『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(ウルトラマンティガ ザ・ファイナル・オデッセイ)は円谷プロダクション製作の特撮映画。2000年3月11日全国松竹系で公開された。キャッチコピーは「光か闇か?! 3000万年ティガ伝説、ついに完結!!」テレビシリーズ『ウルトラマンティガ』の完結編であり、20世紀最後に制作されたウルトラシリーズの映画作品で、『ウルトラマンダイナ』の前日談でもある劇場版。ティガを巡る光の巨人伝説の核心や、テレビシリーズでは明確に語られなかったイルマとユザレの関係、『ウルトラマンダイナ』第49話で語られた「F計画」や封印される経緯などを描いた。本作は『ウルトラマンダイナ』の後番組である『ウルトラマンガイア』のテレビシリーズ終了後に製作・公開されたが、その理由は、V6がパーソナリティを務めるラジオ番組に出演した当時円谷プロダクション社長の円谷一夫のコメントによると、「TVシリーズ終了後も『ティガ』人気は根強かったが、主演の長野博がTVシリーズ放映中からスケジュールが多忙であったため、ティガを主役とした劇場版を並行して製作できなかったため」とのことである。『ティガ』終了後にはファンによる嘆願書も提出されており、円谷も『ダイナ』放映中のインタビューで制作への意欲を語っていた。平成ウルトラシリーズの映画としては初めて同時上映作品がなく、単独での公開となった。これは対象年齢を高めに設定したことと、これまでの作品の分析により無理にサブプログラムを作るよりその分の予算をメインプログラムに割いたほうが有効であるという判断がなされたためである。本作でのティガの声はテレビシリーズで担当していた真地勇志に代わり、主役である長野博が務め、冒頭のテレビシリーズのティガの戦いのダイジェストシーンや回想シーンでも長野に差し替えられており、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でも長野が担当している。また、ユザレ役もテレビシリーズでは長内美那子が担当していたが、本作ではイルマ役の高樹澪が担当しており、作中では後にスーパーGUTS隊員となる人物が登場している。これは前々作『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』で旧GUTS隊員が再会という形で登場したのとは対照的であり、スーパーGUTS隊員となる人物が登場が登場する際、『ダイナ』本編のアレンジBGMが使用されている。また当初、ミドリカワ・マイ役の山田まりやは登場予定がなかったが、山田がスタッフに直談判したことにより、急遽追加シーンが撮影された。グリッターティガが最強の敵ガタノゾーアとの戦いに勝利してから2年が経過した2012年、ダイゴとレナは結婚を目前にし、平和な時をすごしていた。そんな中、超古代遺跡ルルイエに調査に向かったGUTSのイルマ隊長とサエキ隊長ほかTPCの隊員たちは遺跡の中でティガと同じく石像と化した巨人の像を3体発見する。この謎の3体の石像に対し、上層部は運び出すことを計画していた。計画に反対するイルマ隊長はこの場所を爆破して封印しようとするが、サエキ隊長に断固反対され武器などを没収されてしまう。その時、3体の石像の封印が解けて他のTPC隊員を次々と襲った。その混乱で気を失ったイルマ隊長は地球星警備団のユザレの能力を発揮して巨人たちをルルイエの中に閉じ込めることに成功した。イルマ隊長の消息が途絶えてから2日、隊長の安否を探索するためにルルイエに向かったムナカタ、シンジョウ、ホリイ。そこで目にしたのは調査隊に化けていた超古代怨念翼獣シビトゾイガー。大量のシビトゾイガーの前に、一時撤退せざるを得なくなる一行。一方、ダイゴの前には闇の巨人「カミーラ」が現われる。彼女はダイゴを幻影で責め立て、3千万年前にユザレに導かれる以前は、ティガもまた闇の巨人の仲間だったことを教える。そして、ティガの本質は闇であると告げてその場を去る。彼らの本当の目的はティガの闇の力でユザレの結界を解こうというものだった。ダイゴは人間として囚われの身になった隊長を救い出そうと決意する。そして彼は再び、ウルトラマンティガとして戦いへと赴いた。光の巨人が闇の力に取り込まれた存在。超古代の文明を滅ぼした巨人達。ダーラム、ヒュドラ、カミーラ、そして闇の最強戦士ティガの4体の闇の巨人は、多くの戦士達を葬り、地上の文明を破壊しつくしてきたが、ティガがユザレとの邂逅で光の巨人に再帰。ティガと敵対した3体の巨人はティガによりルルイエに封印されていた。超古代遺跡ルルイエから復活した闇の巨人の一人であり、かつてのティガの恋人。変身する時は、金色のスパークレンスを使う。闇の三巨人のリーダー格で頭が切れる策略家。必殺技は右腕から放つ氷の鞭「カミーラウィップ」と氷剣「アイゾード」。他にも、素手で敵の攻撃を防御する「プロケアテクト」(劇中未使用)、人間体時は電撃を使い、これでユザレのタイムカプセルを破壊し、イルマ隊長すら跳ね飛ばした。また、空中浮遊能力も用いる他に幻覚を見せる等様々な特殊能力を持つ。かつて自分が愛した闇のティガ(ティガダーク)をよみがえらせるべく、ダイブハンガー内に他の2巨人とともに現れ、ダイゴに闇のスパークレンス(ブラックスパークレンス)を手渡す。そしてダイゴにテレパシーで破滅のメッセージを伝え、ルルイエへといざなうが、彼女の意と反して、ダイゴは正義の心を持ったままティガダークへと変身した。ティガに他の2巨人が倒され、ティガが段々光を取り戻していく中、自らも変身してティガと対峙する。その戦いの中、ついにティガが完全に光を取り戻し、更に今のティガには愛すべきものがいると分かり、彼女の憎しみは頂点に達し、ルルイエ上空においてデモンゾーアへと変貌する。一度はティガを倒すものの、完全に朽ち果てたと思われた巨人たちが光を与えた為にティガは復活し、敗北。「光、私も欲しかった」と言い残し、かつて自らが愛したティガ(ダイゴ)の手の中で、静かに息を引き取った。ティガ、ダイナ、ガイアの三人組に対抗する為、何時もの様にヒュドラ、ダーラムとタッグを組む。マノン星人やチャリジャがティガ達の邪魔をしたため、ティガが自分達の仲間に復帰すると勘違いを起こした。最終的には他の4人と共に倒されるが、死ぬ寸前に仲間に復帰すると思った時は嬉しかったと告げる。ルルイエから復活した闇の巨人の一人。ルルイエ遺跡の地底湖でティガダークと戦った。粗暴で寡黙な性格。人間体でも片手でダイゴの首を掴んで持ち上げ、そのままクレーンのフックに引っ掛けて吊るしてしまうほどの怪力の持ち主。全身の筋肉がとても硬い上に鋼の鎧を身に付けており、本能のまま考えるより先に敵を攻撃する。獰猛な動物のように狙った獲物に襲い掛かる。闇の巨人として行動を共にしていた頃のティガとは、仲がよかったらしくティガことダイゴに対して口癖は「マイ フレンド」(3人の中で唯一、時々英語を交えて喋る)。得意技は相手の両足を掴んで持ち上げたり腕を掴んで背負い投げを浴びせたりする投げ技の「ダーラムホイップ」と泥に埋まった相手の体に飛び掛かり全体重をかけて更に深く地中にめり込ませ、行動不能にする「スクイッダー」、硬い岩石をも砕くほどの回し蹴りや飛び蹴りの「ラムースキック」、連続超怪力パンチの「ダーラメッタ」、パンチ技の「ダガーム」。パワーを活かしたシンプルな怪力戦が得意であるが、地面等を一時的に液化しすり抜ける特殊な能力を持つ、また自身に有利な地形にする為かティガを海中に引きずり込んでいる為水中戦が得意である模様。必殺技は右腕を地面に突き立てて拳から放つ、地を走る炎の衝撃波「ファイアマグナム」。また、踵落としや両膝落としや締め技も得意とするだけでなく、巨大な石柱を持ち上げ、投げ付けてくることもある。最後はファイアマグナムを光に変えて吸収したティガトルネードのデラシウム光流で粉砕された。ルルイエから復活した闇の巨人の一人。夢幻空間「ルマージョン」を作り出し、そこでティガトルネードと戦った。爬虫類のように冷酷な性格。空中戦が得意で俊敏な動きで相手を翻弄する。人間体でもその残忍な気質と素早さを誇る。その姿ではモヒカン頭が特徴。また、スピードキックが上手い。攻撃を仕掛ける際は常に不気味なポーズを取ることがあり、体内には冷血な血が流れているともされている。闇の巨人だった頃のティガとは、恋仲だったカミーラや親友だったダーラムと違い、行動こそ共にしていたが内心ではティガの事を嫌っていたようである(他の二人と比べて、ティガ(=ダイゴ)を積極的に攻撃する他、ティガを「裏切り者」と誹る)。得意技は飛行しながら敵に襲い掛かり、パンチやチョップを打ち込む奇襲戦法「空中殺法」、マッハ7で飛行しながらの急降下飛び蹴り「ジャノック」、右手首の武器「ドラフォーク」から放つ青い破壊光弾「バルテスター」。必殺技は右腕から放つ猛烈な突風「ヒューガスト」。1発目繰り出したときはティガに避けられ、2発目はイルマ隊長が引き起こした爆弾の爆発でルマージョンを破られてしまうと同時にその爆風で吹き飛ばされてしまい、失敗に終わる。それでも3発目でようやく命中させたが、ヒューガストを光に変えて吸収したティガブラストのランバルト光弾で粉砕された。朽ち果てた巨人の石像の中にウルトラマンA、ウルトラマン80やウルトラマンアグル、ウルトラマングレート、ウルトラマンパワード等にそっくりな石像がある。また、巨人同士の戦闘場面ではウルトラマンダイナに酷似した巨人も確認できる。これらはダイナの各タイプのスーツに装飾を付けて改造したものである。劇中ではダイゴの夢の中で怪獣や宇宙人などの侵略者から守ってきた巨人達が突如勢力争いを起こし、そこを闇の巨人に一掃されて文明と共に滅び去ったという客観的な描写しか語られなかったが、詳しい真相がパンフレットで明かされた。栄華を誇っていた超古代の都。そこは理想郷(ユートピア)であり、人々は未来永劫の繁栄を信じ、何の不安もなく日々を生きていた。そこへある日「闇」が来訪し、恐ろしい怪獣たちを生み出し、人々に恐怖と絶望を与えた。しかし、その脅威の中に「光」が人々の前に降臨。「光」は戦士たちを選び、戦士たちと同化することで光の巨人へと変身する。「光」は人々に勇気と希望を与え、怪獣を次々と倒すのだった。「光」は人々に力を授けて平和を取り戻した後、宇宙へと旅立っていった。ところが、戦士と同化した光の巨人達は次第に二つの勢力を生み出していき、遂には光の巨人同士の内紛にまで発展する様になる。激化する戦争の中で、光の巨人達が心に潜む「闇」により闇の巨人へと変貌し、次々と光の巨人達に強襲し、文明を破壊し始める。光の巨人は闇の巨人に立ち向かったが、光の巨人は内紛で多くが疲弊しており、強大なパワーの前には成すすべもなく、多くの巨人と文明都市が次々と崩れ去ってしまう。しかし4巨人のうち、ティガ(ダーク)がユザレと関わり正義の心と光の巨人の姿を取り戻し、残りの闇の3巨人との戦いに勝利しルルイエへと封印する。戦いの果てに闇の脅威は去り戦いは終結したが、超古代文明は滅亡した。ティガを含め僅かな巨人等が生き残り、未来の人類に希望を託してその力を人の遺伝子の奥に刷り込んで永い眠りについた。再び同じ悲劇が繰り返さないことを願って。
出典:wikipedia
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