やり込み(やりこみ)とは、コンピュータゲームにおいて、普通にクリアする(終了させる)目的から外れ、ある分野を徹底的に極めることである。やり込み要素は公式としてゲームソフト内に用意される場合や、Xbox Liveの実績やPlayStationのトロフィーといった形で共有化されることもある。やり込みの例には、次のようなものがある。一定の結果を出すと報酬がもらえることもある。敢えて特定の制限(多くの場合、プレイヤーにとって不利となるもの)を加えてプレイする。特定のアイテムや技術、キャラクターなどの使用を自主的に禁止するプレイは「○○封印」のように表現されることもある。RPG(ロールプレイングゲーム)などでは、上記に加えて、次に挙げるようなやり込み方法がある。ゲームの煽り文句などで「やり込み要素が多い」と表現される場合、主にこちらを指すことが多い。MMORPGにおけるやり込みもこの部類に入る。ゲーム内表記の時間でクリアまでの時間を競う。元々はモータースポーツのレースの用語で、コンピュータゲームにおけるこのような用法はそれが転じた和製英語である。本来の英語では(スピードラン)と呼ぶ。最近ではソフト自体に「タイムアタックモード」「タイムトライアルモード」や、タイムアタック専用のステージなどが組み込まれているものもある。レースゲームでは、本編中に出てくるコースを1台で走行しベストレコードを目指すためだけのモード(英語では(タイムトライアル)とも呼ぶ)が存在する場合もある。RPGやアクションゲームなどでは、ゲームクリア(または、最終ボス直前のセーブデータ)までのプレイ時間の短さを競うことが「タイムアタック」と呼ばれる場合が多い。これとは別に、プレイ開始(電源投入)からゲームクリア(基準はゲームによってまちまち)までの実時間で競うものは「リアルタイムアタック(RTA)」と呼ばれ、前者とは区別される。計測範囲は多少変わることもあるが、主にプレイ時間が表示されないゲームでTAの代わりとして、自らストップウォッチなどを用いて行われていた。この言葉自体は2000年に「極限攻略研究会」が創り出し、以降は『ドラゴンクエストシリーズ』などのやり込みを主に発展した。現在はニコニコ動画やTwitch、YouTubeなどの動画配信サイトで多くのRTA配信を見ることが出来る。海外ではというコミュニティが存在し、毎年ホリデーシーズンとサマーシーズンの2回、RTAをもとにしたGamesDoneQuickと呼ばれるチャリティーイベントを行っており、2015年1月のイベントでは150万ドル以上もの寄付を集めている。ドラゴンクエストシリーズなどのRPGでタイムアタックに挑戦しようとすれば必然的にキャラクターのレベルや装備は最低限のものになる。ここではタイムの短縮とプレイの安定はトレードオフ関係にある。記録を追求するTAプレイヤーはアイテムの場所、モンスターのステータス、最適なパーティー構成、ルート、プログラム内の乱数など当該ゲームに関するあらゆる事象を理解する必要がある。その中にはいわゆるバグ技も含まれるが、バグ技の使用で記録が認められるかどうかはそれぞれのRTAコミュニティーのルールによるところである(バグあり/なしで別々に記録する場合もある)。RTAの成熟によって新たな時間短縮テクニックが見出され、記録の大幅更新が起こることもある(DARK SOULSにおける弓と火炎壷を用いた混沌の苗床ショートカットなど)。「ファミ通」などのゲーム雑誌が読者からやりこみを募集し、投稿されたやり込みを特集し掲載することがある。さらにこれらのプレイから厳選してビデオやDVDなどに収録し販売している。ゲーム攻略本では、ライター自らがそのゲームのやり込みを掲載することも多い。いずれのケースにおいても、深刻なネタバレ(隠しボスなど)を含むやり込みは公表されないか、大部分が伏せられる例が多い。「ファミ通」では「やりこみゲーム大賞」という応募企画が幾度も開催されている。(第1回の結果発表はファミコン通信92年2月7日号掲載)
出典:wikipedia
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