電車ごっこ(でんしゃごっこ)は、 鉄道の営業運転を模したごっこ遊びの一種で、子供の遊び。または移動方法の一つ。広義では電車に関連する遊び全体を指す。ただし、電車ではなく汽車や気動車を模す場合もある。二人以上の人が縦一列に並び、鉄道車両に見立てられた輪となった物に入る。その状態のまま歩行スピードを合わせ、任意の拠点を移動することで鉄道を表現する。旅客輸送を表現することが多く、貨物を表現することはまれである。その起源は定かではないが、大正6年(1917年)の絵本にはすでに電車ごっこの描写がある。公園などで専らごっこ遊びとして興ずるほか、ある目的地に行くときその移動方法として採用することもある。じゃんけんなどで役割を決め、輪を作って運行を開始する。スピードはもっとも遅い者に合わせられるが、時折無理なスピードを出し、その恐怖感で気分を高揚させることもある。途中参加希望者が現れた際、輪の中に余裕があるときは輪の中に入れて「乗車」させることができる。また宣言すれば輪から出て抜けで「下車」することもできる。必要に応じて途中で役割を交代することがある。あらかじめ定めておいた目的地で完了する場合と、飽きて終わる場合がある。自転車を使用する「リアル電車ごっこ」もある。走行音を「ガタンガタン」とボイスパーカッションにより再現することが多いが、担当は気がついた者もしくは運転士である。駅員や司令員・保線作業員などが存在することは少ない。左側が進行方向として以下のような構成となる。←[運転士]-[車掌]←[運転士]-[客]←[運転士]-[客]-…-[客]-[車掌]←[運転士]-[客]-…-[客]最大人数は車体に見立てられる物の大きさに依存する。使用する道具には市販品もあり、電車が描かれた段ボールや、乗車券、ハサミ、笛、簡易な車掌鞄などがセットされた玩具などが市販されている。最近では、車内で実際に流れる放送や実際の車両の運行音を発することができる玩具も登場しており、臨場感あふれる電車ごっこが可能となっている。停車駅は予定している目的地だが、進行中思いつきで停車し、その場で作られることもある。現実的には乗車・下車共に駅によらず宣言すればどこでも可能である。電車ごっこを描写した歌として、文部省唱歌『電車ごっこ』がある。この曲は1932年(昭和7年)に『新訂尋常小学唱歌』第一学年用に掲載された。運転手と車掌が客4名を乗せて電車ごっこをする様子を描いたもので、2番の歌詞には上野という東京の地名が登場する。これについて当時の指導者向け手引書には、上野は電車の走る地として普通名詞化している、と解説されていたが、後に歌詞を変えたものが国民学校音楽教科書『ウタノホン 上』第一学年用に掲載された。また宮城道雄の箏曲『三つの遊び』には「汽車ごっこ」という曲があり、擬音を交えて遊びの情景が描写されている。
出典:wikipedia
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