内侍司(ないしのつかさ)は、日本の律令官制における役所の一つ。令によって定められた後宮十二司の一つであり、女官のみによって構成される。内侍司の女官は天皇に近侍し、奏請と伝宣(内侍宣)、宮中の礼式等を司った。天皇の秘書役とも言うべき重要な役職で、学問・礼法に通じた有能な女性が多く任命されたようである。三種の神器のひとつ・八咫鏡を模した神鏡が温明殿(内侍所)に安置されており、この神鏡を守護捧持するのも内侍司の女官の役目である。故に神鏡を「内侍所」とも呼ぶ。内侍司の女官は、令の規定ではさほどの地位を与えられていなかった。しかし時代が下るにつれ職掌の重要性が増し、平城天皇の大同2年(807年)には大幅に相当する位が引き上げられ、薬子の変の遠因ともなった。平安時代半ば以降、後宮十二司の組織が再編され、事実上内侍司が唯一の後宮官司となる。また、長官の尚侍は皇妃に準ずる扱いを受けるようになり、また次官の典侍も天皇の侍妾としての性格を備えていることが多かった。
出典:wikipedia
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