『Moon Whistle』(ムーンホイッスル)は、RPGツクール95で製作されたフリーゲーム。作者は高木幸一郎(ハンドルネームは、神無月サスケ)。「ムンホイ」の名で親しまれている。Moon Whistle XPとしてリメイクもされ、現在は単にムンホイと言った場合、こちらを指すことが多い。1999年、10月1日、コンテストパークにて初公開され、翌月に金賞を受賞したフリーゲームである。フリーソフトのRPGとしては珍しい(当時としては画期的だった)現代日本風マップ、世界観を採用している。ほのぼのとした見た目とは裏腹に、シリアスで深いテーマ性が特徴。なおかつ細部まで丁寧に作りこまれたゲーム性が称賛された。発表当時の時代を反映して、オリジナル版のみ「ポケモン」や「たまごっち」を彷彿させるモチーフが登場する。(これらはリメイク版では、名前が変更されたり、敵の姿、名前も同じく変わっている。)音楽は、後にフリー音源の配布で一躍有名になった氷石彩亜が全ての楽曲を提供している。2011年4月、RPGツクールXPで作られたリメイク版『Moon Whistle XP』が公開され、再開されたサイトや「ふりーむ」から、ダウンロードすることが可能となった。リメイク版では、ダンジョンマップが見やすくわかりやすくなる、一部のイベントの変更、などが行われている。(詳細は後述)Moon WhistleXPの登場により、オリジナルのMoon Whistleは、特に区別が必要な場合は「オリジナル版」、「95版(制作ツールRPGツクール95に由来する)」または「無印」などと呼ばれることが多い。またMoon Whistle XPは「リメイク版」、「XP版」または「ムンホイXP」などと呼ばれる。本項目では、オリジナルのMoon Whistleを「オリジナル版」、Moon Whistle XPを「リメイク版」と呼ぶ。オリジナル版はインターネットコンテストパークで1999年10月金賞などを受賞した(詳細は受賞歴を参照)。リメイク版は「フリゲ2011 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」で3位となっている。リメイク版が出たことにより現在はそちらのプレイが作者によって推奨されているが、オリジナル版も現在でもダウンロード可能である。現在入手できるヴァージョンは2種類存在し、コンテストパークでダウンロードできる方がより新しいヴァージョンになる。スーパーファミコンのRPG「ごきんじょ冒険隊」と印象が似ており、現に作者もごきんじょ冒険隊が好きであると自らのサイトで話している。幼稚園児のぜのんは、正義のヒーロー・Xレンジャーに憧れていた。ところが、何故かぜのんの街にもXレンジャーが現れるようになり、やがて2人は様々な出来事を通しながら親しくなっていく。Xレンジャーの隠れ家に忍び込んだぜのん達は、そこにあった不思議な機械によって、別の世界に飛ばされる。そこではいじめっ子のハルトが幅を利かせていたが、ぜのん達の活躍のおかげで、彼は反省するに至った。その後ぜのん達は無事に元の世界に戻ることが出来たが、それ以降、その機械によって二つの世界を自由に行き来できるようになったぜのん達は、ハルトからマークされるようになった。その後、その不思議な機械はタイムマシンであることが判明し、ぜのんが機械によって訪問した世界は、14年後の未来の世界であると知ることになる。14年後の世界に住む、科学少年ツェータは、ハルトのライバルであったが、ぜのん達の協力により、ともにハルトと戦うことになった。そして、Xレンジャー自身も、14年後の世界から来た人間であること、彼がタイムマシンを発明したことが判明する。時空をまたにかける冒険の中、ぜのん達の通う幼稚園の先生、ツルタせんせいが偶然の出会いによってペットにした、言葉を話す生き物「マックス」が、実は時空を司る世界の一員であること、マックスがXレンジャーにタイムマシンを作らせたことが判明する。マックスと同じ世界に住むライバルのエイドスはこのことをよしとせず、ハルトの味方をし、対決構造はさらに激化していく。そんな中、ツェータの住む14年後の世界が、黒い霧に覆われる。原因を探るため、ぜのん達は、霧の出ている団地に乗り込むと、そこにXレンジャーがいた。彼は、そこで彼自身が経験した過去の凄惨な記憶を思い出し、それを嘆いていた。Xレンジャーは、この世界ではなく、別のパラレルワールドから来た存在であることも、同時に判明する。Xレンジャーは、元の世界に戻るために、ぜのん達の力も借りて、内面世界の迷宮へと挑む。そうして、苦闘の末、ついには自分の過去に打ち勝つ。こうして、エンディングで、ぜのんは平和に卒園式を迎えた。Xレンジャーが元の世界に戻った後も、タイムマシンはその場所にあった。いつかまた、ぜのんのように、冒険好きな子供たちがここに迷い込んで、新たな冒険を始めてくれるように。(以上は、Moon Whistle XP版のシナリオをベースにしたあらすじである。オリジナル版は、終盤の展開が若干異なる)ゲームは、1980年代(設定によると1982年)の日本のとある街「もとまちタウン(モデルは福岡県飯塚市の本町周辺)」を舞台とし、主人公ぜのんが、ひまわり幼稚園の年長組に入る4月から、幼稚園を卒園するまでの1年間を描いている。実際にプレイヤーが操作するのはそのうちの幾日かで、通常は朝の幼稚園のシーンに始まり、放課後になってから町を探索する。ゲームは全てのイベントが一日限りで終了する「一日完結型」で進行する。やるべきことを全て終えると夕方になり、その後、ぜのんの家で母親に話しかけると、その一日が終了する。マップの移動は「でんしゃごっこ」という特技でスムーズに行なえるようになっていて、また町の人の発言も3ヶ月ごとに一新されるなど、比較的システマティックなゲーム構成になっている。ストーリー本編とは関わりないが、済ましておくとゲーム進行に有利になる(アイテムをもらえる、技を覚える)隠しイベントも多数ある。舞台となる「もとまちタウン」では、商店街、マンション、幼稚園、学生寮、商社ビルなどがあり、マップを探索するのが楽しい。そこでは多くの人が存在し、イベントが進むことによりセリフもそれぞれ変わっていく。話し掛けなくても進行にはほぼ関係なく、プレイヤーの自由性が配慮されている。ダンジョンとなる下水道や裏山では、ランダムエンカウントによる戦闘が行われる。また、シナリオ上、重要な敵キャラとのボス戦もある。主人公達が戦う敵の種類は、人間のいじめっ子の他に、「ナメクジラー」のようにナメクジとクジラをあわせたような駄洒落になった敵、施設の中では「おそうじキャラさん」などロボットの敵も登場し、バラエティにあふれている。戦闘で主人公達は魔法の代わりに特技を使って戦う。主人公ぜのんは「タイフーン!」など風系の攻撃を、なるみは炎の「バクレツ」や氷の「カッチン」など多様な技を使えるなど、全員が強力な攻撃特技を持っている。回復についても、ぜのんは「星の砂!」や「月光!」といった幻想的な技を使うことが出来る。なお、技の後にある!は、全体に効果があることを意味する。この記号のない技の効果範囲は1体となる。主人公達の装備にも幼稚園児や小学生らしいものが多い。装備部位は「ぶき」「ぼうし」「うわぎ」「かばん」「アクセサリ」で、「ぼうし」「うわぎ」「かばん」は、一般的なRPGの「兜」「鎧」「盾」に相当する。武器の例として、「みずでっぽう」や「ちゃんばらの刀」、「うわぎ」の例としては「スモック」「ふろしきのマント」など、子どもらしさを前面に出した装備がメインとなっている。オリジナル版からの主な改善点を列挙する。シナリオ上主要な人物のみを挙げる。シナリオ上主要な人物のみを挙げる。シナリオ上主要な人物のみを挙げる。続編として、RPGツクール2000で製作された『Another Moon Whistle』(アナザームーンホイッスル)がある。ムーンホイッスルの登場人物の一人である「つくも」の夏休みがメインとなるスピンオフ作品。舞台の町は違うが、若干のストーリー的繋がりはある。作者はこの作品の後、活動を休止。その後2006年4月17日に、作者はサイトの更新を再開。ツクールモバイル@RPGにて『ぼくのすむまち』が公開される。このゲームでは、ムンホイシリーズに登場した「マックス」「エイドス」はメインキャラクターとして登場し、その他のキャラクターの一部も話ごとに出演している。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。