稲垣 史生(いながき しせい、1912年5月12日 - 1996年2月27日)は、日本の時代考証家・歴史小説家。稲垣一城(いながき かずき)の筆名も持つ。本名・稲垣秀忠(ひでただ)。多くの映画やテレビドラマの時代考証を手掛けた江戸時代考証の第一人者。江戸趣味の好事家や時代小説好きにはよく知られた存在であった。司馬遼太郎は、稲垣の著書「時代考証事典」の帯に「唯一の先達の仕事」との推薦文を寄せるなど、江戸時代考証において自分よりも優れた知識を持つ稲垣には敬意を表していた。富山県砺波市出身。早稲田大学文学部国文科を卒業。戦前は都新聞社会部記者、海軍省嘱託の報道班員、戦後にサンニュース・フォトス記者、歴史文学研究会事務局長、雑誌編集長などを経て、文筆業に入る。1942年、「京包線にて」でサンデー毎日大衆文芸賞受賞。1962年、「花の御所」で第20回オール讀物新人賞受賞。同作は第48回直木賞の候補作にもなった。『竜馬がゆく』『樅ノ木は残った』『勝海舟』など多くのNHK大河ドラマで時代考証を手がけた。評論においては辛口で知られ、『歴史読本』で映画やテレビドラマの江戸描写に対し歯に衣着せぬ評論を連載していた。『考証風流大名事典』などの時代考証に関する著作のほか、歴史小説も著した。1975年、第1回放送文化基金賞受賞。1996年(平成8年)2月27日、自宅のあった埼玉県川越市の病院で没。83歳。弟子に杉浦日向子がいる。
出典:wikipedia
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