TM NETWORK(ティーエム・ネットワーク)は、小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登の3人で構成される日本の音楽ユニット・デジタルバンドである。略称はTM、TMNだが、TMN名義で活動していた時期はTMとは略されず、そのままTMNと呼称される事が多かった。1984年4月21日にデビュー。1990年、名義を「TMN(ティーエムエヌ)」にリニューアル。その後、デビュー10周年となる1994年4月21日に「プロジェクト終了」宣言、同年5月18、19日のその最後のライブ『TMN 4001 DAYS GROOVE』をもって“終了”。1999年には再びTM NETWORKとして再始動。2012年よりavex trax所属。現時点でのシングル、アルバムの売上げ総数は公称1,600万枚を突破している(LP、カセット含む)。デビュー30周年を迎えた2014年は、新曲発表・2度の全国ツアー・7年ぶりのオリジナルアルバム・アリーナ公演・大型フェス出演など、精力的に活動した。また、2012~2015年に行われたライブ(30周年関連)では、シアトリカル(演劇的)なライブ演出を強めた為、80年代同様にMCやアンコールはほぼ行わなかった。1984年のデビュー以降、正規メンバーの変更は一切行われていない。TM NETWORKは小室をリーダーとする3人組の音楽ユニット・デジタルバンド。作曲と編曲は全て小室や木根が担当している。前身はSPEEDWAY。作詞はシンガーソングライター・小説家の小室みつ子(アルバム『GORILLA』までは「西門加里」のペンネーム)によるものが多い。初期には松井五郎、三浦徳子、川村真澄などといった作詞家の他、TMNリニューアル期は脚本家の坂元裕二も詞を提供している。 1980年代末より楽曲制作にシンクラヴィア(Synclavier 6400)を導入し、ハードディスクレコーディングを取り入れている。デビューアルバム『RAINBOW RAINBOW』は、デビュー前にEPIC・ソニーに持ち込んだデモテープからの曲がほとんどで、1985年の2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』、ミニアルバム『TWINKLE NIGHT』までは当時洋楽の主流とされたニューロマンティックの影響が色濃くみられた。1986年の3rdアルバム『GORILLA』で、FUNK(ファンク)、PUNK(パンク・ロック)、FANS(ファン)の要素を組み合わせた「FANKS」という造語を全面に打ち出し、楽曲スタイルに変化を出したが、ヒットには繋がらなかった。1987年の4thアルバム『Self Control』の頃には全国ネットの音楽番組に出演するようにもなったがヒットと呼べるには遠く、そうした危機感の中で誕生したのが同年のシングル「Get Wild」だった。この曲のヒットによりTM NETWORKの方向性が定まって、自信を得た中で5thアルバム『humansystem』を発表した。1988年の6thアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』ではブリティッシュロック色を全面に打ち出したコンセプチュアルアルバムとして小説やアニメなどのメディア展開もされ、アコースティック志向なアルバムとなった。年末には「COME ON EVERYBODY」で『第39回NHK紅白歌合戦』に出演。1989年のリプロダクションアルバム『DRESS』では当時海外で活躍していたナイル・ロジャースたちをサウンドプロデューサーに迎え、ユーロビート、ファンクなどのダンスミュージックをリミックス(小室は「リプロダクション」という造語でこの作品のコンセプトを定義した)という形で発表した。 1990年「TMN」とリニューアル。7thアルバム『RHYTHM RED』ではプログレッシブ・ロックの流れを汲んだハードロック路線を全面に打ち出した。1991年の8thアルバム『EXPO』ではテーマを「月とピアノ」と題して、ハウスミュージックを主体としつつもフォークソングやハードロックなど様々な音楽性を取り入れたものとなった。TMN名義としては最後のオリジナルアルバムとなる。1994年TMNを「プロジェクト終了」とし、活動を終了する。1999年TM NETWORKとして再活動。2000年にインディーズよりリリースした9thアルバム『Major Turn-Round』は1970年代プログレを意識したハードロックとなっており、アナログシンセを中心とした音構成となっている。2004年の10thアルバム『NETWORK -Easy Listening-』では一転、トランス要素が非常に強く、収録曲は過去のリメイク曲が多数を占めている。復活後(1999年)以降の活動に関しては、最初の活動終了時(1994年)以前の頃よりもメンバーそれぞれのソロや小室のglobeとしての活動や他のアーティストへのプロデュース活動も並行しているためにTMとしての活動周期の間隔が長く、オリジナルシングルやオリジナルアルバムも1度リリースすると次回作まで数年の周期がある。主に活動していた時期は1999年後半〜2000年、2002年、2004年、2007年後半〜2008年前半。それら以外では宇都宮や木根は自身のソロもしくは下記のトリビュートライブ、小室はglobeや他のアーティストへのプロデュース活動をしており、その片手間としてTMとしての活動を行っている。2007年はシングル、続けて11thアルバム『SPEEDWAY』が発売された。2008年11月4日に小室が詐欺容疑で逮捕(2009年5月25日に懲役3年・執行猶予5年の有罪判決が確定)。宇都宮は「彼とともに音楽を作り、笑い、悩み、楽しんできた僕らの歴史は変わりません」、木根は「僕は、彼がゼロから立ち直る力も持っていると思います。TM NETWORKの復活もあると信じています。」とコメントしている。2012年3月20日に幕張メッセで行われた東日本大震災復興支援チャリティコンサート『All That LOVE -give & give-』に、プリンセス・プリンセス、米米CLUBと共に声がかかり、約4年ぶりに3人で活動を再開した。小室は自身のラジオ番組『RADIO SESSIONS 小室哲哉 Digitalian』で、これをきっかけに単独でライブをやると思うとコメント。果たして4月24日・25日に日本武道館コンサートが行われ、最終日(4月25日)にシングル「I am」が発売された。2013年7月20日・7月21日、ライブ『TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-』をさいたまスーパーアリーナで開催。2014年4月21日、デビュー30周年を迎え、4月22日にはシングル「LOUD」、セルフリプロダクトアルバム『DRESS2』を同時リリース。2014年10月29日、7年ぶりのオリジナルアルバム『QUIT30』をリリース。2015年3月22日、2012年から続いたライブの締めくくりとなるアリーナ公演『TM NETWORK 30th FINAL』最終日をもって、充電期間に入る事が報道された。(※は「SPIN OFF from TM」のメンバーとしても参加)1988年にはラジオ『小室哲哉のSF Rock Station』(東海ラジオ放送)内の企画ユニットとして、TMの3人+日詰昭一郎の4人で「ハンバーグ&カニクリームコロッケ」を結成、インディーズでシングル「神社でB/恋のながら族」を限定リリースした(編成は、ボーカル:日詰、ギター:小室、ベース:木根、ドラムス:宇都宮。B面には松本孝弘も参加)。バンド名の由来は当時小室がお気に入りだったファミリーレストランのメニューから。レコードの価格は東海ラジオの周波数に合わせて1,332円だった。また、2003年、2005年、2007年の3回に渡って、宇都宮と木根の2人、浅倉大介、阿部薫、葛城哲哉で「TM tribute LIVE」/「SPIN OFF from TM」ツアーが行なわれた。「TM NETWORKのライブではあまり演奏しない曲もセレクション」「オリジナルアレンジを基本に演奏する」がコンセプトで、小室公認で行われている。このツアーを始めるにあたり、小室は自分の代役として浅倉大介を指名している。ユニット名の「TM」はメンバーが住んでいたと同時に、音楽活動を始めたホームタウンとも言える東京都多摩地域の「多摩」 (TaMa) がその由来である。小室がシカゴのように地域名を入れたいとこだわったのであった。しかしユニット名の由来があまりパッとしないという理由でレコード会社・事務所からユニット名の再検討が行なわれ、「メロー・イエロー」「ピーカーブー」「スロー・ダンサー」「ジェニファー・ジェニファー」などの案が出るなどした。最終的にユニット名は「TM NETWORK」に、「TM」は公式には「タイムマシン(Time Machine)の略」ということになり、数々のCM(カセットテープのCMなど)やアルバムの企画がこの公式設定に則って制作された。この本当の由来は1993年まで公にされなかった(木根が1993年4月25日〜11月7日まで東京都多摩地域で放送していたイベント放送局「TAMAらいふ21FM、愛称:Egg Station」に出演した際に初めて明らかにし、自著『電気じかけの予言者たち』で明記。その後2006年9月6日放送の『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』でも語った)。「NETWORK」の部分に関しては木根の考案で、メン・アット・ワークの語呂からヒントを得たという。なお、2015年4月の「TM NETWORKのオールナイトニッポン」内で「多摩=TaMaはダサいのではないか?」という質問に小室は「ドラムのメーカー名でもあるし、ダサいと思ったことは無い」と答えた。TM NETWORKのアルバムタイトルは、オリジナル・アルバム12枚(ミニ含む)に対して、それ以外のベスト・アルバム、リミックス盤、ライブ盤、そして未発表音源等を収録した、いわゆる「蔵出し」音源集などが25タイトルある。これらのベスト・アルバムの発売時期はTM NETWORK(TMN)がメンバーそれぞれのソロ活動に入った時期である1989年と1992年以降に集中している。
TMN活動終了の1994年以降もソニー・ミュージック企画のSTAR BOXやTHE LEGENDシリーズ、ソニー・ミュージック系列の再発専門レーベルのソニー・ミュージックダイレクトによるシングルベストなどソニー・ミュージック系列から定期的に発売されている為、活動が停滞していた時期や現在もベスト・アルバムは着々と増えつつ有る。レコード会社は以下の表記とする。リリース年月日は全て日本盤のオリジナルの発売日を記載。なお、SF Rock Stationでは1987年には小室が、1988年には木根がそれぞれパーソナリティをつとめていた。
出典:wikipedia
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