フォビドゥンガンダム(FORBIDDEN GUNDAM)は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。「フォビドゥン」は英語で「禁断」、「禁忌」を意味する。メカニックデザインは大河原邦男。本項では、関連作品に登場する派生機についても解説する。人型機動兵器「モビルスーツ」(MS)のひとつ。「地球連合軍」が強化兵士「ブーステッドマン」用に開発した3機の1機で、「シャニ・アンドラス」の搭乗機として劇中後半より登場する。展開式の巨大なバックパックと死神を思わせる大鎌が特徴で、敵のビームの軌道を逸らして回避する特殊な防御システムを搭載している。アズラエル財団傘下の国防連合企業体が、前期GAT-Xシリーズのデータを基に開発した後期GAT-Xシリーズ3機中の1機で、地球連合軍に所属する。GAT-X207 ブリッツと同系のX200番台フレームを採用した特殊戦闘(突撃・強襲)用MS。同系列のブリッツ同様、単独で敵地に侵入し味方の活路を開くことをコンセプトとする。ブリッツでは隠密性によって電撃侵攻することを主眼としているが、フォビドゥンでは敵の攻撃を無効化する事で同様の戦術を行うアプローチがなされた。実体弾を無力化するトランスフェイズ装甲と、ビームを屈折・偏向させる特殊兵装「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」を装備し、電力の続く間は無敵に近い防御力を発揮できる。本機は、長距離砲撃→突撃→白兵戦という強襲で想定されるステップに合致した装備を搭載している。「フレスベルグ」は長距離での敵の漸減、中距離では「エクツァーン」の速射性能を活かした制圧戦、白兵戦闘では大鎌「ニーズヘグ」を駆使した近接戦闘で敵を確実に撃破する。また、背部の円盤型バックパックを上半身に被る事で高速強襲形態となり、MS形態との使い分けによって突撃→白兵戦の素早い切り替えを実現している。バックパックは強大な推進力によって大気圏内においても優れた航空能力を発揮する。連合軍の強化パイロット「ブーステッドマン」のシャニ・アンドラスが搭乗する。同僚のオルガ・サブナック、クロト・ブエルが搭乗するカラミティ、レイダーと共に、オーブ解放作戦以降、幾度と無くフリーダム、ジャスティスと互角の戦いを繰り広げた。ボアズ攻略戦では、フレスベルグの一撃で複数のジンやゲイツを撃墜する活躍を見せている。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、デュエル、バスターの連携攻撃に立ち向かい、デュエルアサルトシュラウドにフレスベルグを直撃させて撃破したかに見えたが、アサルトシュラウドの追加装備をパージし、機体の破損を免れたデュエルに接近を許し、二刀流のビームサーベルで両腕とエクツァーンを切断された後にコクピットを貫かれ撃墜された。『ガンダムSEED MSV』に登場。ザフトのグーンやゾノに対し水中戦で大きく遅れを取っていた連合軍が、フォビドゥンをベースに開発した初の水中戦用MS。本機は機体そのものに耐圧殻を持たず、耐圧を「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」のみに依存している。これはゲシュマイディッヒ・パンツァーの力場によって周囲の水分子に干渉して水圧や抵抗を減免するという機構で、理論上は力場の展開が持続される限り無制限に潜航深度を増す事が可能である。しかし、深海で機体のエネルギーが無くなりゲシュマイディッヒ・パンツァーによる耐圧とTP装甲が機能停止すると、水圧により機体が瞬時に圧壊し、パイロットが死亡する危険性がある。このためテストパイロットからは「フォビドゥン・コフィン(禁断の棺桶)」と呼ばれた。武装は水中での戦闘を考慮しており、バックパック先端のフレスベルグをフォノンメーザー砲に換装し、パック両側には超音速スーパーキャビテーティング魚雷キャニスターポッドを装備している。耐圧用の装甲アレイには「ニーズヘグ」の刃を片方2つずつ内蔵し、格闘戦において絶大な威力を発揮する。パック後方の尻尾「テイルエクステンション」はアンカー(イカリ)、超長波アンテナ、曳航ソナー・アレイを内蔵した複合ユニットで、更にこれを回転させる事で推力を得るプランも存在したが不採用となっている。ジェーン・ヒューストンらにより試験・開発が進められ、合計4機が製造されている。後に制式機であるディープフォビドゥンの開発ベースとなった。ジェーンの搭乗したフォビドゥンブルーは、ディープフォビドゥンの開発と同時に改修が加えられ、ゲシュマイディッヒ・パンツァーに依存しなくても、かなりの深度における水圧にも耐えられる様になっている。この事で、バッテリーの消耗にも、大きな節約となっている。ジェーンは本機に搭乗し、ザフト軍水中MS部隊に対して大きな戦果を挙げる。南アメリカ独立戦争において、不得意な陸上戦でエドワード・ハレルソンの搭乗するソードカラミティと交戦した。後に、南アメリカ軍の主力として、地球連合軍のディープフォビドゥン部隊を相手に戦闘を行っている。またロンド・ミナ・サハクの元にあるオーブの宇宙ステーション「アメノミハシラ」にソードカラミティ、レイダー制式仕様、ロングダガーと共にあるのが確認されている。『SEED MSV』に分類されている。フォビドゥンブルーの実働データを元に製造された制式仕様。コクピット周辺にチタン合金製の耐圧殻を採用する事で、試作機の問題点であった緊急時の耐圧性を改善している。前大戦後期の地球連合の量産機の多くが105ダガーをベースにしていたのに対し、本機は主戦場が水中という事から全く新規の設計による機体となっている。第二次カサブランカ沖海戦において、少数ながらも実戦投入され、ザフトの水中戦用MS部隊を壊滅させる戦果を収めた。この戦闘から、水中戦用MSの戦闘力は地球連合軍の方が上である事が証明され、この一方的な戦果にザフト軍は危機感を抱き、アビス、アッシュの開発に着手した。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。フォビドゥンブルー直系の量産機として開発された機体であり、ほぼ同一の形状、性能を持つ。装甲はTP装甲に加え、胴体周辺にはディープフォビドゥンからのフィードバック技術であるチタニウム耐圧殻を採用し、潜行深度の向上及び潜水時間の延長が図られている。背部シェル両側部の装甲アレイが機体周囲の水分子を制御し水圧を軽減、また同時に機体と水との摩擦を緩和し、100ノットを上回る航行速度を発揮する。ヘブンズベース攻防戦において、反ロゴス同盟軍の水中部隊を圧倒する。しかし、次第に物量に押され、グーンの魚雷やゾノのフォノンメーザー砲の連携攻撃によって撃破されている。なお、Vortexは英語で「渦」を意味する。設定画はフォビドゥンブルーの転用であり、公式サイト「GUNDAM SEED DESTINY WEB」では機体名もフォビドゥンブルーのままになっている。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R』に登場。アクタイオン・インダストリー社所属のエンジニアであるヴァレリオ・ヴァレリ(通称ダブルブイ)が、「アクタイオン・プロジェクト」の構想を基に開発した後期GAT-Xシリーズの発展機。機体名の「ロート」はドイツ語で「赤」を意味し、カラーリングは改修前のレイダーに近い黒地に赤の配色となっている。生体CPU用の機体を改修したブラウカラミティやゲルプレイダーと異なり、本機は量産型のフォビドゥンヴォーテクスを設計母体としている。「ベース機の能力を2倍に増強しつつ弱点もカバーする」というダブルブイの共通コンセプトに基づき、武装を大幅に強化。これらの改修によって、特に下半身のボリュームが大幅に増している。ベースとなったフォビドゥン系統の機体と同じく、ブラウカラミティやゲルプレイダーとの三機での運用を前提としており、ブラウカラミティが「攻撃」、ゲルプレイダーが「撹乱」を担当しているのに対し、ロートフォビドゥンは「防御」を担当している。本機は、モデラーのセイラマスオが制作したモデルそのものが公式設定のデザインとなっている。
出典:wikipedia
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