『海底超特急 マリン・エクスプレス』(かいていちょうとっきゅう マリン・エクスプレス、)は、手塚治虫原作のテレビスペシャルアニメ。ただし、オンエア上のタイトルでは「マリン・エクスプレス」と表記されており、放送当時「マリン(・)エクスプレス」という表記が多くなされていた。1979年8月26日の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内で放送された。24時間テレビアニメスペシャルの第2弾。スター・システムがとられており、アトムやブラック・ジャック、サファイアやシャラクといった手塚作品のオールスターキャストが登場することで話題となった作品である。ただし、アトムや御茶ノ水博士など、一部のキャラクターは名前が変更されている。舞台である海底の透明感を出すために、通常はポスターカラーで描かれる背景を水彩画で描いている。手塚治虫のイースター島への旅行から持ち上がった企画であり、当初はマリン・エクスプレスよりも後半のムー帝国での冒険が中心の作品になるはずであった。しかし、手塚の手がけた絵コンテは放送時間を大幅に上回る2時間10分の分量となってしまい、後半のシーンを中心に大幅なカットがなされたため、海底列車内でのサスペンスを前面に押し出した内容となった。そうした経緯もあり、手塚は前作の『100万年地球の旅 バンダーブック』共々本作を劇場用アニメとしてリメイクすることを明言していたが、実現はしていない。2008年開催の東京国際映画祭アニメ部門『animecsTIFF』でも上映された。EDクレジットは「下から上に流れる」のではなく「上から下に流れていく」タイプとなっている。2015年に手塚治虫デビュー70周年企画として、手塚のアシスタント経験のある池原しげとによる漫画化が発表され特設サイトが開設(外部リンク参照)。YouTubeでモーションコミックによるプロモーション映像が公開された。当初2015年秋より連載開始予定と発表されたが、後に2016年春に延期と発表、最終的に更に延期され同年9月23日に第1巻が発刊される。2002年(漫画版では2050年)、人類最先端の海底超特急「マリン・エクスプレス」の開業を前に、招待客を乗せて試運転が行われようとしていた。日本へ向けロサンゼルスを発車した超特急に乗り込んだのは、日米の計画責任者と関係者たち。その中には列車に忍び込んだ殺人犯を追ってきた私立探偵、計画を成功させることに情熱をもった若い運転士、密かにマリン・エクスプレスの破壊を計画する関係者、それに試運転を利用し武器の密輸を企む一団などがいた。様々な思惑を乗せて走る列車は数々のアクシデントに遭遇し、やがては太古の世界のムー帝国とインベーダーとの争いにも巻き込まれて行く。人物名の下に、その「役」を“演じている”手塚キャラ名を記載。日米が共同開発した太平洋海底横断鉄道。停車駅はロサンゼルス〜マルケサス島〜サモア島〜ポナペ島〜東京。海底にある軌道は、深海の水圧にも耐える透明なチューブで覆われている。総延長は約25,000km。単線で、跨座式モノレールのような軌道を用いる。所要時間は約40時間(途中駅の停車時間を含む)、最高速度は900km/h(緊急時には1000km/hまで加速可能)。先頭が機関車で、発車直前に連結される。連結は進行方向前方からではなく、舞台の奈落のように機関車が軌道とともにせり上がる形で行われた。車両のデザインは深海魚を模したものとなっていて、特に先端と最後尾にその傾向が顕著である。先端部には走行中にゆっくりと上下運動するパーツがあり、まるで深海魚が口を開閉させているような動きを表している。客車はコンパートメントに区切られたタイプと座席だけが並ぶタイプがあり、後者にはデータ計測用のダミー(人形)が乗っている。ラウンジや医務室もある。2001年にジェネオン・エンタテインメントよりDVD化され、『100万年地球の旅 バンダーブック』『フウムーン』『ブレーメン4 地獄の中の天使たち』とのセット『24時間テレビスペシャルアニメーション1978-1981』が発売。翌2002年に同じくジェネオン・エンタテインメントより単品として発売された。さらに2009年には廉価版の形で再発売されている。
出典:wikipedia
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