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アオウミガメ

アオウミガメ(青海亀、黿、正覚坊、"Chelonia mydas")は、ウミガメ科に分類されるカメ。東太平洋(中央アメリカ、ガラパゴス諸島近海)模式標本の産地(模式産地)はアセンション島(イギリス)。インド洋、大西洋、太平洋大規模な産卵地としてはイエメン、インドネシア、オーストラリア北西部、オマーン、コスタリカ、ソマリアが確認されている。ハワイ諸島のアオウミガメ(ホヌ)はフレンチフリゲート瀬で繁殖する。日本では小笠原諸島や南西諸島を主な産卵場としているが、1999年に鹿児島県頴娃町(現南九州市)の海岸で、2008年10月に愛知県豊橋市の表浜海岸(片浜十三里)でも産卵が確認されている。採食を行う地域と産卵地の間を回遊(例としてアセンション島で産卵する個体群はブラジル近海で採食を行う、小笠原諸島で産卵する個体群は南西諸島で採食を行う、など)することもある。甲長80-100cm、体重70-230kg。南太平洋の個体群は大型になる傾向がある。項甲板と第1肋甲板は接しない。椎甲板や肋甲板の後部が、その後ろにある甲板の前部と重ならない。椎甲板の枚数は5枚、肋甲板は左右に4枚ずつある。頭部は小型。吻端はあまり突出しない。咬合面は鋸状で、植物を噛み切るのに適している。卵は直径4.3-5.3cmの球形。孵化直後の幼体は甲長5cm。和名「アオウミガメ」や英名"Green Sea Turtle"は体脂肪が緑色であることに直接の由来がある。これは餌の色素が体組織を染めることによる。背甲は上から見ると前縁が凹んだハート型。背甲は上から見ると楕円形。亜種クロウミガメを独立種とする説もある。しかし頭骨の形態では独立種として分割するほどの差異はないとされ、さらに分子系統学の研究では2亜種を分割するほどの差異はないとされる。熱帯から亜熱帯にかけての水深の浅い沿岸域に生息する。幼体は表層に浮遊する藻類などに隠れて生活すると考えられている。食性は植物食傾向の強い雑食で、主に海草(アマモ、ウミヒルモ、リュウキュウスガモなど)を食べるが藻類(キクヒオドシ、ツノマタなど)なども食べる。繁殖形態は卵生。産卵地の近くにある海洋で交尾を行う。夜間に主に砂浜にある低木の下に穴を掘り、日本では5-8月に1回に80-150個の卵を数回に分けて産む。産卵巣はまず前肢で浅く穴を掘り、その中に後肢を使って深い穴を掘る。卵は45-70日で孵化する。20-25年で性成熟すると考えられているが、飼育下では生後8年で産卵を行った個体もいる。卵も含め食用になる。ウミガメの中ではもっとも美味とされ、なかでも特に腹甲の裏に付いた腹肉(カリピーと呼ばれる)が珍重されるが、味は鶏肉と遜色なく、どちらかといえば珍味の類である。ワシントン条約附属書Ⅰに記載されているため、国際取引は全面禁止され、ほぼどの国でも法令でその捕獲禁止がうたわれているが、現在もなおかなりの数が世界中で捕獲され続けている。特にニカラグアなどの発展途上国の海浜に面した貧しい村落では、入手可能な獣肉はウミガメだけというところが多く、こうした国々の政府も捕獲禁止を表向きは是としながらも、裏では国内の経済事情などを考えると無視せざるをえない状況が続いている。しかし現在のように建前だけでも捕獲禁止が認識されるようになるまで、ウミガメは特に大洋上の離島において唯一利用可能な獣肉であり、工芸材料であった歴史がある。バヌアツやツバル、クック諸島といった太平洋に散在する島嶼から成り立つ国家がその典型で、現在もその習慣から抜けきれないでいる。ハワイ諸島でも食用に捕獲され、革は干されてハンドバッグに加工された。多数のウミガメが産卵に訪れるインドネシアの国教、イスラム教の法典シャリーアにおいてカメ肉は不浄とされているが、ヒンドゥー教徒の多いバリ島では、カメ肉が宗教儀式を盛り上げるために供される食材として消費されている。バリ島民にはウミガメの卵を食べる習慣がなく、カメ卵は儀式の余りものという名目で国内のイスラム教徒に売却され、結果としてウミガメの卵が珍味としてインドネシア国内で広く食べられるようになった。バリ島はインドネシアの中心であるジャワ島から遠く離れた小さな島で、同地ではウミガメ資源の枯渇を防ぐため、1950年代から儀式に使うウミガメを輸入している。こうしたこともあって、インドネシア国内における食用カメ卵はさほど重要視されていなかったが、結果としてこれがカメ卵流通にお墨付きを与えた形になっており、貧しい人々が海浜を勝手に掘り返してカメ卵を採集し、悪徳商人らがそうして違法に採集したカメ卵を市場に大量に流すようになった。僻地のちっぽけな島で、宗教儀式に際し捕殺されるカメなどごくわずかであり、資源の枯渇など招くことはないと考えられていたが、それにかこつけてウミガメ資源が蕩尽されているのが実態であり、近年ではこの宗教儀式がウミガメ資源の持続に世界一悪影響を与えていると説明されるまでに至っている。こうした島嶼に限らず、大陸国家においてもカメは消費されており、ことに古来より「亀は万年」とその長寿を讃えた中国では、その霊力を体内へ取り込む意味もあってウミガメを含めたカメが珍味として賞味され、中でも本種はその肉が美味なこともあって珍重された。現在捕獲禁止の思想が名実ともに行き渡っている先進国においても、ウミガメは船乗りが船上で唯一補給可能な保存食ではない獣肉であったため、大航海時代から盛んに捕獲され食用にされた。ウミガメに満ち溢れていたカリブ海では、早くも19世紀初頭に個体群の絶滅がはじまっている。また特にウミガメの食習慣がある太平洋の離島の多くを自国の植民地下においたイギリスやフランスにもその習慣が輸入され、不思議の国のアリスにも描かれたようにウミガメのスープが超高級料理としてもてはやされた。捕獲禁止がそれなりに守られている国々であっても、漁網への混獲などによる意図しない捕殺数はきわめて多く、様々な解決案が政府や保護団体から出されているのだが、いずれも漁業者に対して手間や負担を強いるためなかなか賛同が得られず、遅々として進んでいないのが現状である。このほかビニールゴミの誤食などによっても生息数は減少している。これらは何も本種に限った問題ではなく、他種のウミガメに関しても同様である。ワシントン条約が締結される以前から、西インド諸島のケイマンタートル・ファームなどの養殖業者が本種を養殖場に囲っていた。最盛期には出荷を待つアオウミガメを常時約100,000個体も抱えていたのだが、条約締結により市場が閉鎖され、かなりの数の業者が破産に追い込まれた。現在は個体数を大幅に減らして常時約11,000個体とし、目的も食用から観光へと切り換えたうえで運営されている。日本でも小笠原諸島の父島および母島において食用目的のウミガメ漁が認められており、年に135頭の捕獲制限が設けられている。近年人工孵化と稚ガメの放流が行われており、生息数は安定している。

出典:wikipedia

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