ヘロド系（ヘロドけい、"Herod Sire Line"）とは、父系と呼ばれるサラブレッドの血統表上の区分けのひとつである。バイアリーターク (Byerley Turk) を始祖とする。本来ならばバイアリーターク系とすべきであるが、現在のバイアリータークの父系に属する馬はすべてヘロド (Herod) の直系子孫であるためヘロド系と呼ばれている。ハイフライヤー系が大きな勢力を持っていた19世紀初頭にはヘロド＝ハイフライヤー系と呼ばれることもあった。 かつては非常に大きな勢力を持っていたが、今日では三大始祖の中で最も小さい父系となっている。現在残っているのはイギリスのアホヌーラ後継が中心で、ほかは勢力僅少。2015年の主要国における種牡馬ランキングでは、Compton Place1頭のみが英愛で44位にランクインした。なお、そのCompton Placeも有力な後継種牡馬を出せないまま2015年に死亡した。他にある程度まとまった種付け数を確保している種牡馬は3頭いる。英愛及び仏で繋養されているNotnowcatoとDunaden、Linngariで、Linngariはシャトル種牡馬として、Notnowcatoは障害競走用にある程度の需要がある。Dunadenはとても人気の出そうにない血統と競争成績であったが、現役時代の馬主の強力なバックアップにより初年度の交配相手を100頭近く集めた。これは英愛で供用されている非エクリプス系種牡馬としてはドリームアヘッド（マッチェム系）の146頭に次ぐ数字である。主要種牡馬と2015年の種付け頭数は以下となっている（カッコ内は供用国）

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