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あたご型護衛艦

あたご型護衛艦(あたごがたごえいかん、)は、海上自衛隊が運用するミサイル護衛艦の艦級。計画番号はF122。ネームシップの建造単価は約1,475億円であった。なお、アメリカ海軍の関連団体であるアメリカ海軍協会()およびイギリスのジェーン海軍年鑑はミサイル駆逐艦、国際戦略研究所の年報(『ミリタリー・バランス』)ではミサイル巡洋艦として種別している。海上自衛隊では、1990年代のこんごう型(63/02/03/05DDG)4隻の就役により、既存のミサイル護衛艦とあわせて、8艦8機体制の4個護衛隊群の所要であるミサイル護衛艦4隻体制を充足した。しかし2000年代においては、老朽化に伴ってたちかぜ型(46/48/53DDG)が耐用年数を迎える見込みとなっており、護衛隊群の編制を維持するためには、更に2隻のミサイル護衛艦を建造する必要があった。これに応じて建造されたのが本型である。基本的には、こんごう型を元にしてヘリコプター格納庫を設置し、全長にして4メートル船体を延長することで、基準排水量にして450トン大型化した設計となっている。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦より大型化した上部構造物、遮浪甲板船型と、後甲板両舷の「ミニ・オランダ坂」様の造作もこんごう型から踏襲されている。外見上での変更点はステルス艦化である。こんごう型で採用された傾斜船型はステルス性の面でも恩恵があったことから、本型では当初からステルス性に配慮した設計が行われた。例えばマストは、こんごう型では頑丈だがレーダー反射断面積が大きい在来型のトラス式であったのに対し、本型では、おおすみ型輸送艦(05LST)やうらが型掃海母艦(06MST)と同様の、平面構成で後方への傾斜が付いた塔型マストへ変更されている。また舷梯は艦内に収容するタイプとなり、補給用ポストにも傾斜が付されている。煙突も、こんごう型では四角を丸く整形したものであったのに対し、本型では、エッジの立った平面構成のものに変更された。主砲の防盾もステルス形状が採用されている。なお搭載艇としては、こんごう型を含めた従来の護衛艦で用いられてきた7.9メートル内火艇にかえて、より大型の11メートル作業艇が採用された。煙突両舷の01甲板レベルに設けられたダビットに各1隻ずつ搭載している。また後部01甲板左舷には6.3メートル複合型作業艇1隻も搭載されており、こちらは小型の折畳み式クレーンで着水揚収作業を行うこととされている。機関部については、区画配置や主機関の機種・出力も含めて、こんごう型が踏襲されている。主機関はゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジン(石川島播磨重工業によるライセンス生産機)、COGAG方式で主機関4基により推進器(5翼のスキュー付き可変ピッチ・プロペラ)2軸を駆動する方式である。機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、前方の第1機械室が左舷軸、補機室(第2発電機室)を挟んで後方の第2機械室が右舷軸を駆動する方式とされた。またこれら機械室の前後にそれぞれ第1・3発電機室が配されており、この5つの区画で機関区画を構成している。主発電機は、搭載数は3基とこんごう型と同数であるが、1基あたりの出力は、こんごう型では2,500キロワットであったのに対し、本型では2,800キロワットに強化されている。原動機はいずれもガスタービンである。上記の経緯より、本型の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)である。バージョンは、こんごう型がベースライン4(1~3番艦)・5(4番艦)であったのに対して、COTS化・分散システム化された最新の"ベースライン7.1J"に進化している。制式番号は"Mk.7 mod.6(V)"ないし"Mk.7 mod.19"であった。搭載している全ての戦闘システムは、イージス武器システム(AWS)の戦術情報処理装置である指揮決定システム(C&D Mk.3 mod.2)および武器管制システム(WCS Mk.9 mod.2)、情報表示システム(ADS Mk.7 mod.2)に連接されている。また後述のイージスBMD5.0の導入にあわせて、AWSもベースライン9にバージョンアップされる予定となっている。その中核となる多機能レーダーはAN/SPY-1D(V)である。こんごう型に搭載されていたSPY-1Dの改良型で、天頂方向の捜索追尾能力が強化されているほか、SPY-1Dにおいて弱点とされていた低高度小型高速目標の捕捉能力が改善されているとされる。また装備要領としては、固定式4面のパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)アンテナを艦橋構造物周囲四方に固定配置する点では同様だが、ヘリコプター用の格納庫が設置されたことから、レーダー射界確保のため、後部のアンテナ2面については装備位置を1甲板レベル上げている。本級のミサイル装備の中心となるのが、Mk.41 mod.20 VLSである。これはこんごう型で搭載されたmod.6とほぼ同様であるが、mod.6では前後それぞれ3セル分のスペースを再装填用クレーンに転用していたのに対し、洋上での再装填作業は危険を伴い、実際にはほとんど行われなかったことから、本機では廃止され、その分もミサイル・セルによって充足されている。またヘリコプター格納庫などを新設した関係から、艦首側と艦尾側の発射機の配置が逆転しており、前甲板に64セル、後甲板に32セルとなっている。搭載する艦対空ミサイルは、セミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導を基本として赤外線センサを付加したSM-2ブロックIIIB(米海軍呼称RIM-66M-5)が採用された。また終末誘導を行うためのイルミネーターとしては、AN/SPG-62を艦橋構造物上部に1基、後部に2基の、計3基を搭載する。この装備要領はこんごう型と同様である。なお、戦闘指揮所 (CIC) の後方には、司令部作戦室(FIC)が設置されている。これは司令部用のCICというべきもので、こんごう型ではCICに付属する小部屋程度であったのに対して大幅に拡充されている。各種の作戦情報を集約するため、壁面にはラージスクリーンが設置されている。またディスプレイを埋め込んだかたちのテーブルが中央に設けられており、指揮官席のほか、両側5名ずつの幕僚が向かい合わせに着席できるようになっている。こんごう型と違い、竣工当初からミサイル防衛での使用を考慮して建造されているが、竣工当初は弾道ミサイルの捜索・追尾のみ可能とされ、弾道弾迎撃ミサイルの発射能力は有しなかった。その後23中期防で、イージスBMD5.0を導入して、弾道弾迎撃ミサイル発射能力を付与させることが決定した。平成24年度予算から複数年度にわたり、BMD艦化改修費が予算化されている。こんごう型においては、AN/SQQ-89をモデルとして、OYQ-102対潜情報処理装置を中核とした国産の対潜戦システムが搭載されていた。一方AN/SQQ-89は、(V)15において、AWSベースライン7と同様にCOTS化された分散システムに移行した。これは米海軍のアーレイ・バーク級フライトIIAで装備化されており、本型でも、AN/SQQ-89(V)15Jを導入した。これに伴い、艦装備のソナーも、アメリカ製のAN/SQS-53Cに変更されており、こんごう型のOQS-102よりもバウ・ドームが小さくなった。なお、こんごう型では曳航ソナーが搭載されていたのに対し、「あたご」では省かれた。ただし装備スペースは残されており、「あしがら」ではこんごう型と同じOQR-2が搭載された。対潜兵器はこんごう型と同構成であり、Mk.41 VLSから発射される垂直発射式アスロック(VLA)とともに、後部上構付近の両舷には、Mk.46 mod.5短魚雷用の68式3連装短魚雷発射管HOS-302を装備している。対水上捜索用のレーダーとしては、こんごう型と同系列のOPS-28Eを搭載する。これは遠距離での精密捜索能力に優れており、水上の目標のみならず、低空を飛行する巡航ミサイル(シースキマー)などの探知にも使用される。対水上打撃力として、こんごう型ではアメリカ製のハープーン艦対艦ミサイルの4連装発射筒が搭載されていたが、本型では、第2世代汎用護衛艦と同じく、国産の90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)に変更されている。攻撃管制用の艦上装置としては、艦対艦ミサイル艦上装置2型(SSMS-2B-1)が搭載されている。主砲は、こんごう型のオート・メラーラ製54口径127mm単装速射砲(127mmコンパット砲)にかえて、シールドのステルス化を図ったアメリカ海軍制式の最新型であるMk.45 mod.4 62口径5インチ単装砲が搭載される。砲システムの形式名としてはMk.34 mod.9とされている。Mk.45シリーズはアーレイバーク級でも搭載されているもので、当初より対空性能には重きが置かれていなかったことから、127mmコンパット砲に比べて発射速度や旋回・俯仰速度ともに低いものとなっている。しかしイージスシステムとの適合性がよく、射撃管制はこんごう型が専用のFCS-2を搭載したのに対し、イージスシステムに統合されており、AN/SPY-1D(V)を火器管制レーダーとして使用する。またMk.46 OSS (光学照準システム)も装備されているが、これはAWSのアップデートにあわせてMk.20 EOSSに換装される予定となっている。なお本型搭載のMk.45 mod.4は、従来のMk.45シリーズよりも砲身を8口径分延長している。通常砲弾は従来の54口径砲と同規格であり、この場合は砲口初速や射程・射高も従来通りとなるが、ロケット補助推進()とGPS誘導を導入したLRLAP弾が開発されており、こちらを使用すると最大91キロメートルという長射程を発揮できるとされている。また近接防空火器(CIWS)としては、高性能20mm機関砲を搭載する。本型では、FLIRによる光学照準による対水上射撃を可能にするなどの改良を加えたブロック1Bが搭載されている。アーレイ・バーク級は、電子戦装置としては、フライトIの時点では電子攻撃能力をもたないAN/SLQ-32(V)2電波探知装置しか搭載していなかった。このためもあり、こんごう型では、電子攻撃能力を備え、より精巧なNOLQ-2電波探知妨害装置を国産開発して搭載した。本型では、その小改良型であるNOLQ-2Bを搭載している。これはNOLQ-2と比べて一回り小型になっており、また構成平面には傾斜が付されている。また、チャフやIRデコイ(フレア)、投棄型電波妨害機を展開するため、他の護衛艦と同様にMk 36 SRBOC(チャフロケットシステム)を装備しており、そのMk.137 6連装デコイ発射機は4基が搭載される。装備位置は前部01甲板上である。上記のとおり、こんごう型からの最大の変更点が哨戒ヘリコプターの搭載に対応した点である。海自のミサイル護衛艦は、はたかぜ型でヘリコプター甲板の設置、こんごう型ではヘリコプター・データリンクへの対応と、順次に航空運用能力を強化してきた。そして本型では、ミサイル護衛艦として初めてSH-60JないしSH-60K哨戒ヘリコプター1機を搭載可能な格納庫を設置するとともに、ORN-6戦術航法装置(TACAN)も装備した。なお、計画段階ではアーレイ・バーク級フライトIIAと同様に2機分のハンガーを確保する予定だったが、詳細設計の段階で、整備区画や弾庫などの関連区画を確保するかわりに1機に減らされたといわれている。ヘリコプター甲板は、汎用護衛艦と同じく長さ25メートルを確保している。ただし、発着艦支援装置の機体移送軌条は設置されているものの、拘束装置自体を含めて、航空動力室などの機器類は後日装備とされている。また航空要員も配員されていないため、必要に応じて、居住区の2段ベッドを3段に変更するなどして対処する必要がある。たちかぜ型の後継艦で、あたごは1番艦「たちかぜ(46DDG)」と、あしがらは2番艦「あさかぜ(48DDG)」と交代した。平成27年度予算では、8,200トン型イージス・システム搭載護衛艦(DDG)1隻の建造費と2隻目用イージスシステム等取得費1,680億円が盛り込まれた。

出典:wikipedia

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