マイルドセブン(MILD SEVEN)とは、日本たばこ産業(JT)が2013年1月まで製造・販売していたたばこの銘柄の一つで、JTの最主力銘柄であった。通称「マイセン」など。外箱のコンセプトカラーは水色。常にブランド拡大を行うことで、ファミリーシェアナンバーワンを保持していた。販売当時、JT製品ファミリーの中で最も銘柄数が多かった。また、喫煙者の様々なニーズに合わせて様々なラインナップを揃えていた。また2013年2月1日に発表された事実上の後継銘柄であるメビウス(MEVIUS)も、この項目で扱う。セブンスターのマイルドバージョンとして国内では1977年(昭和52年)、海外でも1981年(昭和56年)に発売された。日本で初めてアメリカンブレンドでチャコールフィルターを採用したブランドである(経緯については下記)。発売当初はセブンスターと類似した星に7をあしらったデザインであったが、1994年(平成6年)にJTがF1参戦ブランドをキャビンからマイルドセブンへ変更したことにあわせて、白地の左側縦青帯デザインに変更された。これに際してテレビCMで「マイルドセブンの青い世界」という宣伝文句が使用され、以後、青がマイルドセブンのイメージカラーとなっていく。現在のキャッチフレーズは「ザ・スムース。」。現在のトレードマークであるブルー・ウィンドは2003年(平成15年)のF1日本グランプリで先行的に発表され、同年発売の新製品(ワン・ソフト及びプライム・スーパーライト・ボックス)で利用された後、2004年(平成16年)にソフト製品及びワンのボックスが、2006年(平成18年)に3~10mgのボックス製品がデザイン変更された(ただしFKおよびスペシャルライトは販売終了時まで従来のままのデザインであった)。なお、その後も2度デザイン変更が実施されている。また、以前はパッケージの種類(ソフトパックとボックス)によって価格やニコチン・タール値が異なっていることが多かったが、2006年(平成18年)7月のたばこ価格改定に合わせ、価格やニコチン・タール値を統一した。2007年(平成19年)6月にはマイルドセブン30周年記念を迎えた。発売前は当時の専売公社内でも「煙ばかりで味がなく、これは売れない。」と先行きを危ぶむ声もあったが、軽い喫味を求める喫煙者の支持を受け、瞬く間に日本国内で最も売れているたばこ銘柄となり、(たばこを指して)単に「ライト」「スーパーライト」と言った場合それぞれマイルドセブン・ライト、マイルドセブン・スーパーライトの事を指す場合が多い。なお、中国語表記では「柔和七星(意訳、繁体字・簡体字共に同じ、)」または「万事発(音訳、、、)」。2012年(平成24年)8月にブランド名を『MEVIUS(メビウス)』に刷新すると発表。日本国外市場は2012年4月より新デザインの切り替えを先行開始し、今後1年間を目処に新ブランドに切り替えて行く予定にしている。日本市場は、2012年11月に新デザインの切り替えを開始し、2013年(平成25年)2月上旬に新ブランドに切り替えを行った。『MEVIUS』の名称は「MILD SEVEN」の頭文字「M」「S」を両端に置き、「EVOLUTION(進化)」から「EV」、さらにJT自身を示す「I(わたし)」とユーザーを示す「U(=YOU、あなた)」(この2文字でブランドの繋がりを表現)を組み合わせた造語である。2013年2月に「マイルドセブン」から正式に「メビウス」に改称されたが、日本たばこ産業の公式見解では発売開始日は「メビウス」に正式改称された日ではなく「マイルドセブン」時代から引き継いでおり、1977年6月1日発売開始としている。当時の専売公社は初のアメリカンブレンドとして1970年3月、「蘭」、「チェリー」を発売した。しかし、前年に発売された日本初のチャコールフィルター採用銘柄「セブンスター」が爆発的なヒットになっていたため、チェリーは当初こそヒットしたものの1975年頃からチェリーの売上げは下がり続け、ついに工場の特殊加工設備の稼働率が30%以下に落ち込み、工場の稼働率向上のためアメリカンブレンドの新製品開発を余儀なくされた(セブンスターはドメスティックブレンド)。それ以前から専売公社内では新銘柄の案に「アメリカンブレンド+チャコールフィルター」という発想はあったものの、以下の理由により見送られて続けてきた。同時期、「マリーナ」(事実上マイルドセブンの先代)のリニューアル案を考えていた際、開発者がマリーナにセブンスターのフィルターをセロテープで貼り合せて吸ってみたものが、上記の理論的には矛盾していたものの評判が良く商品化のメドが立った。こうして、国内初の「アメリカンブレンド+チャコールフィルター」が生まれたが、商品名をブレンドのベースであるチェリー派生にするかフィルターのベースであるセブンスター派生にするかで議論になった。最終的には当時勢いのあったセブンスターの派生銘柄で発売することになった。マイルドセブンのオリジナルとなるたばこ。1977年にオリジナル(ソフト)、1985年にライト(ソフト)、1989年にスーパーライト(ソフト)、1995年にエクストラライト(ボックス)、1998年にワン(100's)が発売された。また、以前(1985年-2003年)はオリジナルのメンソールも存在した。その後2009年のオリジナル・100's及びライト・100'sの発売をもって全タール値でソフト・ボックス・100'sボックスの全てが揃った。過去に5回、大きなパッケージデザイン変更が行われている(時期や詳細は#年表を参照)。1994年以前はオリジナル(及びシリーズ第2段のセレクト)は、セブンスター同様、星小紋のデザインだったが、その後発売されたライトやスーパーライト、メンソールでは別のデザインが採用され、統一感がなかった。なお、2004年4月(一部3月)~2012年10月までのパッケージデザインは、日本独自のもので、海外では2005年7月より「グローバル・デザイン」と呼ばれる独自のデザインを採用していた。グローバル・デザインも2010年にデザイン変更が行われた。2012年4月より順次新パッケージを先行導入しているが、日本で導入されるデザインとは若干異なり、前面のタール値表記は入れず、フレーバー名の下のドットの数で重さを表している他、配色も一部異なっている。日本では、免税店限定でボックス製品3種のグローバル・デザイン(ブレンドも輸出仕様に合わせてあり、価格も他製品より若干高い)が販売されていたが、パッケージデザインを世界的に統一したことから、免税店向けも2012年12月に国内向けと同等品に変更し、2013年1月出荷をもって販売を終了している。ブルーウインド導入後のデザインは、ザ・デザイン・アソシエイツがデザインを担当している。1988年の発売当時、一部の銘柄(主に海外銘柄の対抗品及びライセンス生産品、※1参照)を除き、JTの主力銘柄の多く(※2参照)がロングサイズ(80mm)だったためより長いキングサイズ(85mm)版として発売された。同時期には同様の経緯でセブンスター・EXやキャスター・スペシャルなども発売されており、80年代後半以降発売される銘柄はキングサイズが主流となった(2013年2月現在、JTの全銘柄のうちロングサイズは「わかば」のみとなっている)。「FK」は長さを表す「Filter Kings」の略である。ただし、長さ以外にブレンドも若干異なり、チョコレート系の香料が加えられている。1990年代前半に主力銘柄が軒並みキングサイズ化(マイルドセブンは1993年)されたため差別点が小さくなったが根強い人気によりその後のパッケージデザイン変更も1度も受けずに2011年まで継続販売された。(警告文が入った際に、ロゴ下の文言は短縮されている)(先述のセブンスター・EXやキャスター・スペシャルはベース銘柄のキングサイズ化とほぼ同時に廃止されている。)マイルドセブン初のボックス製品として1990年に発売。オリジナルとライトの中間的なコンセプト。FK同様、1993年~1995年にかけて他のマイルドセブンのボックスバージョンが発売されたため唯一の存在ではなくなったが、根強い人気によりその後のパッケージデザイン変更を1度も受けずに2011年まで継続販売された(警告文が入った際に、ロゴ下の文言は短縮され、Special Lightsの表記が2行から1行になっている)。D-spec製品。プライムの改良版で、価格も通常価格に抑えられた。6mg/KSと1mg/100'sが発売されている。発売時は6mgと1mgでデザインが異なっていたが、2011年10月の6mgのラウンドボックス化の際に、1mgのデザインに統一されている。メビウスになった後2014年2月頃に「メビウス・モード」シリーズとなった。初のノンメンソールのD-spec製品として発売された。当時のマイルドセブンボックスよりも20円高い設定であった。当初は6mgのみが発売され後に6mgメンソールが追加(2007年に廃止)。3mgスリム/8mg/10mgも一部地域でテスト販売されたものの全国発売はされずに廃止された。また6mgノーマルについても前述のマイルドセブン・ディースペックの台頭により2010年7月で廃止となった。スーパーライトはマイルドセブン30周年記念として追加されたメンソール製品。1mg/D-spec以外のメンソールが発売されるのは約4年ぶり。翌年にはワン・メンソールもアクアシリーズに組み込まれ名称変更された。2010年7月には、チャコールフィルターを採用した(メンソールでは国内2例目)アクア・スカッシュ・メンソールも発売されたが発売から1年経たずに廃止となった。バーレー葉を増量し、吸い応えを高めた製品。コルクチップフィルター(周りが茶色いフィルター)をマイルドセブンで初めて採用している。1mgのインパクト・ワン・100's・ボックスとインパクト・ワン・メンソール・ボックス、5mgのインパクト・メンソール・ボックスの3種類が発売されている。発売時はインパクト・ワン・100's・ボックスとインパクト・ワン・メンソール・ボックスでデザインが異なっていたが、2011年2月の100'sのラウンドボックス化の際に、メンソールのデザインに統一されている。コンセプトは同時期に廃止となったアルファに近く、事実上の後継となっている。初のスーパースリムサイズのD-spec製品として発売された。1mgと6mgの2種類が発売されている。マイルドセブンのスムースでクセのない味わいはそのままに、独自ブレンドを開発したことにより、細巻きでありながら、凝縮したうまさを実現した。メビウスになった後の2014年2月に「メビウス・モード・スタイルプラス」シリーズとなった。たばこ規制枠組み条約策定時に、「―マイルド」・「―ライト」といった、従来たばこ製品より肺癌・冠状動脈性心臓疾患などの疾病罹患率を低減させると誤認させる表記を全面禁止する案が挙がったが、日本たばこ産業並び日本国政府は、「『マイルドセブン』はJTの登録商標であり(売り上げに占める割合も大きい)」として反対。結局これら表記を規制するかどうかは、条約批准国が自主的に決定することとなった。詳細は、ライトたばこを参照。なお、「マイルド」の表記が禁止された地域では、ロシアや香港などのように、日本と同様に「MILD」の表記が悪影響が少ないわけではない旨を表記することで、特例的に認められた地域もある(その場合でも、フレーバー名はオリジナルブルー(オリジナル)>スカイブルー(ライト)>ウィンドブルー(スーパーライト)>クリスタルホワイト(ワン)に変更されている)が、認められなかった場合は、「セブンスター」の名称で販売されている(ウクライナ仕様)。2006年(平成18年)、東南アジア一帯ではよく知られているブランドたばこである、マイルドセブンを騙った模倣品のたばこパッケージが、日本国外で広く流通している事実が明るみに出た。パッケージデザインなどは本物のそれとほぼ同一であるが、香り・味といったタバコの品質に関しては、本物とは比べ物にならないほど粗雑な出来である。内外の調査の結果によれば、この偽たばこに関しては、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が外貨資金獲得活動の一環として、国家ぐるみで製造しているものという見方が強い。
出典:wikipedia
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