アメリカ太平洋軍(アメリカたいへいようぐん、英語:United States Pacific Command、略称:USPACOM)は、アメリカ合衆国軍が有する9個の統合軍のうちの一つ。統合軍の中でも最も古くから存在しており、兵員はおよそ30万人。ハワイ州・オアフ島の海兵隊キャンプ・H・M・スミスに司令部を置く。太平洋軍の指揮は、太平洋軍司令官(略称:CDRUSPACOM)がこれを行う。太平洋軍司令官には代々海軍大将が就任しており、太平洋軍の担当地域内で活動するアメリカ合衆国軍の各種部隊に対して最上位の軍事指揮権を持つ。太平洋軍司令官よりも上位の指揮権を持つのは、アメリカ軍の最高司令官である合衆国大統領、および統合参謀本部の助言を受けた国防長官の2人のみである。現任司令官はハリー・B・ハリス・ジュニア海軍大将(2015年5月29日 - )。アメリカ太平洋軍の主な戦力は太平洋陸軍、太平洋海兵隊、海軍太平洋艦隊、太平洋空軍であり、いずれの司令部もホノルルにある。また各構成部隊は担当区域内全域に駐留している。元来は陸海空の三軍が独立していたが、2000年代に統合軍化され現在の形になった。担当エリアは、適時見直しが行われているが、概ね太平洋・インド洋方面であり、オセアニア・東アジア・南アジアである。担当エリア内における同盟国(安全保障条約締結国)として、フィリピン(米比相互防衛条約 1952年締結)、オーストラリア及びニュージーランド(太平洋安全保障条約 1952年締結)、韓国(米韓相互防衛条約 1954年締結)、日本(日米安全保障条約 1960年締結)がある。これに加えて、アメリカ太平洋軍の担当地域には中華民国が含まれており、その防衛に関する事が台湾関係法により定められている。更に、東南アジア集団防衛条約(マニラ条約)に基づく東南アジア条約機構は1977年に解体されたものの、条約自体は今もなお廃止されておらず、アメリカ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、およびフィリピンの間の同盟関係となっている。アメリカの貿易総額の35%がアメリカ太平洋軍の担当地域内に属しており、1998年の時点で5480億ドル以上にのぼる。またアメリカ太平洋軍は、その担当区域内にある中華人民共和国、インド、ロシア、北朝鮮といった世界有数の軍事力を保有する国家を監視している。アメリカ太平洋軍は陸軍、海軍、空軍、および海兵隊に属する約30万人の軍人を擁する統合軍である(これはアメリカ合衆国の全軍の現役兵力の約20%に相当する)。これらの軍は前進配備(約10万人)、前進基地、そして米国本土基地の3種類に分かれている。United State Pacific Command(公式サイト)
出典:wikipedia
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