ミドルウェア()は、ソフトウェアの(多分に恣意的な)分類のひとつで、オペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアの間に入るシステムのようなもののうち、データベース管理システムやトランザクションモニターのような、オペレーティングシステムの機能の拡張、あるいはアプリケーションソフトウェアの汎用的(共通的)な機能を集めたものを指すために作られた語である。アプリケーションソフトウェアはミドルウェアに要求を出すと、ミドルウェアがオペレーティングシステムに必要な要求を出し、結果をアプリケーションソフトウェアに返す。あるいはミドルウェア自体が各アプリケーションソフトウェアの起動・停止・監視などを含めた制御を行う。アプリケーションプログラムが動作するにあたり、ネットワーク上の他サーバやデータベースとのやり取りなど、普遍的で面倒な手続きを要するものがある。これらとのやり取りの手順や管理をその種別単位にまとめた、ようはライブラリないし(広義の)フレームワーク、なのであるが、機能管理パッケージソフトウェアなどとして売る際にそれらしい名前として付けられた語が「ミドルウェア」である。企業システムや社会インフラシステムなどのエンタープライズ領域のシステム構築では、分散されたソフトウェアやアプリケーションソフトウェア間のデータのやり取りなどを司る。ミドルウェアとしては、それぞれの管理分野の専用ソフトウェアが用いられる事が多い。カスタマイズの幅も大きく、それぞれのシステム特性に合わせた最適化設定が必要となっている。最近のシステム構築においては、オペレーティングシステムとこのミドルウェアをシステムプラットフォーム(またはシステム基盤と呼ぶ)としてひとつの管理単位として定義し、専用のエンジニア/ITコンサルタントに設計構築を依頼する事が多い。なお、以上では全く説明していないが、個人レベルなどで使用されるようなミドルウェアも数多い。1960年代後半にはIMSなどのデータベース管理システムやトランザクションモニターが登場した。これらは主にメインフレームやミニコンピュータを中心に発達し、特に重要な基幹業務の性能・信頼性確保などのために使用された。1990年代にダウンサイジングの潮流により分散システムを中心としたシステムが普及すると、ミドルウェアの使用も一般化した。特にUNIXやWindowsなどのOSは標準ではごく単純なファイルシステムや管理権限設定しか持っていないことや、標準化の潮流もあり、ミドルウェアを併用したシステム構築が普及した。以上のようないわゆるエンタープライズっぽい話の場合とは全く別であるが、リソースの制限が厳しいいわゆる組込みシステムでは、オペレーティングシステムのコア部分(「リアルタイムカーネル」などと呼ばれる)には、コアとして最低限必要な機能のみを持たせ(いわゆるマイクロカーネルの発想に近い)、対象ごとに必要性が異なる機能は任意の組合わせで追加できるオプションモジュールとするような構成のものがある。それらのモジュールを「ミドルウェア」と呼んでいることがある。
出典:wikipedia
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