7番目の字母。字母の名称は시옷(シオッ 韓国)または시읏(シウッ 北朝鮮)である。口蓋帆をもちあげて鼻腔への通路を塞ぎ、舌端を歯茎近くに近づけて、その隙間を呼気が通ることによっておこる歯茎摩擦音の一種を表す。朝鮮語の歯茎摩擦音には喉頭緊張(テンス)を伴うかそうでないかによって二系統が存在する。この字母は喉頭緊張を伴わない平音を表している。音素記号は/s/で表記される。通常は無声歯茎摩擦音で発音される。ただし、環境により以下のような異音がある。母音/ㅣ/()や二重母音/ㅑ, ㅕ, ㅛ, ㅠ, ㅖ, ㅒ/(系の半母音)の前では口蓋化して無声歯茎硬口蓋摩擦音となる。母音/ㅗ/(・/ㅜ/()や二重母音/ㅘ, ㅝ, ㅚ, ㅙ, ㅞ, ㅟ/(系の半母音)の前では円唇化してとなる。また休止の前や無声子音の前の終声では舌端を歯茎に密着させて出す内破音となる。これは/ㄷ/の終声と同じ音である。外来語の表記では、英語などの後ろに母音を伴わないや日本語の促音の表記に終声のこの字母が使われる。初声は日本語のサ行や英語のなどに使われる。訓民正音初声体系では歯音の全清に分類されている。また、その字形は『訓民正音解例』制字解によると歯の形に象ったとされ、歯音系列の「ㅈ」・「ㅊ」はこれに筆画を足して作ったものである。また異体の字として半歯音ㅿがある。「シオッ(時衣)」が『訓蒙字会』(1527年)以来の伝統的な伝統的な名称であり、「シウッ」は後に他のハングル字母に合わせて作られたものである。「옷(オッ、「衣」の訓、訓を用いるのは漢字がないため)」が用いられたのは、「읏(ウッ)」という漢字音または1音節の固有語が存在しないためである。当時の中国語の歯音には朝鮮語にない歯頭音(舌尖と上歯茎で調音される歯音)と正歯音(舌尖を下歯茎につけたまま盛り上げた舌端と上歯茎で調音される歯音)の区別があった。『訓民正音』ではこれを表記するために、歯頭音(心母)には左払いが長い「」、正歯音(審母)には右払いが長い「」のような字形を用意している。文化観光部2000年式、マッキューン=ライシャワー式ともに初声はs、終声はtと表記される。
人名、企業名、団体名などでは시の場合、日本語のヘボン式の「し」のように、子音をshとしてshiで表すことがある。(例:신한→Shinhan)
出典:wikipedia
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