『エストポリス伝記』(エストポリスでんき)は、1993年6月25日にタイトーから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームソフト、およびこれを第一作とするシリーズ全体の名称。発売当初から3部作として発表されており、『エストポリス伝記』はその一作目にあたる。略称は、ゲーム雑誌での読者投稿などでは「エスポリ」や「エストポ」が多く見られたが、公式サイトで「エスト」と呼ばれたこともあってか現在は後者がほとんどである。製作者いわく「うかつに愛を語るゲーム」。制作はネバーランドカンパニー。ディレクター、シナリオは宮田正英。また、楽曲は塩生康範が担当している。初期のサウンドトラックは同社の『カオスシード』や『エナジーブレイカー』のサントラと共にプレミアがつきネット上で高額でやり取りされる場面もあった。1995年2月24日には3部作の2作目として『エストポリス伝記II』が発売され、2001年9月7日にゲームボーイカラーで『エストポリス伝記 よみがえる伝説』が発売、外伝的作品として2002年3月8日にゲームボーイアドバンスで『沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜』が発売されている。2006年1月18日にサウンドトラックが発表。外伝を除く過去3作品(『I』『II』『よみがえる伝説』)の全150曲が収録されている。携帯電話アプリとしても、『II』の「古の洞窟」部分を単独でアプリ化したものが配信されている他、2009年夏にはEZweb・iモード・Yahoo!ケータイ向けに初代『エストポリス伝記』を完全移植したものが配信された。2010年2月25日には、スクウェア・エニックスよりニンテンドーDS版『エストポリス』が発売された。DS版の内容は『エストポリス伝記II』のストーリーをベースとした大幅なリメイクで、3Dポリゴンを使用したアクションRPGに変わっている。なお、欧米版として翻訳されたバージョンがナツメ株式会社(現・ナツメアタリ株式会社)より発売されており、タイトルも日本版と異なり『Lufia』となっている。『エストポリス伝記II』の欧米版『Lufia II』は4ヶ国語(英語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語)に翻訳され発売された。また、『エストポリス伝記 よみがえる伝説』に関しては、欧米版の『Lufia: The Legend Returns』の発売が先行している(事情は後述)。括弧内は対応ハード。英雄マキシムの子孫である主人公。幼い頃、記憶喪失の少女ルフィアと出会いそれ以来、共に平和な日々を過ごしていた。故郷アレキアで剣士隊の一員として教練に励んでいたある日、隣国シェランが何者かの襲撃を受けた噂を耳にする。不安に駆られシェランに向かった主人公がそこで出会ったのは、かつて虚空島戦役でマキシムたちに倒されたはずの破壊神“ガデス”を名乗る男であった。圧倒的な力の前に崩れる主人公に男は四狂神の復活を告げる。駆けつけた少女と共に帰還した主人公はアレキアへ調査隊の派遣を要請するも取り合ってはくれなかった。再びかつての戦役が巻き起こることを危惧した主人公はついに旅立ちを決意する。四狂神復活を阻止するべく、そしてマキシムの子孫としての使命を果たすために、主人公は少女と共に故郷を後にした。三部作の最終作となるはずだった『エストポリス伝記III ルーインチェイサーズ』は、当初1998年年末にPlayStation用ソフトとしてリリースされる予定だったが、当時版権を所有しており販売会社であった日本フレックスが倒産したため、開発は中断される。その後、版権はタイトーに移り、並行して制作され、すでに発売されていた欧米版の『Lufia: The Legend Returns』が日本語版『エストポリス伝記 よみがえる伝説』として発売されるも、『エストポリス伝記III』の開発は再開されなかった(欧米版は「エストポリス伝記」の題名を使用していなかったため発売に問題はなかった)。開発が再開されなかったのは、第2作からかなりの時間が経過してしまったこと、第1作、第2作ともそれほどのヒットではなかったこと、家庭用ゲーム機の主流がすでにPlayStation 2に移行しており、開発を再開した場合、かなりの手直しが必要と思われること、などからタイトー側が開発再開に難色を示したと言われている。さらにその後、タイトーが独自に外伝作『沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜』を発売したため、ネバーランドカンパニーが制作していた『エストポリス伝記III』が日の目を見る可能性はほとんど無くなってしまった。
出典:wikipedia
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