『KAMAKURA』(カマクラ)は、サザンオールスターズの8枚目のオリジナルアルバム。1985年9月14日発売。発売元はタイシタレーベル。ジャケット表記など、公式にも『kamakura』として表記されることがある。後に1989年6月25日、1998年5月22日、2008年12月3日の計3回再発売されている。2枚組のオリジナル・アルバム。「国民待望の2枚組」という触れ込みで発売され、CMには明石家さんまが出演した。さんまは、サザンの楽曲「メロディ (Melody)」を口パクで歌っており、そのCMを見た人のほとんどが「メロディ (Melody)」をさんまの歌だと思っていた、という逸話は有名であり、さんまの持ちネタの1つでもある。また、彼はこの後サザン活動休止中の企画盤『バラッド2 '83〜'86』のCMにも出演した。本作のCMは、2004年にDVD『ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)』に収録されている。総レコーディング時間は1800時間を費やしたとも言われ、メンバーも「セミが鳴いているときにレコーディングしていると思って外に出たら雪が降っていた」、「雪が降っているときにレコーディングしていると思って外に出たら町中の人はタンクトップを着ていた」と冗談交じりに語っている。本作は当初は1枚だけで7月頃の発売を予定していたが、8月の予定に延期されると同時に2枚組のアルバムとして発売という形になったが、その予定にも間に合わず9月リリースへと延期されたという。これはレコーディングの前後に関口和之と桑田の間で確執が起こり、一時はバンド解散の危機に陥ったため、持てる楽曲をすべて投入する方針となったためと言われる。2人の仲を取り成し、空中分解しそうなバンドを辛うじて繋ぎ止めたのは、後に脱退する大森隆志であった。音楽的には、当時出始めたサンプラーやデジタル・シンセサイザー、ドラムマシンなどが多く使用され、サウンド的に「かなり実験的であった」と後のインタビューで語られている。また桑田によると、実際に灰皿を叩いた音なども使われているとのこと。これら電子楽器やプログラミングの担当として、YMOのアシスタントを務めた藤井丈司が参加している。本作発表以降、バンド活動は休止状態となり、桑田のKUWATA BAND等、各メンバーはソロ活動に移行する。発売後ステッカーや1986年度のカレンダーなどとセットになった『KAMAKURA-BOX』も発売されている。1998年の再発盤の初回限定盤は、オリジナルLP復刻ジャケット(いわゆる紙ジャケット)仕様で、当時テレビ朝日アナウンサーの辻よしなりによるライナーノーツが封入されている。本作は95.3万枚(オリコン調べ)を売り上げた(再発、同発のCDなども含む)。ビクター発表によると150万枚。また、オリコンCDチャートで初の週間売上1万枚(組)を記録した作品でもある。
出典:wikipedia
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