『ゲイングランド』 ("GAIN GROUND") は、1988年11月にセガ(後のセガ・インタラクティブ)から発売されたアーケードゲームで固定画面のシューティングゲーム。当時としては高解像度を持つ同社業務用システム基板システム24の特徴を活かし、緻密で戦略的なゲーム内容を持つ。戦闘を仮想体験できる遊戯施設「ゲイングランドシステム」の制御コンピュータが突然暴走、閉じ込められたプレーヤーを救い出すのが目的。8方向レバーと2ボタン(ショット2種)でコマンドと呼ばれるキャラクターを操作。2種類の武器で武装した20人のキャラクターから一人を選択しステージ内の敵を倒す。敵を全滅させるとステージクリア。一部の例外を除きステージには出口があり、敵を全て倒す事が不可能な場合は出口まで行く事で次のステージでそのキャラクターを使用できる。全員が出口から出る事でもステージクリア。ただし、敵を全滅させるとボーナス得点が入るため、全員脱出するより高得点となる。1人も脱出しないうちに、手持ちキャラクターが全滅するかタイムオーバーとなるとゲームオーバー。脱出したキャラクターがいる場合、それ以外が全滅、またはタイムオーバーになっても、脱出したキャラクターのみが手持ちキャラクターとなって次の面が始まる。敵はステージ開始時に配置されているものの他に、特定位置にキャラクターが来たり、特定の敵が倒されたりすると増援として出現するものもある。出現していないものも含めて、ステージ内の敵の残存数は明示されている。面数は全4ラウンド・各10ステージの全40面。面数を示す際には"ラウンド数 - ステージ数"と表記される。ラウンドは順に、原始時代・中世・近世中国・未来という世界観で統一されている。開発時は未来面の前に現代面が用意され、全50面となる予定だったが、プレイ時間が長くなりすぎる等の理由で入らなかった。プレイヤーキャラクターも、原始時代(槍・弓)・中世(魔法)・近世(手榴弾・ブーメラン)・現代(ライフル・サブマシンガン)・未来(大火力砲)に各4人ずつ、となっている。ステージの多くには捕虜となっているキャラクターがいる。捕虜はプレイヤーキャラクターが接触する事で各々1人だけ救出でき、そのまま一緒に出口まで行く事で次のステージから使用可能になる。敵の攻撃に倒れたキャラクターはその場で捕虜状態となり、元々配置されていた捕虜同様に次のプレイヤーキャラクターで接触して連れ出せば救出する事ができる。ただし、捕虜を連れた状態で被弾すると操作中のキャラクターのみが捕虜化し、連れていた捕虜は消滅して以後そのプレイでは現れなくなる(初期の3キャラクターを除き、コンティニューでは復活しない)。また、操作可能なキャラクターの残数が捕虜の残数に満たない場合、あるいは敵の猛攻や残り時間などにより救出を諦めた場合、出口がなく救出が不可能なステージの場合などでも、救出されなかった捕虜はやはり同様にゲーム中は二度と現れなくなる。ゲーム画面は上部からやや俯角を持って見下ろした2D画面で、高低の概念が存在する。武器にも各々軌道が設定され、放物線等の高低差を持つ攻撃では高い所の敵への攻撃や遮蔽物を飛び越す攻撃が可能。武器性能として自動で高度を変更されるものもあるが、それ以外は角度や高度、距離の調節はできない。発射位置や向き、もしくは、キャラクター自体の使い分けで対処していく必要がある。遮蔽物や建造物の高度差も単一ではなく、様々なサイズがある。二人同時プレイが可能で、一人プレイ時よりも初期配置されている捕虜が若干増える。また、キャラクター選択や位置取りが重要なため、二人同時プレイは単独プレイ時よりも難度が下がる。捕虜化によるプレイヤー間のキャラクター受け渡しも可能。世界連邦政府が発足した時点で、人類の進歩は最高潮に達したかに見えた。実際、飢えや窮乏、差別といった言葉は辞書の上以外目にすることはなかった。しかし、人類は「種の滅亡」という新たな危機を迎えていた。地球上の各地にて原因不明の青少年の自殺が急増していたのである。連邦政府はこの問題を重視し、青少年の自殺防止の研究を進めていた。その結果、自殺の原因は闘いのない社会が長く続いたための「闘争本能の未分化」にあり、解決の手段として、この種の本能を過度に刺激し生存の目的を持たせることが有効であると判明した。連邦政府は巨費を投じ、疑似体験システムを開発、青少年指導の一環としてこのシステムを使用することを積極的に奨励した。「ゲイングランド・システム」と名付けられたシステムは順調にその目的を果たしていき、連邦政府は無論のこと、危険とされる年頃の青少年を持つ親たちは胸をなでおろし、そのテクノロジーに心よりの感謝を捧げた。しかし、予想外の事件が起きた。突然システムが制御不能となった。ロボット兵は凶暴となり、システム内部にいた大勢の人間が犠牲になっていく。君は選ばれた戦士だ。狂ったロボットを倒し、システムを壊滅せよ!!武器解説の最後の左・右・中の文字は、キャラクターのどの位置から弾が発射されるかを大雑把に示した物である。壁の隙間を縫う射撃などに影響する。「高所」の表記のある武器は、高所に陣取る敵を攻撃可能。メイン武器の攻撃力は一律で1。サブ武器は特記の無い場合、同様に1である。ハニー、バルキリー、ロビーなど、サブ武器の方向が固定ではなく発射に時間の掛かるキャラクターの場合、発射方向はボタン押下時のレバー入力ではなく、実際の発射時にキャラクターが向いている方向となる。 ゲーム誌「ゲーメスト」の企画「第3回ゲーメスト大賞」(1989年度)において、大賞5位を獲得、その他にベストアクション賞で8位、プレイヤー人気で8位、年間ヒットゲームで12位を獲得した。 ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)、「メガドライブFAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.17点(満30点)となっている。ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では5・4・5・5の合計19点(満40点)、、「月刊PCエンジン」では75・85・70・60・75の平均73点(満100点)、「電撃PCエンジン」では50・45・65・50の平均52.5点(満100点)、「マル勝PCエンジン」では7・6・8・6の合計27点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.28点(満30点)となっている。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で217位(485本中、1993年時点)となっている。
出典:wikipedia
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