


龍の子太郎(たつのこたろう)は、松谷みよ子の児童文学である。本作を原作としてテレビ番組やアニメ映画が製作されたほか、人形劇、ストレートプレイ、ミュージカル、マスク・プレイ、舞踊劇等々、舞台化もされている。本作は、長野県の信州・上田に伝わる民話『小泉小太郎』と松本に伝わる民話『泉小太郎』を中心に、秋田の民話など日本各地に伝わる民話を組み合わせ、再話している。創作の過程は松谷の自著『民話の世界』に詳しい。松谷は本作品で第1回講談社児童文学新人賞、国際アンデルセン賞優良賞などを受賞する。怠け者の太郎は、おばあさんから母が龍の姿になってしまったと聞かされる。龍となった母を探しに太郎は旅に出る。1963年9月7日から同年10月26日まで、TBS系列の明星食品一社提供による児童向け番組シリーズ『明星杉の子劇場』の第1弾として、人形劇で放送された。関東地区での放送は毎週土曜13:30 - 14:00(JST)。なお『杉の子劇場』は次作『乞食と若様』より月曜18:00 - 18:30(JST)に変更される。1979年3月17日に「東映まんがまつり」にて公開される。「'79国際児童年」を記念して製作された。キャッチコピーは「おッ母さーん、龍の子太郎が会いにきたんだよ」。「東映まんがまつり」での日本文学アニメ作品は、1974年3月16日公開の『きかんしゃやえもん D51の大冒険』以来5年振りにして最後。また次作『世界名作童話 森は生きている』からビスタビジョンに変更したため、シネマスコープ作品は本作が事実上最後となる。その一方、本作から東映オープニングの「荒磯に波」が3代目バージョンに変わった。監督には龍役の吉永小百合主演作「キューポラのある街」で知られる浦山桐郎を迎える。実写の映画監督をアニメに起用した場合、脚本以外の実作業はアニメスタッフに任せることが多いが、浦山監督は絵コンテ作成、原画チェック等、制作に深く関わる。公開当時は、児童客に「匂いの出るシート」が配布され、上映中に擦る場所の番号の字幕が出されると、児童客はその場所を擦って匂いを出すという、変わった趣向が行われていた。なお上映時間は75分だが、「まんがまつり」の新作長編アニメが「70分」を超えたのは、1971年3月公開の『どうぶつ宝島』(78分)以来8年振りである。1973年春興行上映の『マジンガーZ』以来、中断を置きながら上映していた巨大ロボットアニメの上映は、今回が事実上最後、また今回は一本も特撮ヒーロー作品が上映されなかったが、これは先述の『ど宝』を公開した1971年春興行以来である。※人形劇・マスクプレイを除く「まんが日本昔ばなし」のOPに、龍の子太郎をモチーフにした映像が採用されている。一方で、同シリーズでは「龍の淵」「小太郎と母龍」「二ツ池の龍」「男滝の龍」など、いくつか龍にまつわる作品が作られているが、龍の子太郎は作られていない。
出典:wikipedia
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