8番目の字母。イウン(이응)という。初声(音節頭位)に置かれたときは、その音節が母音または半母音で始まることを示すだけで、音価を持たない。終声(音節末)に置かれた時は、後舌を軟口蓋に密着させて口蓋帆を下げて鼻腔から呼気を抜くことで出す軟口蓋鼻音を表す。音素は/ŋ/で表される。『訓民正音』初声体系にはㆁ(옛이응 イェンニウン、旧イウン)とㅇの2つの字母が存在する。ㆁは牙音の不清不濁に分類されている。頭子音の軟口蓋鼻音を表したと考えられている。この字母は16世紀初頭になると初声の表記にほとんど使われることがなくなっており、終声にだけ使われる字母となった。その初声での音価も16世紀末には消失したと考えられている。ㅇは、喉音の不清不濁に分類されている。音価がなく音節構成のために用いられる形式的な字母である。ただし、使役動詞を作る語尾 오 / 우 など有声声門摩擦音 を表したと考えられる例もある。この音価をもったㅇは16世紀末には消滅したと考えられている。その字形は『訓民正音解例』制字解によると喉の形に象ったとされる。喉音系統のㆆ, ㅎはこれに筆画が足されて作られた。通常、終声に使われることはなかったが、漢字音の終声に音価がないことを示すために使われることがあった。後には初声の/ㆁ/がその音価が失われて/ㅇ/と同じになったため、ㅇがㆁを代用するようになり字形も混用された。現代ではその慣習を踏襲し、1933年の朝鮮語綴字法統一案により両者をㅇに統一して使っている。字母の名称は『訓蒙字会』(1527年)によりㆁは이응(イウン、異凝)、ㅇは이(イ、伊)と名付けられた。ㆁが廃止され、現在のㅇがイウンと名付けられたのは、1933年の朝鮮語綴字法統一案からである。文化観光部2000年式、マッキューン=ライシャワー式ともに初声は表記しない(母音のみまたは母音+終声子音となる)、終声はngと表記される。
出典:wikipedia
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