ギリシャ共産党(ギリシャきょうさんとう、ギリシャ語、ラテン文字表記:"Kommunistiko Komma Elladas")は、ギリシャにおける共産主義・革新政党。略称からしばしばKKEと称される。機関紙「リゾスパスティス」(ギリシャ語:Ριζοσπάστης 「急進」)を1916年より発行しており、日刊である。1918年にギリシャ社会主義労働者党(, SEKE)として教師のアブラーム・ベナロヤなどにより設立された。共産主義を奉じるまで数年の間第二インターナショナルに加盟していた。その後名称をSEKE-K、さらにKKEへ変更した。現在の書記長(党首)は2013年4月の第19回党大会で選出されたディミトリス・コウツォウンパス()。第二次世界大戦中のドイツ占領下のギリシャでは他の左派組織とともに民族解放軍 (ELAS)を組織し、1954年にはギリシャ全土の4分の3を支配していた。戦後にELASは政府およびイギリス軍との間で始まったギリシャ内戦が1949年まで続いた。KKEは1974年まで非合法化されていた。非合法期のKKEは統一民主左翼(EDA)を支持した。非合法化時代にKKEは二派に分裂している。一派は国外の亡命者が中心でソビエト連邦に忠誠を誓っていた。もう一つは国内のKKEシンパ中心で、ユーロコミュニズムの系統である。1974年の民主化でKKEはEDAと合同で左派連合(Ενωμένη Αριστερά)を形成し、9.36%の得票を得た。以後1989年まで選挙では一貫して10%前後の得票率を得ていた。ギリシャ共産党は地方議会、国会、欧州議会などに代表を有している。欧州議会では欧州左翼党-ノルディック環境左派同盟の一翼を担っている。2012年5月に行われたギリシャ総選挙では、緊縮財政政策を推進してきた連立政権与党(新民主主義党・全ギリシャ社会主義運動)への不満を集め、前回総選挙(2009年)を5議席上回る25議席(得票率8.48%)を獲得した。選挙後の政権交渉が失敗した結果、議会を解散して6月に行われた再選挙では、12議席(得票率4.50%)で5月選挙時より得票と議席を減らす結果となった。2015年1月実施の総選挙では15議席(得票率5.47%)を獲得し、前回に比べ議席を増やした。2010年代後半のギリシャ社会の混乱で、政権党「急進左派連合」の政策に批判を強めてきており、生活に打撃を被った年金受給者たちのデモを組織し、その一部が暴徒化するなど極左的な傾向も出ている。
出典:wikipedia
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