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そして誰もいなくなった

『そして誰もいなくなった』(原題: "And Then There Were None")は、1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説である。日本語初訳は『死人島』(雑誌『スタア』連載、清水俊二訳、1939年)。イギリスで新聞連載、アメリカで雑誌連載の後、1939年11月6日にイギリスのコリンズ社「クライム・クラブ」より "Ten Little Niggers"、翌年1月にアメリカのドッド・ミード社「レッド・バッジ・ミステリー」より "And Then There Were None" として刊行された。孤島から出られなくなった10人が1人ずつ殺されていくというクローズド・サークルの代表的作品であるとともに、「童謡殺人」(見立て殺人)の代表的作品でもある。全世界で1億部以上を売り上げ、その評価はクリスティ作品中でも特に高く代表作に挙げられる。作者自身により戯曲化されており、何度も舞台や映画、テレビドラマとして上演されている。中でもルネ・クレール監督の1945年の映画はよく知られている。イギリス、デヴォン州のインディアン島に、年齢も職業も異なる10人の男女が招かれた。しかし、招待状の差出人でこの島の主でもあるU・N・オーエンは、姿を現さないままだった。やがてその招待状は虚偽のものであることがわかった。不安に包まれた晩餐のさなか、彼らの過去の罪を告発する謎の声が響き渡った。告発された罪は事故とも事件ともつかないものだった。その声は蓄音機からのものとすぐに知れるのだが、その直後に生意気な青年が毒薬により死亡する。さらに翌朝には召使の女性が死んでしまう。残された者は、それが童謡「10人のインディアン」を連想させる死に方であること、また10個あったインディアン人形が8個に減っていることに気づく。その上、迎えの船が来なくなったため残された8人は島から出ることができなくなり、完全な孤立状態となってしまう。さらに老将軍の撲殺された死体が発見され、人形もまた1つ減っているのを確認するに至り、皆はこれは自分たちを殺すための招待であり、犯人は島に残された7人の中の誰かなのだ、と確信する。誰が犯人かわからない疑心暗鬼の中で、召使、老婦人、元判事、医者が死体となり、人形も減っていく。そして、残された3人のうち2人が死に、最後の1人も犯人がわからないまま精神的に追いつめられて自殺、そして誰もいなくなった。後日、救難信号を発見した島の近くの村の人間が、島で10人の死体を発見し、事件の発生が明らかとなる。事件を担当するロンドン警視庁は、被害者達が残した日記やメモ、そして死体の状況などから(それは読者が知りえたのと同じくらいに)、事件の経緯、大まかな流れをつかむ。そして、当時の島の状況から、犯人が10人の中にいると考えると矛盾が生じるため11人目がいたと推理するが、それが何者で島のどこに潜んでいてどこに消えてしまったのかまではわからない。しかし、ある漁師がボトルに入った手紙を見つけることですべての謎が解明する。ボトルの中の手紙は真犯人による告白文であった。真犯人は被害者の1人と思われた招待客の1人、ローレンス・ウォーグレイヴ判事であり、事件で不明だった犯行方法・犯行動機などすべての謎に対する真相をボトルの中の手紙に記していた。ウォーグレイヴ判事は幼少より生物を殺すことに快楽を感じていたが、同時に正義感も強かった。そして人を殺す欲望を満たしかつ正義を行えることとして、法律では裁かれなかった殺人を犯した9人の人間を集めて、1人ずつ殺していく計画を実行したのである。ウォーグレイヴ判事は作中で殺害されることになるが、それは巧妙な偽装死であり、すべてが終わった後に告白文を書き、海に流して本当に自殺した。真犯人が最後のページで死ぬことを語ることによって『そして誰もいなくなった』はその名の通り幕を閉じる。本作はクローズド・サークルの代表作としてよく挙げられる。また、同じくクリスティの代表作である『アクロイド殺し』のように叙述トリックの要素が用いられている。本作は第三者視点で描かれ、さらに登場人物の心中も直接明らかにされるが、この中で犯人の(その偽装死も含めた)描写は、巧妙な文章によって読者が誤解を招くように表現されている(翻訳版に関しては訳の問題上この限りではない)。最後にウォーグレイヴ判事が挙げる3つのヒントの1つ燻製にしん (Red Herring)には、「人の気をそらすもの」という意味がある。すなわち、アームストロング医師は誰か(真犯人)に欺かれたという意味を持つ。また、同じくヒントの1つ「カインの刻印」とは、旧約聖書に登場する「カインとアベル」のカインが、神に付けられた印のことである。これは神が、カインが誰からも殺されないように付けたものであり、ウォーグレイヴ判事は誰からも殺されていない(=自殺した)という意味である。登場する童謡はマザーグースの1つとして分類されるが、大元の "Ten Little Niggers" はイギリス人のフランク・グリーンが1869年に作った作品であり、 "Ten Little Indians" はアメリカ人のセプティマス・ウィナーの作詞・作曲による1868年の作品 "Ten Little Injuns" (テン・リトル・インディアンズ)に由来し、それぞれの童謡の作者が明らかなため厳密にはマザーグースではないという見方もある。童謡には歌詞が2通りあり、1つは「首を吊る」で、もう1つは「結婚する」となっている。クリスティはこれを利用して、自身が手がけた戯曲では小説と異なり生存者が存在する結末になっている。舞台で登場人物すべてを殺すのはまずいとの配慮で結末が変更されたとされている。映像化された作品も戯曲版を基にしている。戯曲では最後に残ったヴェラに対して首吊りロープを準備したウォーグレイヴが登場し、ヴェラに対して愛していたロンバードを殺害した罪悪感を盾に自殺を促すが、実はヴェラはロンバードを殺すことができず、愛し合うヴェラとロンバードを見て、ウォーグレイヴは計画の失敗を悟って自決するストーリーになる。1939年の発表当時の原題は "Ten Little Niggers" (10人の小さな黒んぼ)であった。これは作中に登場する童謡を暗示したものである。しかし、nigger (ニガー)は、アフリカ系アメリカ人に対する差別用語であったため、米版では "And Then There Were None" (そして誰もいなくなった)と改題して発行された。後に英版も "And Then There Were None" と改題される。なお "And Then There Were None" とは、鍵となる童謡の歌詞の最後の一文である。また米版は発行にあたって、話の鍵となる童謡 "Ten Little Niggers" も "Ten Little Indians" (10人のインディアン)に改編されており、中身も黒人の少年からインディアンの少年に改編されている。同様に舞台となる島の名前も "Nigger Island" (ニガー島、または黒人島)から "Indian Island" (インディアン島)へと変更された。それに合わせて、タイトルも "Ten Little Indians" としたものが発行され、映像化もされた。なお、日本の清水俊二訳クリスティー文庫版では米版に準じており、歌の名前は「10人のインディアン」であり、島の名前もインディアン島である。また、インディアンも差別用語であるため、近年、英米で発行されている物は童謡が "Ten Little Soldiers" (10人の子供の兵隊)と改編されている物もある。日本においても2010年発行の青木久恵訳クリスティー文庫版では島名は兵隊島、インディアンは小さな兵隊さん、インディアン人形は兵隊人形へと変更されている。初訳は『死人島』(清水俊二訳)という邦題で1939年に雑誌『スタア』に連載されたものである。映像化は小説ではなく戯曲のほうをベースにしたものがほとんどである。舞台・筋書き・登場人物が変更された作品もある。本作に影響を受けた主な作品を、以下に年代順に記述する。

出典:wikipedia

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