神奈川中央交通相模原営業所(かながわちゅうおうこうつうさがみはらえいぎょうしょ)は、神奈川県相模原市南区下溝3038に位置する神奈川中央交通の営業所の一つで、相模原市全域を管轄している。営業所の略号は「さ」。市の北東部にある路線(峡の原(はけのはら)操車所担当)は相模神奈交バス相模原営業所、旧津久井郡地区と町田市堺(相原町)地域の路線(三ヶ木(みかげ)操車所および城山操車所担当)は津久井神奈交バス津久井営業所に、それぞれ管理を委託している。ここでは、相模神奈交バス相模原営業所に委託している路線(峡の原操車所の路線)および、相模神奈交バス直轄の路線についても記述する。三ヶ木操車所・城山操車所(旧、津久井営業所・津久井営業所城山操車所)については、神奈川中央交通相模原営業所三ヶ木操車所の項を参照のこと。文中では、バスセンターを「BC」、バスターミナルを「BT」と略す。系統番号の太字は相模神奈交委託、または所管路線。いずれの系統も、朝の相模大野駅北口発はグリーンホール前を経由しない。これらの系統は、相模大野駅と北里大学病院・北里大学及び、女子美術大学相模原キャンパスを御園、麻溝台地区などの住宅地を経て結ぶ系統である。途中の上原団地 - みゆき台団地 - 双葉入口間は狭隘区間となるが、いずれの系統も大型車で運行されている。終日大59と大60がメインで運行されており、平日朝と土曜・休日のほぼ終日は区間便の大54も加わる。大55は平日・土曜に麻溝車庫行きの深夜バスのみ運行される系統で、大59と同一経路で北里大学病院・北里大学に向かった後に、2つ先の麻溝車庫まで運行される。このほか、2015年12月14日よりさがみ緑風園前止まりの大58が新設され、平日夜4本のみ運行される(最後の1本は深夜バス)。なお、系統番号が大58となる系統は本系統で2代目となり、初代は2003年に廃止された"相模大野駅北口 - 小田急相模原駅 - 国立相模原病院線"(#廃止・移管路線を参照)であった。大60については、運行開始当初は相模大野駅から徒歩3分ほどの所にあるグリーンホール前バス停発着だったが、1999年の麻溝操車所開設時に相模大野駅への乗り入れを開始した。しかし、平日・土曜の始発便から朝9時台までの女子美術大学行きのみ、グリーンホール前始発で運行される。また、相模大野駅行きのみは降車客がある場合に限りグリーンホール前を経由する。これに対し、大54・大55・大58・大59は往復共にグリーンホール前を経由しない。行先表示では「中和田循環」と表示される系統で、相模大野駅南口を発着する唯一の路線。全区間180円の均一運賃で、2013年10月27日までは前払い方式を採用していた。小田急の駅と相模原市南部の住宅団地を結ぶ。台01・02とも1999年の麻溝操車所開設時に厚木から移管された。2系統が相模線をはさむように運行されている。台14は、1999年の麻溝操車所開業時に相16を短縮する形で新設された路線で、台06は1999年の麻溝操車所開設時に厚木から移管された路線。横浜線の北側を沿うように淵野辺駅と古淵駅を結ぶ路線。途中立ち寄るニュー相模団地停留所は都県境に接しており、すぐ対岸の都立町田総合高校などにもほど近い。過去は「古淵」停留所(現・古淵一丁目付近)が終点だったが、古淵駅完成後に駅前へ乗り入れを開始した。なお、古淵駅前ロータリーは南側から北側への一方通行であり、進入のためラケット型に交差点を三回続けて右折する必要があり時間がかかるため、駅の北側路上に「古淵駅北停留所(降車専用)」が存在する。ニュー相模団地の折返経路(マンション裏の一方通行路)および竜像寺入口 - 古淵駅間は狭隘区間であり、特に後者は軽自動車との離合すら困難な状態が度々生じるほど狭く、中型車に限定して運用に就いている。休日朝1往復のみ運行で、神奈川中央交通において数少ない川崎市内乗入れ路線。かつては向ヶ丘遊園への団体客バス輸送で同系統の存在が活用されていた。神奈中にも川崎市内乗入れ路線は他にも存在するが、いずれも麻生区の一部地域を走行する程度で、多摩区を走行する路線は同系統のみ。また、神奈中では唯一川崎市バスの運行エリアに乗り入れる貴重な路線でもあり、一部停留所を共用しているほか、川崎市バスの受託運行である相模神奈交バス菅生営業所所管路線と顔を合わせる唯一の路線でもある。淵野辺駅北口 - 野津田車庫 - 鶴川駅間(淵23・鶴33・鶴37ほか)や、新百合ヶ丘駅入口 - 生田折返場 - 向ヶ丘遊園駅間(小田急バス)では並行路線の運行があるものの、鶴川駅から新百合ヶ丘駅入口の間を運行する路線バスは名実共にこの淵24の休日1往復のみである。なお、ほぼ全線にわたり町田・多摩営業所の管轄地域を走行しているが、当初より相模原の管轄となっている。登戸付近で狭隘道路を走行する関係で中型車が使用される。根岸 - 藤の木間で東京都シルバーパスが使用可能。淵野辺駅から南側に位置する上溝団地と光が丘地区を循環する路線で、廃止された淵58・淵61を補完する形で朝夕ラッシュ時を中心に運行されていたが、2003年12月の路線再編で終日運行へ増発された。午前と午後で運行する系統(循環区間で周回する方向)が異なり、午前は淵35が、午後は淵34が運行される。淵34については、平日・土曜には光が丘一丁目止まりの深夜バスが運行される。淵野辺駅から南側の住宅地・公共施設を循環する路線。2003年12月の路線再編により廃止された系統を統合・新設した。国民生活センター停留所は、淵62の運行時代は最寄り停留所だったが、この系統の新設によって弥栄一丁目停留所が設置された結果、現在のセンター最寄り停留所は弥栄一丁目となった(宇宙科学研究所も同様)。横浜線の相模原駅と相模大野駅を結ぶ。相02はほとんどの区間で国道16号を走行するが、国道の慢性的な渋滞のため、早朝・夜間を除き定時運行の確保が難しい一方、相05は大回りで結ぶ。相模原駅から市役所・淵野辺公園などの公共施設へのアクセスと、大野台地区の住宅地と相模大野駅との間の輸送を主に担う。相模原駅南口と上溝(上溝駅)を結ぶ路線で、グリーンプラザ・市役所前を経由するのが相12、さがみ夢大通り・横山団地を経由するのが相14。2003年12月の路線再編までは上溝駅を経由しないため本数が少なかったが、同再編後は増便や深夜バスの新設が行われた。鳩川住宅前 - 水郷田名間は淵53と同一のルートを通る。田名BT供用開始による路線再編で、旧・上田名を経由する各系統の大半の便がBT止まりに短縮される中で、当系統のみは全便が水郷田名に乗り入れることになり、田名BTで淵野辺駅・橋本駅・北里大学からの系統と接続することで、水郷田名地区との交通の利便を図っている。相模原駅南口方面は、2015年6月16日の経路変更により、「ふれあい科学館前」を経由するようになった。県道507号(通称・村富線)を経由するルートで、相27は相武台団地周辺の道路が完成したことにより、相武台前駅まで足を延ばすようになったが、完成以前は若草公園前止まりであった。橋本駅と愛甲郡愛川町角田字小沢を結ぶ。小倉 - 小沢間では自由乗降制。利用者が少なく廃止も検討されたが、葉山島地区での公共交通機関確保のため、国・県・相模原市の補助を受けて運行を継続している。橋05は津久井が担当していたが、2003年に移管された。この時に北口から南口発着に変更、区間便で他系統に乗り換えも可能な宿01が新設された。橋本駅南口と峡の原車庫を結ぶ出入庫路線である。区間が短く出入庫車の多くは回送で運転されることから、運行本数は少ない。途中の緑ヶ丘までは前記の橋34・36・57と同一経路である。橋41は、橋40と異なり国道16号線に入らず、そのまま西進し、上の原まで運行していた。但し上の原には折返場がないため、近くにある峡の原車庫まで回送されていたが、2015年12月14日の経路変更で、日本板硝子前〜上の原の運行を廃止し、峡の原車庫行に変更された。2003年12月の路線再編で廃止された大57・大65(相模大野駅 - 昭和橋 - 上溝・水郷田名)の代替として、2002年2月から3月にかけて、実証実験路線として運行された北里大学 - 昭和橋 - 水郷田名線(大65の短縮版)を元に、宅地造成された田名塩田地域・原当麻駅周辺を通るように変更して新設された。その後、2014年4月1日に供用開始された田名BTに乗り入れることとなった。橋本地区および大野北地区にてそれぞれ運行されている。コミュニティバスではあるが、運行取扱や運賃制度などは神奈中(相模神奈交)の通常路線と同様の扱いであり、車内掲示の相模原営業所路線図の表示、系統番号の設定、乗降方式(中乗り前降り・後払い)のほか、運賃支払にはPASMO・Suicaなどの交通系ICカード、かなちゃん手形等が使用可能で、「ちびっ子50円キャンペーン」も適用される。自家用車の普及や慢性的な渋滞、雇用形態の変化など様々な要因により、相模原市内の路線バスの利用者は減少傾向にあった。これを踏まえ、2003年12月に大規模な路線再編が行われた。その後、交通不便地域などでの足を確保するために、2005年4月から「コミュニティバス検討委員会」を設置することで、コミュニティバス運行方法などの検討を行っていた結果、2006年1月30日から2年間を期限とした実証運行が行われることとなった。その後、2009年2月に累積の利用実績が25万人を超えたことから、試験運行から本格運行へ移行することが相模原市から発表され、愛称も公募により、相模川の流れをイメージした「せせらぎ号」となった。なお、今後も運行継続条件が2年以上満たされなかった場合は、廃止される旨もあわせて広報されている。車両は、橋30用として導入された薄緑色の三菱ふそう・エアロミディME3台が用いられる。なお、これら車両は通常燃料(軽油)仕様として導入されたが、2008年4月より1台(SK2016)が廃植物油を元にしたバイオディーゼル燃料の試験車として運用されている。2012年10月には、一部の便がアリオ橋本まで延伸された。2014年2月1日より大野北地区コミュニティバス(淵40)の実証運行が開始された。運行経路は、矢部駅を出ると一旦淵野辺駅北口へ立ち寄った後、淵野辺駅北口付近の住宅街や上矢部地区を走行、ラケット型に循環するため東京都町田市に入り、馬場十字路停留所を経由した後に、元来たルートを戻る格好となっている。2016年2月1日に経路変更・ダイヤ改正が行われ、起点・終点が淵野辺駅北口から矢部駅・相模野病院前に変更され、朝夕に淵野辺駅北口~フェアロージュ淵野辺前間を急行で運行する便が新設された。麻布大学及び桜美林大学の学生を対象に公募し、沿線住民等による投票により決定されたさくら色(濃いピンク色)の日野・ポンチョを使用する。但し、在籍は2台のみであるため、検査等で車両が不足する場合は橋30用のエアロミディMEが用いられる。羽田空港・成田空港行きは予約制で、乗車日の前日までに予約が必要である。当日飛び込みの利用も可能だが、相模大野地区で空席があっても町田BCから乗車の予約客もあり、必ずしも乗車出来るとは限らない。空港行きバス乗車時は予約客の名簿確認が行われる。成田空港線の橋本駅南口乗り入れ便は1日2往復のみ。使用車両は2時間以上の走行のため、全車トイレ付きである。成田空港行きは空港到着前に検問所を通るが、その際に身分証の提示を求められるので、パスポートや免許証の携帯が必須(当該記事参照)。2012年12月13日開業。空港連絡バスを除くと、神奈中が初めて運行する他県への昼行高速バス路線となった。なお、往復ともに乗車日の前日までに予約が必要であるが、羽田線や成田線と同様、空きがある場合に限り飛び込み乗車も可能。営業エリアが広大なうえ、過去に数回大きな路線改変があった。特に大規模なのは、1999年11月21日と2003年12月1日に行われた再編で、1999年は前述の通り、麻溝車庫開設に伴う再編、2003年は神奈川県生活交通確保対策地域協議会に出された退出意向路線の撤退と合わせた再編であった。現在の淵59とは別の系統。淵野辺駅から上溝、上田名を経由し相模川を高田橋で渡り、愛甲郡愛川町の半原を結ぶ長距離路線であった。国鉄時代にはこの路線で連絡運輸を取り扱っていた。路線名は「中津線」となっていたが、これは淵野辺 - 上溝町 - 水郷田名 - 愛甲田代 - 半原線の名称で、淵59の経路にほぼ該当する。国鉄との接続駅は淵野辺駅のみで、上溝町は上溝駅から少し離れた現・上溝中央停留所。開設当時の上溝営業所の所在地であり、2001年に上溝駅ロータリーに乗り入れるまではこの停留所が「上溝」を称した。2014年4月1日の田名BT供用開始による系統再編で、淵53(淵野辺駅 - 田名BT)と田01(田名BT - 半原、厚木営業所所轄)に系統分割され、淵59は前述の愛川バスセンター便として平日1往復のみの運行となった。経路変更に伴い、峡の原車庫行きに変更された。下記路線の詳細については、多摩営業所もしくは町田営業所を参照。麻溝車庫、峡の原車庫ともに大型車は殆どの所属車両が三菱ふそう製。他にはいすゞ自動車製車両の所属もあり一時は少数派であったが、現在ではいすゞ・エルガミオワンステップ車の割合が増えており、三菱ふそう製やいすゞ自動車製の経年中型車の置き換えが進められている。かつてはUDトラックス(旧:日産ディーゼル)製車両の所属もあったが、経年のため廃車された。1990年頃までは全長11m級の長尺車も導入されていたが、現在は標準尺車を中心に中型車も所属している。特に、中型車は麻溝・峡の原を合わせて77台と、所属台数の半数近くを占めている。2013年4月に入り、麻溝車庫所属の中型車の一部で500番台(貸切輸送用)への改番が行われた。2015年3月には、麻溝車庫の中型車の一部(500番台(貸切輸送用))が秦野に転属した。秦野からエアロスターが8台、日産ディーゼル(現:UDトラックス)車(富士重工製ボディ)が2台と厚木から日産ディーゼル・スペースランナーRAが3台が麻溝車庫に転入されたため、500番台(貸切輸送用)の中型車は、全車大型車になった。また2015年12月には厚木から日産ディーゼル・スペースランナーRAが2台が麻溝車庫に転入した。さらに2016年3月には伊勢原から日野・ブルーリボンシティワンステップバスが2台、エアロスターが2台が麻溝車庫に転入、日産ディーゼル・スペースランナーRA2台が相模神奈交バス相模原営業所へ転属している。麻溝操車所には、神奈中全体でも1台だけしかなかった三菱ふそう・エアロノーステップミディ(KK-MJ26HF改・さ32)が配置されていたが、2016年6月に廃車され、いすゞ・エルガミオノンステップバスに置き換えられた。その他、三菱ふそう・エアロスターに女子美術大学カラーの車両が3台(PKG-MP35UM・さ35 - 37。白色をベースにさ35は赤、さ36は緑、さ37は青のカラーリング)存在している。また、過去には伊勢原から転属してきた日産ディーゼルの車椅子用リフト付車両(U-UA440LAN改・旧さ35)が1台配置されていた。大型ノンステップバスについては、以前は多摩・戸塚とともに全長11m級(M尺)で導入されていたが、2014年12月の新車導入より、全長10m級(K尺)での導入に変更された。また、2015年11月には、横浜からK尺のエアロスターノンステップバスが峡の原車庫へ2台転入している。空港線用の車両は三菱ふそう車(エアロバス・エアロエース)で統一されている。成田空港線用の車両は直結クーラー装備のリムジン仕様。なお、空港線の車両は平塚・相模原で予備車を共通化している。成田空港線専用のリムジン仕様車は、相模原所属車が予備車となるため、平塚の専用車が検査の際には相模原の車両が平塚に貸し出される。逆に、羽田空港線については、平塚所属の車両が予備車となり、相模原の専用車が検査の際には平塚の車両が相模原に貸し出される。
出典:wikipedia
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