ルサールカ (、ルサウカ、、、、ルサルカ) は、スラヴ神話に登場する水の精霊。精霊というよりは幽霊のようなもので、や水の事故で死んだ女性、洗礼を受ける前に死んだ赤ん坊などがルサールカになるという。ルサルカ、とも表記されるが、その名前は、古代スラヴ人のルサーリイという祭りに由来し、豊穣神としての一面もあると言われている。古代のスラヴ人にとっては森・川・沼などは不安や疑惑と共に恐れられる地形であり、ルサールカに関する伝承・信仰はスラヴ人に共通して存在している。しかし、気候や地勢に合わせるようにその姿や性質が地方によって異なる。南ロシアではルサールカは素晴らしい美少女の姿をしているとされ、長い金髪を持ち、透けるような白い服に身を包んでいるともいわれている。一方、北ロシアのルサールカは、青白い顔をした醜い妖怪のような姿で、緑色の髪と緑色のぎらつく目を持ち、巨大な乳房を垂らしているとされる。また南ロシアではルサールカは妖艶で愛嬌もあるが、北ロシアでは嫉妬深く気まぐれ、且つ邪悪な性質と考えられていた。ルサールカは季節によって住み処を変え、冬は川に、夏は森の中やそこに開けた空き地に住んだ。死者の魂であるために、冬は冷たい水の底の暗がりに留まっており、季節が夏に向かうにつれて水温が高くなっていくと、死者達が住むとされる木の上に移るのである。そして森の中では、月の明るい夜に歌や踊りで人間の若い男を魅了することもあった。人はこの邪悪なニンフに魅了されると水の中に引きずり込まれ、そのまま見えなくなったとされている。同じく水の精霊であるヴォジャノーイの妻だとする説がある。ルサールカは地方によって呼称が異なることがあり、ドナウ河に周辺のスラヴ人からはしばしばヴィーラと呼ばれ、他の地方などではとも呼ばれる。ルサールカには、他にもチェルトヴカ(冗談女)、シュトヴカ(冗談悪魔)、レスコトゥーハ、ロスコトゥーハ(くすぐるもの)、キトカ/キトハ(誘拐者)といった呼称がある。ルサールカは、アントニン・ドヴォルザークによる歌劇『ルサルカ』や、アレクサンドル・ダルゴムイシスキーによる同じく歌劇『』の題材としても有名である。
出典:wikipedia
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