名古屋市交通局6000形電車(なごやしこうつうきょく6000がたでんしゃ)は、1987年(昭和62年)に登場した名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)桜通線用の通勤形電車。名古屋市営地下鉄で初めてVVVFインバータ制御を採用した車両である。1987年に試作車である4両編成1本を新製し、桜通線開業まで鶴舞線で試験を兼ねて営業運転を実施した。1989年9月10日の桜通線中村区役所駅 - 今池駅間の開業に際して試作車の実績を基にした量産車4両編成12本(48両)が落成した。この量産車ではバケットシートを採用し、座席袖仕切りをパイプ構成からデコラ仕上げとするなど、内装に一部変更点が見られる。桜通線のプラットホームは、全駅で島式ホームを採用する計画であったことから、運転士からホームの視認性を高めるため、運転席は右側に配置されている。その後開業した今池駅 - 野並駅 - 徳重駅も全駅が島式ホームである。この右側運転台仕様は後の6050形においても継承された。1994年3月30日に今池駅 - 野並駅間が延伸開業する前年の1993年には、全編成を5両編成とするため中間電動車13両を新製して既存の編成に組み込むとともに(組み込んだ6300形の制御装置は他の4両とは加速度が異なっていて、それを合わせる為にプログラムに違いがあり、6300形と6700形の電動車が隣りあっているところでは、走行音が二重に聞こえる)、新たに5両編成7本(35両)が増備された(編成単位で増備したにもかかわらず、こちらでも同じ場所では音が二重に聞こえる)。この増備車より車端部に妻面窓を設置しているほか、編成単位で導入されている3次車は運転台の速度計がアナログからデジタル式に変更されている。桜通線は、開業時から1994年にかけて車掌が乗務していたが、1994年以降はワンマン運転を実施している。(6001編成~6013編成に関しては、6300形中間車も含めて車内案内表示装置が更新されている)。徳重延伸後は6両編成での運行が計画されていたものの実現せず、本形式や後継形式である6050形はいずれも5両編成で運行されている。※なお、中間電動車である6300形は1993年に5両編成化された際に増結された車両なので、1・2次車に連結されているものを含めてすべて3次車となっている。各開業に先行して、主に運転室周りを中心にワンマン運転化・ホームドア設置に伴う改造が施工された。主な改造内容は、ATOの搭載、ホーム監視用カメラ映像受信機、ホーム監視用カメラ映像を映し出す車上モニター(運転台に設置)、運転台に客用扉開閉スイッチの追加、デッドマン装置の追加、ホームドア車上制御装置の搭載、車両状態を表示する小型モニター(運転台左上に設置)、運転状況記録装置の追加などである。2011年7月23日からはホーム監視用カメラ映像が運転台パネルに埋め込まれている車上モニターからホーム上に設置された地上固定モニターに移行したため、不要となった車上モニターが撤去され、車両状態を表示する小型モニターは運転台左上から運転台パネルに移設した。初期車の製造から20年以上が経過して主要機器の経年劣化が目立ってきたため、2012年から制御装置の更新が開始され、2018年にかけて初期車編成を対象にIGBT化される予定。同年に6104編成が、2013年に6113編成と6111編成が、2014年に6112編成が、2015年に6101編成が制御装置の更新を受けている。主な更新の内容は以下の通り。
出典:wikipedia
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