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M60機関銃

M60機関銃(M60 Machine Gun)は、アメリカ合衆国の機関銃である。1950年代後半からアメリカ軍の代表的な汎用機関銃として、ベトナム戦争を始めとして多くの実戦で使用された。M60は、M16よりも大口径の銃弾を、高い発射速度で長射程に発射することができ、長距離戦闘でも近接戦でも、攻撃にも防御にも有効な兵器で、分隊支援火器として戦術に多様な形で組み込むことができる。ベトナム戦争を始め、多くの記録や小説、映画や映像などに登場する。現在のアメリカ軍においては後継機種に置き換えられつつあるが、いまだ様々な用途で残っている。オーストラリアなどいくつかの国では現在も使用されており、生産も継続している。アメリカ陸軍は、軽機関銃の開発が立ち遅れ、歩兵分隊単体の火力においては各国に劣っていた。M60の開発は、新型7.62mm軽機関銃(lighter 7.62 mm machine gun)として、1940年代の後半から始まった。設計には、それ以前の優れた武器のものを積極的に取り入れ、独自の改良を加えた。具体的には次の事項のようなものである。また、M60はガスオペレーション方式を採用しているが、これはFG42を参考にしたと言われている。また、ある資料ではルイス軽機関銃の機構を借りたものとも言われている。部隊配備は1957年より開始された。M60は、7.62x51mm NATO弾を使用するガス圧作動、空冷、ベルト給弾方式の機関銃であり、オープンボルト位置から薬室にNATO弾を装填する。弾薬は、金属製分割式リンクで連結された100発単位のベルトで給弾される。また、機関部左側面に装着する弾薬ボックスが存在し、一人で移動しながらの射撃などではほぼ必須である。他の武器と同様、立射、膝射、腰だめ射撃ができるが、M60は重く、支持架なしでの射撃は照準が難しい。最も使用効果が高いのは二脚を使用した伏射か、三脚に載せて3-5発までのバースト射撃を行った場合である。オプションの三脚を使用した場合、1,100mが有効射程となる。また、標準装備の二脚を使用した場合では800mが有効射程に、点標的に対しては600m、移動する標的に対しては200mが有効射程となる。アメリカ海兵隊の方針では、銃手が熟練している場合、M60やそれと同等クラスの武器は面射撃や制圧射撃で1,500mが有効射程とされている。全長に渡って直線的な設計は操作ロッドとバッファが銃床まで直接後退し、全長を短くすることに成功している。大きなグリップは腰の位置で持ち運ぶのに非常に便利である。また、実弾を工具代わりに使って分解できる。二脚には放熱板が付属し、折り畳んだ状態で銃身の空冷フィンの代用となる。M60は、アバディーン試験場でテストされた時には極めて有効な兵器と評価された。しかし、すぐに投入された東南アジアのジャングルでは、初期型はすぐに数々の問題点を露呈した。重さ自体が問題だったという批判も少なくないが、同時代の7.62mm機関銃の中では最も軽く、代替品のM240より軽いほどである。本銃の評価は良いものから悪いものまで幅広いが、ガスオペレーションシステムの複雑さに起因する信頼性の低さは、この銃に関する共通の批判であった。ベトナムの実戦部隊からの最も一般的な苦情は、M60は信頼性が低く、特に伏射して汚れた時にジャム(弾詰まり)を起こしたり、他の動作不良を起こしたりすることであった。M60の機関部は複雑で、砂埃で即座に動作が停止してしまう傾向がある。このことは、イスラエル国防軍がM60を不採用とした最も重要な理由の一つとなった。特に汚れが酷い時には、空薬莢の排出ジャムを起こしがちで、たいていは空薬莢のリムを引き剥がさなければならない。この処置には時間がかかった。また、ジャングルでない普通の状態でも、数千発を発射するとしばしば弾詰まりを起こした。これは、実戦においては非常に深刻な問題である。ベトナム戦争時のM60の写真には、レーションの丸い空き缶を給弾トレイの脇に括りつけている物が良く見られるが、これは、弾帯の流れ込みをスムーズにするための現地での工夫だった。また、この機関銃は、M1918 ブローニング自動小銃(BAR)よりも清掃とメンテナンスが難しかった。安全装置(セーフティ)は扱いが厄介で、他の銃では発射準備時にセーフティを下に移動させるが、本銃では上に移動させるようになっており、M16やM1911A1に慣れた兵士には誤操作の原因となった。また、バレル・ラッチ機構(小レバーを前後に回す)は、射手の装備に引っかかり、ラッチが閉鎖せず、バレルが脱落するという結果を引き起こしがちであった。このレバー機構の回転軸には、押して解除できるロックボタンが追加された。しかし、レバー機構そのものは未だに残っており、この銃が制式採用されてから60年間経った今でもこの問題は再発している。グリップとトリガーのアセンブリは、他の設計でよくある取り外し可能ピンではなく、壊れやすい板バネクリップで取り付けられている。このクリップは、最初に試験場で試験された時に、壊れやすいことを指摘されたことが知られている。戦地でのM60は粘着テープやケーブル結束タイが付いているのが時々見受けられるが、これは、クリップが壊れたために現地部隊が取り付けたものである。初期のM60における最も深刻で致命的な部品は、レシーバー・カバーと給弾トレイである。これらはプレス加工された薄い鉄板で、容易に歪んだり破損した。強化部品が供給されるようになったのは1970年代初期である。さらに、初期のM60では部品の軽量化のため、ドライビング・スプリング・ガイドとオペレーティング・ロッドが細すぎ、また、ピストン・ヘッドの後ろにあるガス・ピストンは非常に小さく、いずれも脆弱で破損しやすかった。しかし、1970年代には強化部品に変更され、緩慢ながら代替されていった。銃身下のガス・シリンダーの栓が緩みやすく、射撃中に外れて飛んでしまう事も多発したため、現地部隊では脱落、紛失防止として針金を巻いて固定する予防策が流行した。他のいくつかのバージョンのM60における問題として、FN MAGやPK、ラインメタルMG3など銃身が交換可能な7.62mm汎用機関銃の二脚がガス・シリンダーまたは銃身覆いに取り付けられていたのに対してM60では銃身に付けられていた。これは、命中精度に影響するので、のちに強化銃身に変更された。アメリカ海兵隊の大部分の部隊ではM60を信頼せず、代用にいったん制式から外されたブローニング自動小銃(BAR)を1967年-1968年まで公式に使い続けていた。1980年代半ばには海兵隊仕様のM60も8.61kgに軽量化されて、わずかながら信頼性の改良を含む設計が施されたM60E3が支給された。しかしながら、部隊からはすぐに銃身の過熱について苦情が出た。これは、他のM60と共通の問題である。これまでは銃身交換のタイミングが200発の持続発射だったところ、M60E3の軽量銃身は100発の持続発射で交換しなければならない。M60では銃身側に取り扱い用のハンドルがなく、耐熱手袋が必要である。また銃身には二脚が付属しているため、三脚を使わない限り、銃身交換作業の際には銃本体を手で支えるか、地面に横たえねばならない。しかし、M60E3では二脚が銃本体側へ、またハンドルが銃身後部へ移されたので、ハンドルを使って耐熱手袋無しに銃身を交換することができる。この機関銃のM249軽機関銃への更新は1980年代から始まった。また、1991年に制式採用されたM240機関銃(FN MAGのライセンス生産品)への交換が20世紀の終わり頃から始まった。M240はM60よりはるかに重いが、その高い信頼性から重用されている。しかしながら、多数のM60がアメリカ陸軍予備役部隊と州兵部隊で使われ続け、また、米軍特殊部隊において7.62mm機関銃として1990年代の終わり頃まで、さらに、SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)によって1990年代から最近まで使われ続けた。また、航空機、艦船やヘリ用ドアガンとしても配備が継続されているが、耐用年限到達に伴い、M240の各バージョンに段階的に更新されている。最終的には、残存するM60と現役のM240は双方とも、新開発の軽量型7.62mm機関銃と代替予定となっている。M60シリーズは、多様な弾薬を発射することができる。最も一般的なのがM61徹甲弾(AP弾)、M62曳光弾、M80通常弾、そして、M63模擬弾とM82空包である。弾芯がタングステンでできた新しいM993徹甲弾もM60で使用することができるが、部隊にはかなり後まで支給されなかった。空包を連射で発射する場合には発射速度に応じてM13またはM13A1空包アダプター(Blank Firing Adapter=BFA)を取り付ける必要がある。これらの弾薬は、すべてNATO標準の金属製分割リンクで供給される。M60の標準的な戦闘時の弾薬配列は、4発のM80通常弾に対して1発のM62曳光弾である。4:1の配置は射手が標的に対し「着弾を歩かせる」ことを可能とする。しかし、曳光弾は通常弾と重量が異なるため、必ずしも同じ弾道を描くとは限らない。曳光弾は最短300mで燃え尽きてしまうため、曳光弾が見えなくなるはるか先の800mを超える範囲に通常弾が着弾していることがある。この問題は7.62mm、およびこれより小さい口径(5.56mmを使用するM249軽機関銃など)では共通の問題である。歩兵分隊では基本的に、一丁あたり600-900発を携帯する。これは、およそ2分間弱の連続射撃ができる弾数である。一人よりも射手と弾薬手の二人で運用した方が効果が高いが、人員の関係で分隊でいちばん体格のよい者が機関銃手に任命され、本銃と弾薬を携行した。映画にみられる弾帯を体に巻きつける方法は、リンクのねじれなどが頻発し、実用的でなかった。弾薬一覧これらはM13 リンクで連結される。リンクは射撃後に自動的に分解され、空薬莢とともに排出される。M60は、初期の設計に由来する問題を改善しながら長期に亘って生産されたため、多数の派生型が存在する。別に、ヘリと戦車搭載用に開発された二つのバージョン(M60CとM60D)がある。基本型。1950年代の終わりにアメリカ陸軍で制式化された。この時点では、歩兵用途のみ想定されていた。1950年代のT161(特にT161E3)とT52の競作の結果、T161が採用された。両方とも同様の給弾機構とガス・オペレーションシステムを採用していたが、T161の方がより量産に適していると判断された。M60E1は、M60基本型の最初のバージョンである。主な変更点は、ガス・シリンダーと銃身、二脚の接続方式で、基本型ではこれらはすべて接続されていた。いくつかの資料では、M60E1は制式採用されなかったと記述しているが、異なる記述の資料もある。M60E1自体は量産に組み入れられなかったものの、その後のバージョンに影響を与えている。また、1966年からは、M60E1のいくつかの改良点に基づいてM60が改修されている。もう一つの大きな変更点は、二脚の取り付け位置が(M60E3のように)バレルでなくガス・チューブに移されたことである。E3/E4のような、前方の垂直グリップは取り付けられていない。M60E2は、同軸機銃など、装甲車両への取り付けを目的として開発され、M48A5やM60などのパットンシリーズ、韓国のK1戦車で使われた。主な変更点としては、外装の大幅な省略、銃床や銃把の取り外しなどである。発射指令は電気的に行うが、手動で引き金を引くバックアップも残されている。弾薬の供給にはメタルループ(金属で弾帯を誘導する部品)を使用している。銃身の下のガス・チューブは、バレルの長さに合わせて延長されており、車両の形状に合わせて外形が折り曲げられている。このバージョンは、1970年代の試験で平均故障間隔(MTBF)は1,669時間と判定されたが、これは、FN MAGよりも悪い数値であるため、1977年から同軸機銃はM240に置き換えられた。M60E3は、初期のM60の数々の問題点を解決したものとして、1986年頃から歩兵用火器として実戦配備された。これは、軽量で「改修された」バージョンとして、射手の負担を軽くする目的もあった。それまでの同シリーズとは異なり、数々の現代的な改良がなされている。しかしながら、これらは改良された点と同じぐらい問題を引き起こした。また、銃身が軽くなったが、この銃身では200発を連続射撃することは危険となった。このような連続射撃はすぐにオーバーヒートを引き起こし、銃を使用不能にしてしまう。しかし、複数の兵士は連続射撃が可能であると証言している。この銃身のライナーにステライト合金が使われたことが、このことを可能にしたと考えられる。これらの軽量化は銃自体の寿命も短くしてしまい、基本型よりも部品がすぐに摩耗・破損する傾向にあった。アメリカ陸軍とアメリカ海兵隊の大部分の部隊は、汎用機関銃としてM240に切り替えた。これは、M60E3より2.7kg重いが、特に使用環境が過酷な場合など、その頑丈さと信頼性からより好まれているようである。M60E3には、銃身が重いタイプと軽いタイプの、二つのタイプがある。M60E4は、M60E3のコンパクト版である。M60E3の短銃身版に見えるが、より多くの改良点が含まれている。このバージョンは、海軍ではMk.43 Mod0として制式化されているが、M60E4と同じものである。特徴としては、前方に垂直銃把(ピストルグリップ)が取り付けられ、より信頼性を上げたものである。1990年代、M60E4はアメリカ陸軍の歩兵用支援火器の次期トライアルで、M240E4と競合。M240E4はM60E4より重いが、試験により信頼性が確認され、M240E4が採用された。Mk.43 Mod1は、M60E4 (Mk.43 Mod0)の修正版で、より短い銃身と、垂直銃把の変更、レールの改良が行われている。M60Bは、短命に終わったバージョンで、1960年代に少数が配備された。ヘリコプターから射撃するために作られたが、どこにもマウントされていないため、射撃手が保持していなければならない。これはすぐにマウント版のM60Dに置き換えられた。基本型との違いは、二脚がないことと、銃床の形が異なることである。しかし、ピストルグリップはそのまま残されており、スペードグリップになっていない。M60Cは、M60基本型の航空機搭載型である。最も大きな違いは、M60Cでは電気的制御により遠隔操作で発射することと、そのために油圧による回転装置が組み込まれていることである。機長または副機長が、コックピットから制御することができる。空冷、ガスオペレーション、ベルトリンク給弾式である点は変わらない。これはM2、M6、M16火器システムに組み込まれた他、OH-13 スー、OH-23 レイブン、UH-1B イロコイ、OV-10 ブロンコに搭載された。M60Dは、ヘリコプターのドアガン仕様である。M60Cのようにコックピットから遠隔操作するのではなくドア部分にマウントされ、乗員が直接目視で射撃を行う。M60シリーズとほぼ共通であり、空冷、ガスオペレーション、ベルトリンク給弾式である。他のバージョンと異なる点としては、通常の引き金と肩当てグリップは外されて、押し金(発射ボタン)を装着した、両手で把握しながら撃つスペードグリップになっていること、照準が円形に変更されていること、メタルループなどにより給弾方式が改善されていることが挙げられる。空薬莢や分解したリンクがヘリの回転翼やエンジン吸気口に飛散しないよう、キャンバス・バッグ式のカートキャッチャーが付いている。本銃はヘリコプターだけでなく、ボートや車両にも取り付けることができる。M60Dは、次の機種で使われた。ACH-47Aを除き、基本的に両側のドアに取り付けられた。なお、サガミ・マウント(Sagami mount)は、相模原補給廠で製作されたためにこの名がある。セミオートマチック(連射不可能)にしたバージョンが、アメリカ国内で市販された。連射を不可能にするために、広範囲の箇所に修正が施された。アメリカ国内においては、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(BATFE)により、これらはベルト給弾式自動小銃として取り扱われる。しかしながら、州法や条例は適用対象となる。サコー社から軍用M60と、その部品について生産委託を受けたうち主要なメーカーはU.S.オードナンス社である。しかしながら、U.S.オードナンス社は、生産設備を軍用に優先使用し、民生版半自動M60の販売を2006年まで延期した。民間人向け半自動M60の価格は約8,000ドルである。多数の旧型フルオート版が市場に流通しているが、購入には多くの法的要件を満たさなければならない上に、費用が20,000-30,000ドル以上かかる。これは、アメリカにおける1986年以降の銃規制強化による。

出典:wikipedia

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