チーマー(teamer)とは、日本で、集団で徒党を組み、街でたむろしたり不良行為などを行う者。集団としてはチームやチーマーグループなどと呼ばれる。チーマーという言葉は、「仲間、組織、集団」などを意味する“team”(チーム)に、“-er”をつけた造語(和製英語)である。不良少年のスタイルとしては、従来からあるヤンキーや暴走族、または後発のカラーギャングとは、いくつかの点から区別されている(後述)。1980年代後半から1990年代前半頃に、東京の渋谷で中学生や高校生の不良少年少女達が、アメリカ映画『ウォリアーズ』『アウトサイダー』などに影響されて、ストリートギャングを模倣したグループを作った事が発端となっている。彼らは、渋谷センター街などでたむろしてグループ同士で抗争を行ったり、一般人に喧嘩を売る、パーティー券などの押し売りをする、等を行うようになり、こうした若者やそのグループが自らのグループを「チーム」と呼んでいたことからチーマーと呼ばれるようになった。初めは渋谷でみられた事象だけを指していたが、後にそれ以外の地域の類似グループもそう呼ばれるようになる。一説によるとチーマーという言葉は1989年に作られたとされている。初期のチーマーは裕福な家庭の若者で構成されていたが、徐々に暴走族に入るような富裕層以外の若者も影響され、チーマーとして活動するようになったと言われる。1992年から1993年頃の渋谷では、店舗が軒並み閉店した深夜の渋谷センター街を大量のチーマーが占拠する事態に発展していた。なお、1990年前後には深夜営業を行う店舗が多かった渋谷センター街が、同時期に先述のように軒並み閉店する状況に変化したのは、チーマーの流行により多発したトラブルの影響によるものである。ヤンキーや暴走族も集団で徒党を組み街でたむろすることはあるが、これらとチーマーとの違いは主にメンバー達が好むファッションにあると考えられる。チーマーは、リーバイス501などのジーンズやエンジニアブーツ、古着などの、いわゆるアメカジ(初期は「渋カジ」とも)と呼ばれるストリートファッションを好むものが多く、ロン毛でヘアバンドをするのがトレンドであったなど、都会的でおしゃれであるとされ、ジャージなどのオーバーサイズの服にリーゼントやパンチパーマなどの髪型を好むヤンキーとは一線を画していた。また、チーム毎のジャンパーなどを着ることはあるが、暴走族のような特攻服を着ることはない(しかし、暴走族のようにバイクでの暴走行為をすることはある)。また、米国のストリートギャングの模倣であるという点など、カラーギャングとはよく似ているが、チーマーが主にハードロックやサーフィンなどを好み白人系のサブカルチャーから影響を受けているのに対し、カラーギャングは有色人種系ストリートギャング(クリップスやブラッズなど)に影響を受け、同じ色の服やバンダナを着用し、西海岸風のヒップホップ系ファッションやローライダーなどの自動車を好む傾向にある。バイカー(バイカーギャング)は、アメリカのヘルズ・エンジェルスなどのモーターサイクルギャングの影響を受け、アメリカンバイクに乗った集団である。チーマーはヒップホップの流行などに伴い、1990年代後半から2000年代前半にカラーギャングに代わり、2000年代後半にはカラーギャングも激減していった。しかし、チーマーも完全にいなくなったわけではなく、2009年2月にも東京都大田区内で約100人のチーマーが確認されている。渋谷区出身の俳優・東幹久は渋谷で有名なチーマーとして芸能界にスカウトされた。スポーツ界では、格闘家の高谷裕之が過去にチーマーであったことを明らかにしている。
出典:wikipedia
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