『四十七人の刺客』(しじゅうしちにんのしかく)は、池宮彰一郎の時代小説。また、それを原作とした1994年東宝製作の時代劇映画。赤穂浪士討ち入りに至るまでを、主君への忠義といった要素を排して、大石ら赤穂浪士と吉良家・上杉家との謀略戦として描いている。1992年に新潮社から書き下ろしで単行本が刊行された。のち、新潮文庫版、角川文庫版が刊行されている。「日本映画誕生100周年記念作品」として、東宝の威信を賭けた作品であった。己の権勢を誇示するために浅野内匠頭に切腹を命じ、赤穂藩を取り潰した幕府を仇討ちによって、その面目を叩き潰そうと目論む大石内蔵助。吉良上野介をそれから守る事によって幕府の権勢を維持しようとする米沢藩江戸家老・色部又四郎。この2人の謀略戦と大石と一文字屋の娘・かるとの恋を中心にした『忠臣蔵』(赤穂事件)を描いている。本作では、『忠臣蔵』で定番とされてきた江戸城松の廊下での刃傷事件の描写は省略されている。また、浅野が吉良を斬り付けた理由は最後まで謎とされた。そのことが、それまでの『忠臣蔵』とは違ったリアリティをこの作品に持たせている。一方で、吉良邸内に迷路があったり、庭に障害物競走を想像させる水の溜まった溝があったりと、歴史考証に疑問を感じさせる部分がある、原作に描かれている大部分を省略している等、批判的な意見もある。なお、脚本には原作者の池宮も参加している(池上金男名義)。主演の高倉健にとっては、1968年の『祇園祭』(松竹)以来、かつ生涯最後の時代劇作品である。
出典:wikipedia
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