アメリカ海軍作戦部長(-かいぐんさくせんぶちょう、"Chief of Naval Operations" 、略称CNO)は、アメリカ合衆国海軍省における最高位の軍人で、統合参謀本部議長または副議長が海軍から出ていない場合は最先任の海軍士官である。任期は4年(ジェームズ・フォレスタル海軍長官と不仲だったチェスター・ニミッツ元帥は、例外的に2年)。現在の海軍作戦部長は、大将(第31代、2015年9月18日 - )である。海軍作戦部長の職は、海軍改革派と連邦議会が、制服軍人の権限拡大を嫌うジョセファス・ダニエルズ海軍長官の反対を押し切る形で1915年3月に少将職として新設されたが、議会は翌1916年8月に大将職に格上げした。設置時の経緯から海軍作戦部長に艦隊指揮権は与えられなかった。しかし真珠湾攻撃でアメリカが第二次世界大戦に参戦すると、フランクリン・ルーズベルト大統領とフランク・ノックス海軍長官は、1941年2月に常設職としては廃止したばかりの合衆国艦隊司令長官(Commander in Chief, United States Fleet、略称CINCUS)を、大統領令第8984号によりCOMINCHの略称で復活させて艦隊指揮権を与え、アーネスト・キング大将を任命した。このため海軍作戦部長ハロルド・スターク大将とキング大将のどちらが海軍のトップか分からない状態になって部内に混乱が生じ、スターク大将が海軍作戦部長を辞任したので、大統領令第9096号によって合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長(Commander in Chief, United States Fleet, and Chief of Naval Operations、略称COMINCH-CNO)の肩書きが新設され、COM INCH-CNOのキングがCOMINCHとCNOの職務にあたる形となった。第二次世界大戦が終結すると合衆国艦隊司令長官は廃止され、再び海軍作戦部長がトップとなった。近年、慣習訳である海軍作戦部長以外に海軍作戦総長との表記が見られる。これついては、海軍作戦部長では単なる部局の長のようにみえてしまうが、海軍作戦総長であれば、同じく統合参謀本部の構成員である陸軍参謀総長および空軍参謀総長と釣り合うとしている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。