ファステストラップ (Fastest Lap、FL) とは、モータースポーツにおいて、決勝レースでの全ドライバー中、コース一周回が最も速かった選手、及びそのタイムを指す。ここではフォーミュラ1を代表例に記述する。通常、各サーキットのコースレコードは、予選のポールポジションタイムではなく、このファステストラップの記録が採用されるが、燃料を最小限にして限界に近い状態で走る予選時(1994年から2009年までのF1においては、予選中にレースで使用する燃料を積んで走るためこの限りではなかった)と比べると、ある程度の燃料を積み、かつタイヤの消耗が発生する決勝でのラップタイムは遅くなることが多いので、多くの場合はファステストラップはポールポジションタイムより遅くなる。(ただし、新設サーキットにおいてはドライバーの慣熟度が上がるレース中のラップタイムの方が速くなることもある)かつてF1世界選手権においてアイルトン・セナは、予選で圧倒的なラップタイムでポールポジションを獲得し、決勝では序盤で圧倒的なリードを築いて、燃料重量が減りペースの上がる後半では車を労わる様にペースを落として周回していたことが多かった為、ファステストラップを記録することは比較的少なかった(当時はレース中の再給油が認められていなかったことから、燃料の重量もタイムに影響していた)。F1では1959年まではファステストラップにもポイントが1点与えられていた(入賞は5位まで)。2007年からはシーズン中最も多くのファステストラップを記録したドライバーに贈られるDHLファステストラップアワードが設けられている。(2016年時点)1シーズンでの獲得回数は、ミハエル・シューマッハ(2004年)とキミ・ライコネン(2005年・2008年)の年間10回が最高である。なお日本人では中嶋悟が1989年オーストラリアグランプリ、小林可夢偉が2012年中国グランプリで記録している。また、長谷見昌弘が1976年F1世界選手権イン・ジャパンで記録したことになっているが、数日後に計測ミスであることが判明した。ウェットコンディションの中、長谷見は24周目終わりにピットインし、別のウェットタイヤに交換して25周目に向かっており、ピットインのロスタイムを含めて1分18秒台で走行できる状況ではなかった。国内メディア関係者へは訂正のリリースが配布され、ファステストラップはジャック・ラフィットが70周目にドライタイヤで記録した1分19秒97であるとされているが、F1の公式記録を管理するFormula One Administration Ltdのサイトでは、未だに訂正されていない。(インディ500のみに参戦のドライバーは除く)
出典:wikipedia
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