『科学忍者隊ガッチャマンF』(かがくにんじゃたいガッチャマンファイター)は、『科学忍者隊ガッチャマン』シリーズ第3作として『科学忍者隊ガッチャマンII』から連続してフジテレビ系で毎週日曜日18時00分から18時30分に放送された、タツノコプロ製作のテレビアニメ。1979年10月7日から1980年8月31日まで放映。全48話。科学忍者隊はソーラーシフト計画を成功の一歩手前で阻止し、総裁Xの野望を打ち砕いた。ソーラーシフト計画で荒れ果てた地球は徐々にではあるが復興を始めていた。その一方で、ドクター・ラッフェルを失い、彼の手によりサイボーグとして生まれ変わったジョーに内蔵されたブラックボックスの解析とエネルギー補給の目処は進まず、日を追う毎に死が近づいていく……。その頃隕石山の崩壊したギャラクター本部では瓦礫の中に埋もれていた総裁Xの亡骸に残されたメカ部分が活動を始め、あらゆる機械を取り込んで増殖していた。時を同じくして、マフィアのエゴボスラーファミリーは今が好機と世界征服に打って出る。エゴボスラー対ガッチャマンの初めての対決の最中、突如現れた超巨大鉄獣メカに対しニューゴッドフェニックスは歯が立たず大破してしまう。鉄獣メカを作り出し操っていたのは総裁Xの亡骸から誕生した総裁Zであった。エゴボスラーと総裁Zは利害が一致したことで結託し、新生ギャラクターを名乗ることになった。ニューゴッドフェニックスを撃墜され、満身創痍の4人(ジョー以外)を救った鴨三郎技師長は彼らをガッチャマン基地へと迎え入れ、新たなる翼「ガッチャ・スパルタン」と新たな武器「ガッチャマンフェンサー」(剣)等を与える。ジョーのエネルギー補給の目処も立ち、健は仲間達とともに三度ギャラクターを迎え撃つ。が、ガッチャマンフェンサーは健の命をも削るという、文字通り両刃の剣であることを5人はまだ知らない……。『ガッチャマンII』の続編であり、後年制作されたOVAによるリメイク版などを除けば、現時点でのシリーズの最終作である。本作は前二作とはやや毛色の異なる、人類とギャラクターの全面戦争を中心としたストーリーが特徴となった。これまでは南部の指令により活動をしていたが、今作では彼が国際科学技術庁長官に任命され多忙な日々を送っていることから基本的に健が活動指揮を執るようになった。それに加えて本作では前作とは異なる設定を加えている。しかし、逆に本編ではマイナスの印象を持つ設定なども発生してしまう。終盤では主要キャラクター・南部博士の死や、闘いのダメージで細胞破壊に苦しむ健の姿なども描かれ、ハードな展開となった。前作よりも放映期間を1か月短縮した形でガッチャマンは本作でシリーズ終了となったため、後番組『とんでも戦士ムテキング』は1年1か月という放映期間となった。マンネリ化に陥った本編だが、今までにない設定もある。エゴボスラーが率いる新組織であり、彼が総裁Zと手を組んだ事でギャラクターを襲名する「エゴボスラーファミリー」の存在は前2作の敵組織ギャラクターとは異なり、仲間意識が強いマフィアとして、組織に対する士気や忠誠度も比較にならぬ程高く描かれていた。更にこれまでのギャラクターが主にテロを手段として世界征服を狙う秘密結社だったのに対し、全世界相手に堂々たる軍事行動を用いた点でも異色である。本作ではアグリカ上陸作戦等、敵侵攻に合わせて科学忍者隊が前線で活躍する展開が見られ、『新造人間キャシャーン』や『コンバット!』のような軍事物の要素も色濃く内包されていた(だが、「主人公は戦争の中での一部隊」との扱いでは忍者隊が戦争の核になり得ず、ヒーロー性が発揮出来ない為、番組後半、敵の活動は従来の暗躍型へと路線変更となった)。なお、余談だがファミリーは伯爵家の略称「エゴラー!」の掛け声で忠誠を表す。ファミリーのボスであるエゴボスラーは、総裁Xにより人工的に生み出されたミュータントであるベルクカッツェやゲルサドラとは異なり、自らの意思で世界征服を狙い、総裁Zとは部下ではなく同盟者として対等の立場を貫き、その力を利用せんとする誇り高く、野望の強いキャラクターとして描かれた。だが、エゴボスラーのギャラクターはシリーズの敵としては余りにも異色な存在だった事に加え、首領がミュータントではなく普通の人間など、前2作とは大きく異なる点があった。エゴボスラー役の中田浩二は前作『II』の第14話で客演したことがあり、本作ではかつて前二作のレギュラー役を担当したことのある大宮悌二や寺島幹夫が、別の人物役として客演している。原点回帰を目指し、第1作の主題歌を作曲した小林亜星が再起用された。ただし、第1作で編曲を担当したボブ佐久間は本作には不参加。
出典:wikipedia
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