奈良そごう(ならそごう)は奈良県奈良市にかつて存在した百貨店。長屋王邸宅跡に建設され、開業前の発掘調査で5万点の木簡が出土した。そごうグループ第24号店として1989年(平成元年)10月2日開業、キャッチコピーは「奈良最大の都市型本格百貨店」であった。敷地面積は41,516m、延床面積は75,537m 、売場面積は35,000m 。そごうグループの一員として約1231億円の負債を抱えて民事再生法を申請したものの存続店とならず、2000年(平成12年)12月25日閉店(1階の一部食品売場は2000年(平成12年)12月31日まで営業)。その後、この建物にイトーヨーカドー奈良店が2003年(平成15年)7月10日に開業した。「マイカーで通える郊外型高級百貨店」として奈良県や京都府南部、三重県西部の住民を商圏に、大阪や京都に流出する年間1400億円の購買力を取り込むとの触れ込みで開業した。奈良そごうは奈良県内で唯一の近鉄百貨店以外の百貨店であった。奈良そごうは資本関係こそ薄かったものの、運営上はそごう大阪店の唯一の兄弟店であった。資本上は横浜そごう(現横浜店)が親会社であり、建物自体も横浜と似ている。奈良県はそごうの創業者十合伊兵衛の出身地(正確には橿原市十市町)だったため出店したとの見方のほか、関東に比べて関西での店舗展開が遅れていたことが大きな動機となったとの見方もあった。豪奢な店舗の多かったそごう各店の中でも、特に豪華な店舗となった。1階の中央部に法隆寺夢殿を模した金色の「浮夢殿」が設置されたほか、5階には入り口にロダンの彫刻「オルフェ」が置かれたそごう美術館が設置されていた。また、豪華絢爛な隠し会長室が存在した。初年度売上目標350億円に対して、初期投資額が約850億円という過大投資であった。前述の通り、百貨店にもかかわらず地下売場がなかった。そのため、婦人用品や化粧品売場と食品売場が並列すると言う奇妙な売場構造となっていた。1階にはシンボルゾーン「浮夢殿」、立地が重要条件となる百貨店であるが、奈良そごうは最寄り駅(近鉄新大宮駅)より離れていたため、自家用車を主要交通機関とする郊外型百貨店のモデル店舗とされ(商圏は奈良県全域、京都府山城地区、三重県伊賀地区の広範囲に渡る)、百貨店としては異例の1,500台収容可能な大型駐車場を設置した。そのため、新大宮駅から最も近い南東角の大宮通りに面した玄関をメインエントランスとしたものの、実際の主要玄関は平面駐車場のある北側の2つとなった。
出典:wikipedia
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