『捜神記』(そうじんき )とは、4世紀に中国の東晋の干宝が著した志怪小説集。『隋書』「経籍志」などによると、もとは30巻あったというが、散逸し、現存する20巻本は、後の人が蒐集、再編して万暦年間に『干宝撰捜神記』と題して刊行したもの。原書は、著者の干宝が、先立つ書より収録したものと、自身の見聞とを併せたものであるとされる。本書を著述するようになった機縁は、干宝の父の婢が埋葬ののち10数年後に蘇ったことに感じ入って、本書を著すようになったという。現行20巻本は、神仙・方士・徴応・感応・再生・魑魅・妖怪・人間や動植物の怪異などに関係する470余の説話を、説話の型で巻ごとに分類して収録している。中には後世の作も混入しており、仏教的な説話も含まれている。後の書にも『捜神記』からの引用とする説話が多くあり、『太平広記』では80数条が収録されている。本書を後補するものとして、『捜神後記』(そうじんこうき)10巻が存在する。「桃花源記」が採録されていることから東晋の陶淵明の著作とされるが、後代の人が著名な陶淵明に仮託したものとされる。ただ、やはり六朝時代の作であることは間違いない。
出典:wikipedia
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