『暴れん坊将軍』(あばれんぼうしょうぐん)は、1978年(昭和53年)から2002年(平成14年)にかけてテレビ朝日系列でレギュラー放映されたテレビ朝日、東映制作の時代劇シリーズである。主演は松平健。舞台版も上演されている。放映タイトルおよび各話スタッフは暴れん坊将軍のエピソード一覧を参照。土曜日午後8時の番組はTBSの『8時だョ!全員集合』がファミリー層、日本テレビの『全日本プロレス中継』が高年齢層から人気を得る一方、テレビ朝日は土曜時代劇枠の『人形佐七捕物帳』が視聴率一桁に低迷したため、新人を起用することになり、勝プロダクションから売り込みがあった松平が選ばれた。新人の起用に際し、新たな企画が起こされ、将軍徳川吉宗が江戸市中を徘徊し大立ち回りを演じるという内容は局内でも物議を醸したが、視聴率はスタート時の9%から徐々に数字を伸ばし1年後には15%を超える人気番組となった。シリーズ12作と最終回スペシャル・復活スペシャル・2008年末のスペシャルの3本を合わせた放映回数は計832回と、同じ俳優が演じた単一ドラマとしては大川橋蔵の『銭形平次』888回に次ぐ長寿番組である。レギュラー放送は終了して久しいが、地上波やCS放送などで頻繁に再放送が実施されている。ナレーターはシリーズを通して若山弦蔵が担当していた。江戸幕府の八代将軍・徳川吉宗が、町火消“め組”に居候する貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に姿を変え、市井(しせい)へ出て江戸町民と交流しながら、世にはびこる悪を斬る勧善懲悪ものである。物語は、江戸や諸藩における諸問題について、南町奉行・大岡忠相や高級幕臣(この高級幕臣が事件の黒幕であることが多い)などから報告を受けた吉宗が、事態の深刻さに憂慮することから始まる。ここで吉宗に報告される諸問題の代表例を、以下に挙げる。事件の調査や気分転換などを理由に江戸市中に出た吉宗は、ストーリーの中心人物が悪人の手下に襲われている現場に遭遇、その優れた剣術で手下たちを撃退する。その後被害者から襲われた事情や身の上話を聞き出し、め組の頭や若い衆をはじめ、南町奉行・大岡忠相、公儀御様御用(後に浪人)・山田朝右衛門らと協力して問題解決にあたることとなる。吉宗に撃退された手下たちは現場から逃走し、周囲に十分な注意を払わぬまま商人や要人の屋敷へと逃げ込む。しかし彼らは吉宗のお庭番によって尾行されており、屋敷の主が事件の黒幕として特定される。また、回によっては波止場で待つ黒幕が手下の口を封じて船で逃亡することもあり、遺留品などをもとに地道な捜査を余儀なくされることもある。黒幕の例として以下のようなものがある。真相を知り早まった善人が黒幕の屋敷に乗り込み斬られたところに吉宗が駆けつける場合もある。斬られる場所は黒幕の屋敷ばかりとは限らず、他の場所で襲撃され吉宗が看取ることもある。この場合、松平健のシングル「夢灯り」「ぬくもり」などが流れると、懐手(和服を着たとき手を袖から出さずに懐に入れていること)などで黒幕の屋敷に向かうシーンへと切り替わる。最後は黒幕の屋敷などに乗り込むか、野外での大立ち回りにより悪を成敗する。基本的な話の流れは、以下のとおり。劇終盤の夜間、悪人達が黒幕の屋敷などで悪事の談合や出世祝いなどと称した宴席を開き「次期若年寄の座はこの儂に決まったも同然じゃ」「○○屋(悪徳商人)、儂が○○(老中、勘定奉行など)に出世したらおぬしを江戸一番の大金持ちにしてやるぞ」「○○(善人)も哀れな男よのう。今頃は三途の川。案ずるには及ばん」など、黒幕の不謹慎な発言によってふてぶてしい盛り上がりが最高潮に達したところで、「その悪事、許すわけにはいかぬな」「その宴、この世の名残りの宴と知るがよい」「これ以上、余の名を汚すことは許さん」などエコーのかかった吉宗の台詞が響き渡る。また、善人を斬りつけようとした悪人の手元にめがけて「正義」と記された扇子を投げつけて動きを止めたり、稀に牡丹の花や偽小判、南蛮渡来の手投げ弾(漫画に出て来るような典型的な、黒い球から導火線が延びたタイプ。着火した状態で投げ込むため、悪党たちは慌てふためくが、肝心の火薬は抜いてある)など悪党自らの悪事の裏付けとなるような証拠物品を障子を破って投げ入れたりするパターンもある。障子を開けた悪人達は暗闇から現れた吉宗(悪人が口を封じたはずの善人に扮していることもある)を見て、悪徳商人や用心棒は「お前は徳田新之助」「貴様はこの前の浪人!」「この間邪魔をしたのはこいつです」などと黒幕に告げる。自分を呼び捨てにしながら悪事の証拠を並べたてる吉宗に対し、黒幕は「黙れ! だまれ!」「何者じゃ貴様!」「浪人の分際で……。ここを誰の屋敷と心得ておる!」「はて、何処かで見た顔だが」などと高慢な態度をとる。これに対し吉宗は、「戯け者!」「愚か者!」などと一喝したのち、「余の顔を見忘れたか!!」「お主、主(あるじ)について江戸城に登城したことがあったであろう」(黒幕が大名、旗本の家臣の場合)などと、自らの顔をよく見ろといわんばかりの台詞を投げかける。稀に、以下のように御庭番や大岡、爺などが一喝する場合もある。黒幕は「なにぃ、余じゃと?」と言いながらじっくりと顔を眺めると、江戸城での将軍謁見シーンが脳裏をかすめて吉宗と気付き、「…う、上様!!」などと驚きながら、手下と共に慌ててひれ伏せ観念する。善人がその場にいる場合は「徳田様が上様!?」と驚き、同じように平伏する。このドラマでは、『水戸黄門』のように殺陣が一段落したところで家紋入りの印籠を見せて「身分を明示」する方法や、『遠山の金さん』のように殺陣の際に桜吹雪の彫物を見せる方法とは異なり、殺陣の前に問いただして「顔を思い出させる」パターンがほとんどである。回によっては、鋭い黒幕が吉宗の一喝前に気付く場合(時にはそれより前。初期はこのパターンが多い)や、幕府直轄の領地(天領)において将軍・吉宗であることを名乗って登場する場合もある。また稀に、悪人が平伏しないまま、殺陣に突入するパターンもある。尾張藩関係者の場合には最初から吉宗と見知っていて、ひれ伏さずいきなり反逆する例もある。ひれ伏す黒幕に対し、吉宗は、これまでに自ら見届けた証拠をもとに悪事の所業の数々を並べたて(「(黒幕本名)、その方、(役職名)の座にありながら御用商人と結託して私腹を肥やし、あまつさえ、不正を告発した(善人の犠牲者)を手先を用いて亡き者にするなど」等)、「悪事は明々白々の下に晒されているぞ」「その罪、断じて許し難い」「任命した余にも責任がある」などと総括したのち、「この場にて腹を切れ!」「潔く法の裁きに服すが良い」「天に代わって成敗する」と迫るが、ここで悪人たちは開き直って吉宗に刃向うため、殺陣となる。悪人の開き直りの台詞には以下のようなパターンがある。殺陣(たて)はこの番組最大の見せ場である。殺陣は、メインテーマをアレンジしたBGM「4-43」(暴れん坊将軍ベストコレクションVol.1 Best of Soundtrack 30曲目に収録)に乗って、概ね次の流れで展開される。二人の御庭番とともに3名で戦うことが基本となっているが、回によっては忠相やゲスト出演の侍らが参戦することもある。黒幕の「曲者じゃ! 出合え! 出合え!」の呼集に家臣たちが駆け付け、吉宗を取り囲む。さらに黒幕が「こ奴、上様の名を騙る不届き者。斬れ! 斬り捨てい!」「こ奴を屋敷から生かして帰すでない!」「こ奴を討ち取れ!」「○○の屋敷と知って金を盗みに参った。斬り捨てい!」などと叫ぶと、家臣たちは一斉に太刀を抜いて吉宗に向って構える。吉宗は懐手している場合ここで袖から腕を抜き、無言で鞘(さや)から太刀を抜くが、「止むを得ん」「どこまでも腐り切った奴め」と吐き捨てたり、「名も無き女(被害者)よ。弔いの唄をきかせてやる」などと言う場合がある。吉宗が太刀を肩の高さで立て構えた状態で返すと同時に「カチャ」という効果音、太刀の三つ葉葵が刻印されたハバキ部分がアップになりBGMが始まる。稀に、暗闇を背景に光り輝く太刀の剣先部分のアップが使用されることもある。最初に襲いかかってきた数名を倒したのち、廊下に上がり込んだ吉宗は、以降、数名との交戦を一単位として、これを何度か繰り返しながら、次のアクションとの間に黒幕に向かって進み寄る。手下の頭クラスの悪人も、この過程で斬られるケースが多い。画面構成は、手前に黒幕の肩などを一寸入れた「肩なめ」で撮られることが多い。他方で交戦する御庭番のシーンを何度か交えながら、途中、吉宗が黒幕をカッと睨みつけるシーンが挟まれ、徐々に追い詰めていく。吉宗や忠相は峰打ち(刀背打ち)で、御庭番たちは逆手で斬りつける(大月半蔵は仕込み槍や仕込み杖、おそのは仕込み三味線を使用)、または薮田助八のように柔術や拳打で敵を倒すこともある。手下が全滅し、追い詰められた黒幕は「おのれー!」などと叫びながら吉宗に斬りかかるが、太刀払いで簡単に退けられる(剣術に長けた者や旗本の場合、攻勢に出たり数合持ち堪えることができる者もいる)。稀に対峙する敵に外国人がいる場合は吉宗が「貴様の処罰は出島のカピタンに判断させる、この場から立ち去れ」などと威圧し追い払おうとするが大抵は説得に応じず反対に襲い掛かり返り討ちにされることが多い、クライマックスの黒幕を打ち倒す時、吉宗が厳しい表情で黒幕を睨みつけながら「成敗!」と一喝すると、この命を受けた二名の御庭番が斬りつけて黒幕が崩れ落ちる。黒幕一人の場合は御庭番が交差する形で二回斬りつけ、黒幕が二名の場合は各一斬りで仕留めることが多い。御庭番が吉宗の元に戻って片膝をついて座礼した後、吉宗は太刀を返して鞘(さや)に収め、「カキン」という効果音で完了する。納刀後しばらくの間、厳しい表情で遠くを見つめる吉宗を撮り続けるパターンが多い。また、善人がいる場合(稀に善人側に寝返った小悪党も)は、吉宗の元にかけ寄って「上様とは露知らず、無礼の数々をお許し下さい!」などと言いながら土下座するパターンが多い。御庭番以外が成敗するケースとして、以下のような場合がある。成敗された黒幕達は、表向き、病気による急死や事件の責めを負っての切腹という形で処理される。黒幕達の家は取り潰しになる場合が多いが、一部の大名等は息子、兄弟、親戚に継がせる場合がある。初期のシリーズにおいて、大名、直参の黒幕は戦闘シーンには登場せず、共犯者(悪徳商人、下級旗本、陪臣など)とその手下が全滅した後後日口実を設けて江戸城中に呼び出され、その場で処断の沙汰が下るケースも存在した。大抵は恐れ入って処分を受け入れるが、I第65話の佐久間主馬など、より身分の高い共犯者や忠相に助けを求めたケースもある。パターンとしては、などがある。悪が成敗された後のシーンは、江戸城内の庭園(または江戸の町中)で爺や忠相らと散策しながら、以下のような要素を含んだハッピー・エンドで締められることが多いが、悲しみが残るバッド・エンド、怪談物や彗星落下の話、吉原で遊び狂ったり二日酔いで苦しむオチまで、バラエティに富んだものになっている。回によっては悪党に捕えられた善人の救出過程を端折ったり善人のその後を吉宗と爺・忠相のやり取りだけで語るという展開も多かった。また、このドラマでは、ストーリーの中心人物の女性が“徳田”に恋心を抱くという設定が多いが、最後には徳田が事もあろうに将軍・吉宗と明らかになってしまうため、その恋が成就することはない。このため、決して叶わぬ恋と知りながらも吉宗を想い続ける切ない姿やその複雑な胸の内について、以下のようなほろ苦い内容のナレーションで締められることも少なくない。ここでの記述は、本作における設定に基づく。細かい設定は詳細は「暴れん坊将軍のエピソード一覧」を参照。実在の人物については#史実との相違点の項も参照のこと。江戸町火消し48組の1つで、“徳田新之助”の居候先。江戸っ子気質の組頭(頭)とその妻(おかみさん)、組頭の下で働く“小頭”と“若い衆”という構成で、全員が新之助を家族のように信頼し慕っている。ただし新之助や隠居の正体を知る者は歴代の頭に限られ、おかみさんや若い衆などは、新之助を「仕官の道も探さずブラブラ遊び呆けている気楽な旗本の三男坊」と信じている(龍虎は新之助との再会の後、最終的に「新さんはただのお旗本じゃねえな」と察したが将軍とまでは気付かないまま江戸を去った)。事件が起きた際には一致団結し、その組織力で新之助の調査に協力する。なお、後述のとおり歴史上の実在人物が登場することは多い。その中には宗直同様複数回登場した人物も少なくない。前水戸藩主水戸綱條、水戸藩主徳川宗堯、五代将軍徳川綱吉の養女竹姫、薩摩藩主島津継豊、老中水野忠之などである。が、いずれも演じる役者についてはその都度キャスティングが異なり、固定されていなかった。●主役徳川吉宗役●め組組頭●南町奉行、大岡忠相役●御側御用取次(爺ポジション)●め組組頭の妻、妹(女組頭ポジション)●御庭番(男)●お庭番(女)●め組小頭(Iでは小頭が二人居た)●尾張大納言宗春●吉宗生母・お由利の方●め組住み込み●め組に住み着き●め組若い衆龍虎:龍虎※居候という肩書き常:阿波地大輔鉄:井上茂久:谷崎弘一龍虎:龍虎1話~66話までは骨接ぎ医師だったが、67話で再びめ組へ常:阿波地大輔鉄:井上茂久:谷崎弘一六:さとう弘66話から才次:真砂皓太常吉:白井滋郎虎造:和泉史郎76話まで伊助:斉藤弘勝六太:原亮介源八:大石源吾77話から才次:真砂皓太常吉:白井滋郎伊助:斉藤弘勝六太:原亮介源八:大石源吾源次:真砂皓太常吉:白井滋郎伊助:斉藤弘勝綱八:嶋広史源次:真砂皓太常吉:白井滋郎凡平:角巻信彦源次:真砂皓太常吉:白井滋郎三平:安藤一人駒三:西川潤忠太:木下通博佐渡吉:田井克幸虎松:福山龍次忠太:木下通博佐渡吉:田井克幸神大介忠太:木下通博佐渡吉:田井克幸簑吉:長田昭彦Xと同じ仙太:長田昭彦歳松:上野秀年XIと同じ XIと同じ寅吉:工藤広一伝六:建蔵千太:本山力本作には主人公の吉宗をはじめとして実在の人物が多く登場するが、史実と異なる脚色がされている部分がある。以下に主なものを挙げる。め組は、徳田新之助に姿を変えた吉宗が、身分を隠して城下の人々と触れ合うための拠点として出入りしている江戸の町火消である。権力の頂点に君臨する吉宗がその重責から解き放たれ、心安らぐひと時を過ごせる憩いの場所でもある。新之助の正体は頭しか知らない(頭が新之助の正体を話したときも信用しない)ため、彼ら(主におかみさん)が“吉宗に対する批判”や“新之助への苦言”、“新さんの七不思議”などを率直に口にし、気まずい思いをするものの真実を明かせず困惑する新之助と言葉を濁しながら皆をたしなめる頭の姿は、このドラマの名物シーンとして定着している(このパターンは、シリーズX(通称)の大岡忠相とその姪子にも受け継がれている)。劇の序盤では、なごやかな一日の始まりを演出するためのめ組であるが、口封じに狙われている人物を保護したり、凶悪事件を警戒しての夜回り、若い衆たちを動員しての情報収集活動、さらには、事件の手掛かりとなる重要情報が得られたりと、悪事に挑む吉宗にとって無くてはならない存在となっている。なお、史実によれば、め組は1720年(享保5年)に徳川吉宗が設置した町火消47組(後に48組)のひとつであり、新橋・芝大門付近を管轄していた、現在でいうところの消防団にあたる。このほか、火消には、飯田橋、市ヶ谷、お茶の水、麹町の4か所に設置された公儀直轄の「定火消(じょうびけし)」、江戸城や各藩の江戸屋敷を火事から守るために組織された「大名火消」などがあり、これらは現在の消防署の礎となる組織である。このドラマでは、火事場において、め組と定火消(定火消の大役を利用して陰で火付け盗賊を働く悪役として登場)が管轄などをめぐってたびたび対立し、消火作業そっちのけで喧嘩を始めるなどの場面があるが、これらは「火事と喧嘩は江戸の華」といわれる史実を巧みに表現したものである。公儀御庭番は、吉宗が紀州から連れてきた隠密御用の紀州忍者のほか、江戸城の裏門や大奥の警護にあたる伊賀忍者、大手三門の守備を行う甲賀忍者などで構成されている。忍びの者たちは、天正10年、本能寺の変で危機に陥った徳川家康を救った初代服部半蔵以来、公儀御庭番として忠節に励んできたという設定になっている。その存在を知る者は爺や大岡などごく少数で、辰五郎以外のめ組関係者と接触することはほとんどない(II第58話ではおさい、第177話では龍虎、III第26話では半次郎が知り合っている)が、まれに顔を出す場面がある(III第94話など)。御庭番は町中では町人や行商人に、屋敷に潜入する際は忍びの格好という具合にその場の状況に応じた装いで活動する。そのほか、二人の御庭番が夫婦という設定で貧乏長屋に住み込んで内情を探ったりするほか、賭場の博打打ちや問屋で働く用人、大商の番頭や手代、飴売り商人、女中奉公の娘、さらには大奥に潜入したりと様々な身分になりすまして潜入捜査を行うこともある。一方、諜報活動で失敗した時に切腹しようとしたが吉宗から「人は失敗を重ねてこそ成長できる」「この吉宗が仕事に完全無欠な人間だけを望んでいると思っているのか」「これからも頼むぞ」などと言葉をかけられて思い留まった。また御庭番にスポットをあてた作品も少なからずある。タイトル中に御庭番が入った作品として「お庭番非情!」「あわれ、女お庭番」「吉宗狙撃! 消えたお庭番」「庭番慕情、禁じられた恋の笛!」「お庭番を愛した女」「女お庭番の涙 怪盗夜がらすの正体は?」「吉宗を愛した女お庭番! 断崖に消えた恋」「危機一髪! お庭番の禁じられた恋」など恋沙汰ものが多い。さらには、「左源太愛に死す!」のように御庭番の殉職も取り上げた作品もある。老中・若年寄・寺社奉行・勘定奉行・勘定吟味役・北町奉行・佐渡奉行・長崎奉行・関東郡代・火付盗賊改方・大番頭・大目付・地方の代官(主に関東地方)などの幕閣や幕府の役人たち、吉宗や忠相によって罷免された元役人(含む間部詮房など)・旗本・旗本の用人・与力・商人・医師・浪人・僧侶・大奥・公家・大名の江戸及び国家老・大名の兄弟や親戚・江戸留守居役・そして大名本人(主に譜代大名・ただし、登場する藩は大抵実在しない架空の藩が多く、実在する藩は尾張・薩摩などごくわずかである)などが悪人として登場する。ただ、悪人が盗賊団のみというケースもあり、そうしたケースでは、吉宗が正体を明かさないまま成敗に到ることもある。また、話によっては尾張藩主徳川宗春がライバルとして登場する。南町奉行は大岡忠相の赴任以降は悪役にはなり得ない。第1シリーズ第1話のみが大岡の着任前であったため、前任者が悪党であった。悪の親玉は御庭番もしくは山田朝右衛門が止めを刺す。本人は、身分の高いものは殺生をするべきではないとの考えから峰打ちにしている。そうはいうものの、打たれた敵が頭等から血を流していることがある。統計によれば、1話あたり平均35人が上様に殴り倒されるという。831話までに上様に殴り倒された人数は約29,000人である。末期には一部本身の刀を用いて火花を散らすシーンや殺陣や成敗シーンにスローモーションを使うシーンも見られた。絶対に殺生しないというわけでもなく、吉宗が心底激怒した場合、敵(の刃)が眼前に迫っている場合、御庭番が側にいない場合、そして腕が立ち御庭番でも危うい剣の達人が相手の場合には自ら討つこともある。IVシリーズ第61話の殺陣において、はね退けた悪党の太刀が手から飛んで壁に突き刺さり、当の悪党は得物を奪われた形で峰打ちされるという、吉宗の鋭い剣さばきを演出した珍しいシーンが見られた。富士山をバックに海岸線を走るシーンは、静岡県静岡市清水区。画像処理ができなかったのか、松平健の背後右下に遠くの海岸の側にある工場の煙突が映りこんでいた。※すべて藤商事からの発売。なお、当番組でシリーズが終了した土曜時代劇の次番組は『プリズンホテル』(サタデードラマ)、同じく木曜時代劇の次番組は『いきなり!黄金伝説。』である。
出典:wikipedia
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