦、予選、準決勝戦、優勝戦で構成される。他の公営競技同様グレード制の競走体系をとっており、年5回行われるスーパーグレード (SG) はその頂点にある。その他、GI・GIIと呼ばれるグレードレースが存在する。詳しくはオートレースの競走一覧を参照。選手が枠番順に隊列を組んでコースを3周する。最後の一周は青旗の合図で全力走行が義務付けられている。これにより競走車の調子等を観客へ見せるのが試走の目的である。主催者が全力で走行していないと判断した場合は、当該選手のみ再試走を指示される。また、選手の自己申告により再試走する事もある。試走後は主催者より試走タイムが提示されるが、再試走を行った選手の試走タイムには「再試走」と表示される。理由の如何に関わらず、再試走した場合は1回目より速いタイムを出さないと欠車となる。各選手が所定のスタートラインに前輪を合わせる。ゲートなど車体を固定する機器は使われず、係員が前輪位置を確認する。発走10秒前より、走路外右側に設置された発走合図機(大時計)の緑色合図灯が1つずつ消灯、5秒前から針が回転。針が0秒を指した時点でスタートとなり、全選手が正立位置から一斉にスタートする。万一、大時計やフライング監視の為のセンサーなどスタート制御のシステムに不具合が発生した場合、係員による黄色と白色の手旗発走で代替される。スタート後は規定周回数走行し、ゴールとなる(周回数は上記参照)。主な規定は以下の通り。落車転倒などで競走車・部品がコースに残留した場合や、競走車のギアボックス等の破損でコース上にオイル類が散ってしまった場合は、安全性や公平性の観点から即座にレースが中止(赤旗)となり競走不成立となる。不成立となった競走の車券は、全額返還される。最終周回でこのような事態が起き、残った選手がゴール線を通過しても赤旗が振られることがあり、その場合も返還となる。オートレースはこれまで日本小型自動車振興会が運営してきたが、2005年(平成17年)の閣議決定「行政改革の重要方針」、及び、2007年(平成19年)6月13日に公布された「自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律」に基づき、2008年(平成20年)4月1日を以って解散し、同日を以ってオートレースに関する業務は財団法人JKAへと承継された。この財団法人JKAは、日本自転車振興会が日本小型自動車振興会を統合し、新たにオートレース事業を開始するにあたって名称を変更したもので、競輪とオートレースは同一の法人によって運営されることとなった。また、これに併せて各地の「自転車競技会」及び「小型自動車競走会」も、それぞれ2008年4月30日までに公益法人に移行した。他の公営競技が1980年代後半から場外発売場を順次新設して行った中で、オートレースの場外車券売場の初開設は1999年と遅かった。その後2003年4月〜2012年7月までは場外車券売場のない状態であったが、現在は主に競輪場外車券売場に併設する形での開設を進めている。なお、名称は初期はアレッグ (Auto Race Entrance Gate) であったが、現在は主に「オートレース○○」となっている。現在開設されている場外車券売場は下記の通りである。オートレースの控除率は競輪、競艇と同率の25%だったが、第180回通常国会において、小型自動車競走法が改正され、2012年4月1日から施行されたことに伴い、以下のオートレース場では控除率が25%から5%引き上げられ30%となる=払戻率は75%から5%引き下げられ70%になった。この控除率の5%引き上げ(払戻率の5%引き下げ)は、払戻金が5%下がるのではなく、100票中10票的中の場合、払戻金は750円から700円に下がることを意味する(この場合、払戻金は6.66%下がる)。25期には元SMAPの森且行、29期にはMotoGP125ccクラスの元世界チャンピオン青木治親らが活躍している。2011年には全日本ロードレース選手権GP250元チャンピオンの青山周平に加え、44年ぶりに女子選手2名が誕生した。2011年4月からハンデ戦の枠順方式を軽ハンデの選手から順に内枠に入り重ハンデの選手が外枠に入るように改められた。しかし、過去年間最高賞金記録は、2004年の高橋貢(伊勢崎オートレース場所属)による148,124,255円。ただ、2014年2月17日、谷口武彦(浜松)が川口オートの1Rで1着(当時72歳81日)。自身が持つ公営競技における最年長勝利記録を更新した。選手で元SMAPメンバーの森且行(25期、川口オートレース場所属)がテレビCMやポスターに登場している。過去のイメージキャラクターは吉田真里子・小倉優子・菊川怜・藤岡弘・赤井英和・吉田拓郎・岡本夏生である。また、オートレース場独自のイメージキャラクターが存在し、伊勢崎オートレース場ではマスコットキャラクターとして「キラットくん」が、浜松オートレース場では「ブンブンボーイ」がイメージキャラクターになっている。川口オートレース場では、2006年4月から2008年3月までGacktが務めていた。芸能人でオートレース好きの草分けは、作曲家の平尾昌晃である。かつて川口オートの常連で年間ボックスシートを持ち、また同レース場のテーマソング『ぶっちぎりの青春』の作曲も手がけているほどである。
出典:wikipedia
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