『ソル・フィース』 ("SOL-FEACE") は、ウルフチームが開発した横スクロールのシューティングゲーム。1990年11月22日にX68000で発売(5インチフロッピーディスク3枚)。翌1991年にメガCDに移植された。8方向移動とショットボタンで自機を操作。ステージ最後には大きなボスが登場し、撃破することで1ステージクリア。全7ステージの構成。5面以降のコンティニューは全て5面からの再開となる。X68000版は、ディスク3枚組の1枚をまるまるオープニングに使用。オープニングを見ない場合は、残りの2枚で起動できる。オープニングは手描きCGによるアニメーションになっており、パイロット2人が敵の猛攻を潜り抜け、1面ボスを撃破する内容になっている。テンポのよい音楽とのコラボレーションにより、爽快感溢れる仕上がりになっていた。また、ハードウェア的に回転などの処理を持っていないX68000でのソフトウェアによる回転を用いた多関節処理などは、売り文句でもあった。メガCD版は、アーネストエヴァンズ同様ROMカートリッジ版の企画がセガの要望からメガCD作品へと変わったという経緯があり、メガCDのハードウェアスペックのアピールのため、スプライトの回転拡大縮小機能を多用していると宣伝された。しかし、原作であるX68000もまた、回転機能を持たず、本ソフトウェアのエフェクトは、ソフトウェアによって実現されており、北米でリリースされたROMカートリッジ版でも同じプログラムを使用している為に回転拡大などの画面効果に差異はない。オープニングの追加、BGMのCD-DAでの収録など以外には、メガCDに特化した実装がされているわけではない。追加されたオープニングも、原作であるX68000のデモディスクともまったく異なるものである。自機は3つの砲を備えており、上下左右の移動に連動して自機上下の砲の角度が変化するのが特徴である。パワーアップアイテムを獲得する際に接触した方向の砲にアイテムが適用される。パワーアップアイテムは段階的に強くなるものではなく、威力は一定。出現場所がほぼ固定のため、パターン化することにより攻略を確立することが出来た。両翼に異なる武器を装備するアイディアは1986年のシルフィードに通じるものがある。アーケードシューティングからよりもパソコンシューティングからのアイディア流用が多いのが特徴。細かい実験的なアイデアが多数盛り込まれている。今でこそ曲射レーザーは一般的になっているが、家庭向けオリジナル作で実装したのはこの作品が初である。また、製作者はマイコンBASICマガジンへのゲームプログラム投稿の常連であるBug太郎である事も知られ、同誌では愛情ある紹介記事が書かれている。自機の当たり判定は小さくはないにも関わらず敵弾一撃でミスとなり、武器を全て失った状態でその場復帰となるため難易度は高いと言える。上下の接触ではミスにはならないとは言え、地形と敵と弾のコンビネーションで強制スクロールとなるステージが多く、また、4面等では背後から敵が迫り来るが、自分が逆を向けないなどの辛い場面も多かった。特に曲射レーザー(追尾型)など多彩な攻撃をしてくる6面のボスや7面は、極端に難易度が高く、多くのユーザーが挫折を味わった。 他のウルフチーム作品同様、桜庭統が担当。X68000版は、先に発売している、グラナダ、FZ戦記アクシス同様、内蔵のFM音源の他にMIDIに対応。ローランドのMT-32, CM-32LのLA音源のほかにCM-64(CM-32P)のPCM音源にも対応し、かなり完成度の高い作品に仕上がっている。ただMIDI音源のエンディング曲は内蔵のFM音源と比べてテンポのズレが生じ違和感がある。意図的なものなのか、不具合なのかは不明。メガCD版は、X68000版のMIDI音源(CM-64版)をベースによりグレードアップさせたものとなっている。しかしモノラル録音の上、ステージ1用BGMにはCDのプレス工程で紛れたと思しきノイズが入っており、加えてCD-DA部分にはBGMだけではなくSE(効果音)がミックスされているなど、サウンドトラックとして聴くにはかなり難がある。ただし、海外版(Sega-CD版)はCD-DAからSEが除去されており、サントラとしての鑑賞には全く問題はない。海外版の「SOL-DEACE」はROMカートリッジ形態で発売され、サウンドはX68000版を元にしたFM音源となっている。EggMusicブランドでサウンドトラックのオンライン販売が行われている。オンライン販売のみで、CD化はされていない。X68000版では、内蔵FM音源+ADPCM、MIDI(MT-32、CM-64)の両方の計3種、メガドライブ版ではメガCD版、海外版の「SOL-DEACE」の音源の計2種が収録されている。
出典:wikipedia
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