『ガラスのうさぎ』は、児童文学作家・高木敏子によるノンフィクション文学である。作者自身の経験を元に執筆され、戦争で家族を失った少女を描いている。太平洋戦争(大東亜戦争)末期、東京を標的としたアメリカ軍による大規模な無差別爆撃が繰り返し行われたが、本作では1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲(東京・下町に対する大規模な空襲)が扱われている。主人公である敏子の母と妹を奪った空襲の焼跡には、ガラス工場を営んでいた敏子の父が作ってくれたガラス細工のウサギが歪んだ形でありながら残っていた。そして、その父も疎開途中の神奈川県二宮町でアメリカ陸軍のP51ムスタングの機銃掃射に遭い、敏子の目の前で命を落としてしまった。1977年(昭和52年)、金の星社から出版された。敏子の両親と妹たちの33回忌に寄せて自費出版した「私の戦争体験」を加筆・訂正したものである。第24回青少年読書感想文コンクール課題図書。2005年(平成17年)、敏子はこの作及び後の平和活動を評価されエイボン女性大賞を受賞した。同年11月現在、累計発行部数は223万部である。本作は三度にわたって映像化された。タイトル『東京大空襲 ガラスのうさぎ』で映画化。1979年(昭和54年)7月14日公開、上映時間105分、カラー作品。NHK総合テレビ『銀河テレビ小説』にてドラマ化。1980年(昭和55年)8月18日 - 9月5日放送、全15回。遺族(原作者)の許可のもと、父の頭骨とそれを貫いた7.62mm機銃弾の写真も放映された。終戦60周年を記念してアニメ映画化。2005年(平成17年)5月14日公開、上映時間84分。作家本人による朗読版も出版された。写真にもあるように二宮駅南口に銅像がある。この銅像は二宮郵便局の風景印の図案に採用されている。父のガラス工芸工場は、主に時計枠・シャンデリア・香水瓶等の「平物」と呼ばれるガラスの加工を行っていた工場である。
出典:wikipedia
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