実測図(じっそくず)とは、不動産登記用語で、地積測量図のことを指す一般語。転じて考古学や造園史学における測量図・実測調査の成果図面を指す。本項では主に考古学において使われる用語について記す。遺構の位置、形状、規模、遺物ならその形状、大きさを実際に測量ないし計測して作製した図のことをいう。発掘調査においては、「記録保存」の方法として写真撮影によって質感や色調を記録し、実測図によって遺構・遺物の客観的な位置、形状、規模を記録するという方法が併用されている。考古学における遺構の実測図の作成法には、いくつか種類があるが、一般的には、2や3の場合、遺構の実測図は、慣例的に縮尺1/20か1/40で作製し(小規模なものは1/10)、発掘調査報告書作成時には、仕上がりが1/60,1/80(小規模なものは状況に応じる)などで掲載する場合が多い。出土遺物は、出土遺跡、出土地点、出土遺構、遺物番号を注記し、破片を接合、復元した後に、その大きさ、形状を計測し、正射法で図化する。マーコ(真弧)と呼ばれる一種のかたどり器や定規等を使用するのが伝統的な方法であったが、現在は、電子機器でデイスプレイに投影して図化したり写真を電算処理して図化したりする機器が登場している。出土遺物は、土器や陶磁器の場合、日本では、真横の正面の図で左半分が外面の文様や表面の加工や調整の痕跡、右半分が断面の厚みと内面の調整の痕跡を表現するのが一般的であるが、アメリカ、イギリス等の欧米諸国のものは逆(左半分が断面図)である。必要に応じて器の底面や蓋の上面、縄文土器などは、真横の正面全体と断面を表現する。
出典:wikipedia
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